2017年12月27日水曜日

冬休みのおすすめ

こんにちは。

ラーニングサポート火曜日担当の木村です。
今年も残すところあとわずかですね。
今回は年末年始のお休みの期間に楽しめるオススメをご紹介します。


突然ですがみなさま、
メディアセンターでは、DVDやBlu-rayも借りることが出来るのをご存知でしょうか?
オススメしたい本もたくさんあるのですが、今回は理工学メディアセンター所蔵のDVD/Blu-rayをご紹介します!


1.ラブ・アクチュアリー(AV@778@DVD@2)
今年は既に過ぎてしまいましたが…クリスマス映画の大定番です。
心温まる物語を観て、寒い冬を乗り切りましょう!

2.ソーシャル・ネットワーク(AV@778@BR@5)
新年のご挨拶に、SNSを利用する人も多いのではないでしょうか。
今や世界最大のSNS、Facebook誕生のきっかけは大学在学中の出来心でした。


これらの映画以外にもいくつか貸出可能なソフトがあります!
「DVDと言えばレンタルショップ」だけでなく、メディアセンターの利用もぜひご検討ください!

それでは皆様、よい冬休みをお過ごしください。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

木村

2017年12月26日火曜日

ゆったり心を休める読書のすすめ

こんにちは!
ラーニングサポート火曜日担当の新安です。


みなさん毎日研究や授業、サークルやバイトなどで
忙しいかと思いますがもうすぐ冬休みがやってきます!

バリバリ論文を読んだり書いたり、ガンガン遊びにいくのも良いですが
また年明けも元気に毎日を過ごせるよう、この期間を利用して一息つくことも重要です。

そこで、疲れた体や心を休める方法の1つとして読書は非常に効果的だと思います。



私のお気に入りの読書スタイルは
熱々のコーヒーを用意してほっこり暖かいこたつに入りながら
冒険やファンタジー系の本を読む事です。

そういった本の世界観にとっぷり浸ると
精神的に非常にリラックスできるのでお勧めです。

ということで、個人的に好きな
冒険ファンタジー系の本をご紹介します。



ハリー・ポッターシリーズ  J・K・ローリング著
  (日吉 L@933@Ro2@1-1)

非常に有名なので知っている人も多いかもしれません。
しかし「映画は観たけど本は読んだことない」という人がいたら
ぜひぜひ本も読んでほしいです!!

私はハリー・ポッターが大好きなのですが、
映画は“語られない部分”が多く、魅力的な背景や場面が半減しているので
本を読んだことがない人は非常にもったいないと感じてしまいます…

分厚いですが、易しい文章で非常に読みやすいのでスラスラ読めると思います。



精霊の守り人  上橋菜穂子著
  (日吉 L@913.6@Ue1@3)

これもNHKでドラマ化されるなど、非常に有名になりました。
まだ知らない方はぜひ手に取ってほしいです。

児童文学として知られていますが、全く侮れません。
物語の奥行きがとても深く、いろんな登場人物の思いが
複雑に絡み合って物語が進行するので、思わず世界に引き込まれて
ずっと読み続けてしまいます。

上橋菜穂子さんの作品は、
ファンタジーな世界でありながら鋭いリアリティがあります。
自然や町の描写、人物の描写が本当に「生きている」ように感じられます。

精霊の守り人は、その後の「守り人」や「旅人」シリーズの起点となる話なので
読んで面白いと思っていただけたらぜひその後のシリーズも読んで欲しいです。



アルテミス・ファウル 妖精の身代金  オーエン・コルファー著

この本はたまたまもらいもので読むことになったのですが
世界観が独特で非常に面白かったです。

主人公アルテミス・ファウルは伝説的な犯罪一家に育った天才少年。
冷徹で計画を淡々と進める可愛げのない少年ですが、その頭脳は天下一品で舌を巻きます。



ボッコちゃん  星新一著
  (芝共立 BUN@913@H100@1(2))

星新一さんはショートショートという短い物語を書かれることで有名で、
この本も短いお話がたくさん入っています。

作品は短いけれど、あっと言わせるものやゾクゾクさせるもの、
皮肉のきいたものなど独特な物語が多く、いろいろなことを考えさせられます。

長編を読むのは苦手という方にはぜひ手に取ってみてほしい本です。





いかがだったでしょうか?
少しでも気になっていただければ幸いです。
読書で気分転換をしながらよい年末年始をお過ごしください♪



2017年12月22日金曜日

美味いものに国境なし

こんにちは。金曜担当の長谷川です。
皆さん、年末年始の予定はもう決まっていますか?
私は飲み会の日程が変更になり、久しぶりに家で新年を迎えることが出来そうです。
と、ここで話は変わりますが、今日は冬休みにおすすめの本を紹介したいと思います。

「世界の食べもの」 石毛直道著(L@383@Is1@3)(日吉所蔵)
 前半では東アジア、東南アジア、オセアニアなどの国々の食生活が紹介されています。伝統的なメニューはもちろん、近代化に伴ってどのように食が変化していったかなどが表や図を用いてわかりやすく説明されています。
 後半は日本の食生活が詳しく書かれており、米やお酒、寿司といった食品の起源や文化的発展、また日本の経済発展や西欧化が食生活の変化にどのような影響をもたらしたかなどが中立的な視点から描かれています。おせち料理や雑煮など、年末年始に食べる料理は日本の伝統的なものが多く、新しい楽しみ方ができるはずです。

 年末年始を使って海外旅行へ行く人も、実家でまったり過ごそうという人も、この本を読めばより充実した食体験を得られるでしょう!ぜひ手に取ってみてください!

冬休みの読書

はじめまして。
木曜日担当の澤田です。初めてのブログ執筆となりますがよろしくお願いします。

さて、この時期になりますと迫り来る卒論・修論や就活などにより心が荒んでいる人も多いかと思います。でもそんな時こそ読書をしてみると気分も変わるかもしれませんね。今回のタイトルは「冬休みの読書」ということで、私が最近読んだ二冊の本を紹介したいと思います。皆さんの楽しい冬休み生活の一助となれば幸いです。


されどわれらが日々』柴田 翔 (B@913.6@S29@1 ※日吉所蔵)

1955年、全六協における武装闘争放棄の決定は多くの大学生に衝撃を与えた。無力感のうちに自ら命を絶った、あるいは生き続けようとした学生たちの物語。
私たちは死に際して何を思うのか。人生の虚無について考えさせられる作品です。


赤頭巾ちゃん気をつけて』庄司 薫 (L@913.6@Sh5@1 ※日吉所蔵)

1969年、日比谷高校三年生の薫くんは学生運動による東大入試の中止という憂き目に遭っていた。そのうえ愛犬には死なれ、足の爪は剥がれ、幼馴染の由美とは絶交しちゃったんだからたまったもんじゃない。
そんな薫くんが、自分が自分であることに悩み抜き、それでも知性というものを信じ続け、全てを投げ出しそうになっても前に進んでいく姿には心を打たれます。


何かと慌ただしい季節ではありますが、たまにはのんびりこたつで読書なんていかがでしょうか。それでは皆さんよい冬休みをお過ごしください。






2017年12月21日木曜日

数学の学習相談について

みなさま初めまして。
火曜日の前半にラーニングサポートを担当している数理M1の紅村です。
これからよろしくお願いします。

今回は数学の学習相談について紹介させていただこうと思います。

突然ですが、大学生になってから数学が難しく感じている方は多いのではないでしょうか?
授業の進度は早いですし、サークルなどとの兼ね合いで数学に十分な勉強時間を割けないというのが実情だと思います。
そもそも、「どうやって勉強すればいいのかわからない」という方も少なからずいることでしょう。

一方で、数理科学科に進まずとも微積分や線形代数といった数学は様々な場面で求められます。また、逆にそれらが得意だと強力な武器になります。
できれば分からないことはすぐに解決してしまうのが良いのではないでしょうか。

そこで、数学の相談が出来る場所を紹介します。

まず、矢上の理工学メディアセンターでは、私たちラーニングサポートが皆様の質問にお答えします。
数理科学科の院生スタッフは毎週火曜、木曜日に皆様の相談をお待ちしています。
授業を聞いていてよく分からなかったことや気になったことなど、なんでも気軽にお聞きください。
参考にすべき文献などもある程度はお答えできると思います。

また、数理科学科では「理工学部チュートリアルアワー」を開催しております。
チュートリアルアワーでは、皆様の質問や相談に数理科学科の修士・博士課程の学生がお答えします。
毎週月曜日の11:45~13:45と水曜日の15:00~17:00に、日吉キャンパスのDB103, 104で行っております(詳しくはこちらをご覧ください)。
なお、こちらは学部1年生の授業(数学1A~4Aなど)の質問が優先となります。

試験前は混雑する傾向にありますが、今ならゆっくり質問できると思います。
是非いらしてください。

紅村

2017年12月20日水曜日

温かい鍋を食べたい、そんな季節に

こんにちは。

ラーニングサポート水曜日担当の高瀬です。

今年ももうすぐ終わろうとしています。去年の今頃何をしていたか、ふと考えてみると、卒論執筆していました。卒論を書くのは根気のいる作業だったのを覚えています。懐かしいですね。

今年も、就活や研究で大変ですが、充実した日々を送っています。少なくともそう思って過ごしています(笑)。

そんなこんなで、最近はなかなか本を読めていませんが、今回は私が大好きな小説を3つ紹介したいと思います。

『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』BUN@914@Y100@1 (芝共立)
2004年出版。著者は、作家であり、ロシア語同時通訳でもある米原万里さん。彼女の両親は共産主義者ということもあり、少女時代をプラハのソビエト学校で過ごしていました。その経験をもとに、当時彼女のクラスメートであったギリシャ人、ルーマニア人、ボスニア人の3人の少女の消息をたどっていく作品です。共産主義やイデオロギーの対立といった大人たちの都合で翻弄されるそれぞれの少女の生き様が生々しく描写されています。読む中で、祖国とは何かルーツとは何か、を改めて考えさせられました。

文章は読みやすく、人物描写も巧みであるため、ストーリーにどんどん引きこまれていきます。

そして著者と彼女の友人との友情にも胸が熱くなる作品ですので、ぜひ一読してみてください。

『服従』B@953@Ho1@3B (日吉)
2015年出版。著者は、フランス人作家のミシェル・ウエルベック。日本ではあまり読まれない作家ですが、フランスではたえず論議を呼びおこす作家です。『服従』を発表した日に、シャルリー・エブド襲撃事件が起き、フランス国内外で大きな反響を呼び、フランスでは、60万部を超えるベストセラーとなりました。この作品は近未来のSF小説で、フランス大統領選挙で、イスラム政権が誕生するところから物語は始まります。その中で一人の大学教授が、金と若い妻を持てることに釣られ、イスラム政権に取り込まれていきます。最終的にイスラム教に改宗し、自ら進んで”服従”していきます。イスラムの脅威に怯えながらも、排斥できない知識人の苦悩と受容を表現した小説です。

パリやブリュッセルの同時多発テロを予見したとして、欧米や中東で評判になった作品ですので、ぜひ読んでみてください。


山椒魚戦争B@989@Ca1@1 (日吉) 
1936年発表。著者は、ロボット」という言葉を作ったチェコ人作家のカレル・チャペック。この作品は、優れた能力を持つ山椒魚家畜となり、人々の生活に普及したものの、やがて対立し、人類を追いつめるまでを描いたSFです。主題は主に2つあり、1つ目は、人間が生み出したものによって、人類が滅ぼされるという科学技術に対する風刺。2つ目は、山椒魚が人類を滅ぼそうとするときでさえ、人間同士は争いをやめないというナショナリズムに対する批判です。この作品の特徴は、人類と山椒魚について新聞記事や学術レポートが文章中に挿入される形式で、小説というより真実に迫っていくノンフィクションに近いスタイルであるところです。

科学技術の進歩の先に人間がたどり着いたものとは何だったのか、21世紀を生きる私たちにも問いかける作品です。

以上が私がおすすめする冬休みに読んでほしい小説です。

最近、スマホの普及で中高生の日本語の読解力が低下しているという記事を目にしました。同じ日本人として、日本語の文章を読んで正しく意味を取れないのは少し残念です。もちろん、読書の目的は、読解力の向上だけではなく、本を読むことで、想像力が高まったり、リラックスしたりすることだと思います。

冬休みは、まとまった時間が取れると思うので、ぜひ本を読んでみてください。

2017年12月13日水曜日

就活 ~面接~

こんにちは!
ラーニングサポート火曜日担当の新安です。

今年度、院生スタッフの中で唯一の修士2年生…
なので研究室の話は他の方におまかせして、
今回はそのさらに先の話、、、就活について書こうと思います。

私の個人的な就活体験記なので、
「そういうやり方もあるんだな~」程度に読んでもらえると幸いです!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【これまでの内容】
就活 ~事前準備~
就活 ~奨学生制度~
就活 ~エントリーからSPI/Webテスト~
・就活 ~面接~ new!
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今回は、就活の面接について書いていこうと思います。

面接ってどういう感じ?何を話せばいいの?
といった疑問に対して参考になればいいなと思います。



前回説明した応募~テスト類のステップを無事通過すると、面接へ進みます。
私の場合は一次が技術面接、二次が人事面接という流れでした。


●技術面接(一次面接)
研究内容を紹介するスライドを事前に用意し
そのプレゼンとその内容に対する質疑応答

《感想》
発表後の質疑応答は、学会の雰囲気とほぼ同じでした。
①研究内容についての細かい質問
②その分野においてこの研究はどういう役割を担っていて、
 本研究における発見はどのくらいすごい事なのか

ただ、最後に就活の面接特有の質問が加わりました。
例えば「会社に入った後、どのような研究がしたいですか?」など…

正直細かく思案できてはいなかったので
「○○の分野であればA、□□の分野であればBに興味があります」と答えました。


●人事面接(二次面接)
口頭で簡単に研究概要を紹介後、質疑応答

《感想》
幹部役員の方々が4人ほど並んでいて、偉い人オーラ(?)を感じて非常に緊張しました。
私の書いたエントリーシートなどの資料を見ながら質問されたのですが、
質問内容は「突拍子もなく、ざっくりしたものが多い」と感じました。
(※たまたまかもしれません)

例えば、趣味の話をしばらくした後、
「じゃあ何かものすごく困難な状況に立たされたらどうする?」と急に言われたり。

しかしなるべくすばやく考えて落ち着いて自分の意見を述べるようにしました。



振り返ってみて、就活の中で面接は非常にウェイトが大きいと感じました。

エントリーシートやテスト類は合否に直接関係するものではなく、
あくまで人数をある程度絞るためのものと言えます。
本格的に内定を出す人物は面接の場で決めるのだと、経験してみてそう強く感じました。






その上で、私が個人的に、
就活の面接において最も気をつけて準備した方がよい
感じたことを2点ご紹介します。

それは
①研究内容の説明の仕方
②面接時の態度・話し方 です。




①に関しては、研究職や技術職を志望する場合、
大学~大学院にかけてどんな事を学び、どのような研究を行ったか、必ず問われます。

なので面接前には自分の研究をわかりやすくスラスラ人に話す練習はぜひすべきです。
しかしそれだけでなく、面接用の説明は面接官に合わせて内容を
ギアチェンジする事が重要です。


例えば「技術面接」と事前に言われている場合、面接官に技術者の方がいるはずです。

なので説明内容はわかりやすく、
かつ専門的な部分や具体的な数値を交えながら話したほうが良いです。
また面接官からも専門的に深くツッコんだ質問をされるかもしれません。
掘り下げられた時のため引き出しを多くつくっておきましょう。


しかし「人事面接」「最終面接」などと言われた場合、
面接官に幹部役員の方などがいらっしゃる可能性があります。

そのように技術的なことに詳しい人が少ない、もしくはいない場では、
専門的用語を多用して長く話されても内容が理解できず
つまらなく感じられてしまうかもしれません。
私は「小中高校生にわかるぐらいわかりやすい内容にしたほうがいい」と
教授からアドバイスされました。


よって面接官がどのような人物かを推測し、
その人が聞きやすい内容や話し方を練習しておいて、
臨機応変に使い分けられるようにしておきましょう。




また②に関しては、どの質問に対しても常に礼儀正しく快活で、
正直な受け答えが大変重要であると感じました。


私の場合、人事面接直前、面接で司会をしてくださる方が
「緊張すると思うけど落ち着いてね」と声をかけてくださったのですが、
その言葉でスーッと冷静になると同時に「頑張ろう」という熱意も湧きました。

そして面接中、とにかく明るくハキハキと、思ったことを正直に述べるよう努めました。


人事面接が終了後、自分の受け答えの内容を反芻すると
「可もなく不可もなく、平凡な事言っちゃったかなぁ」と思いました。
しかし、笑顔で明るく話すよう心掛けたためか、
面接官の人も、ちらほら笑顔を見せてくれた事が救いでした。


また研究面以外の質問は、ほとんど「人柄を見ようとしている」質問のように感じました。
特に人事面接での突拍子もない質問を振り返ってみると、
「準備しにくい類の話にして、その場で素の本人が考えたことを聞き出そうとしていた」
のではないかと思いました。

これに関しては準備しようがなく、その場で気をつけるしかないと思いますが、
とにかく自分が考えていることを【正直に】【具体的に】【快活に】話すことだと思います。

ですので、面接はある程度出たとこ勝負な部分があるのは否めません。
しかし逆に言えば、悔いのないように本来の自分を出す事が
できさえすればそれで良いのだと思います。




そしてこの最終面接を合格すれば、晴れて内定となります!

全ての過程を通過し、無事内定を勝ち取ったときの達成感と嬉しさを
ぜひみなさんにも感じてもらいたいと思います。





さてこれで就活における過程は全て説明し終えました。

そして以上で、就活シリーズを終えたいと思います。
ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。


この記事で、みなさん各々就活する時の様子が
なんとなくでもイメージ出来ていれば幸いと思います!

ご精読ありがとうございました!

2017年12月12日火曜日

冬休みにおすすめの本

こんにちは、ラーニングサポート月曜担当の紅村です。
今回はおすすめの本を紹介しようと思います。

「理科系のための英文作法」 杉原 厚吉 著 (LA@3@eng@36)
学年があがるにつれて、英語で文章を書く機会が増えてきますね。学術的な文章を書く際は、論理がどう展開しているのかを明示すると読み手が読みやすくなります。そのためには、論理の展開に合わせた様々な表現を知っていることが重要となります。この本はコンパクトでありながら、実用的な表現が数多く紹介されています。一度読むと文章を書くスピードがあがるのでオススメです。

「何者」 朝井 リョウ 著 (SS@913@A7@2)
映画にもなった有名な小説で、就職活動に臨む大学生たちのお話です。身近に感じられる登場人物が多く、共感できる部分が多い内容です。就活をタイムリーに感じている方も多いと思われますが、自分と比較するために読んでみても面白いと思います。

「恐るべき子供たち」 コクトー 著 鈴木 力衛 訳 (L@953@Co2@3 (日吉メディアです))
パリのとある姉弟を中心とした少年少女たちのお話です。子供たちの閉鎖的な世界観、他者への感情が儚く美しく描かれています。内容そのものは狂気を感じる部分もあるはずなのですが、詩のような表現が多く不思議と魅了される小説です。


ジャンルに統一性が全くないですが、少しでも気になっていただけたなら幸いです。
忙しい年末年始の気分転換に、ぜひ本を手に取ってみてください。


紅村

2017年12月11日月曜日

冬休みのおすすめ読書

こんにちは。
月曜担当の森下です。

「冬休み」
慶應の学生は、今年は12月28日から1月5日までの9日間しかありません。
短いですね。
学部4年、修士2年のみなさんは学位論文の執筆に追われる頃かと思います。
そんな忙しい時期に読書を強要したくはありませんが、息抜きに読めそうな本を今回はご紹介。



①『フェルメール光の王国』SS@723@F1@1
半分は写真。
フェルメールの作品と、ゆかりの地が紹介されています。
難しいことを考える頭から解放されて、芸術を眺めるのも一興。



②『ぐんぐんうまくなる!ソフトボール』SS@783@T1@1
「来年のソフトボール大会こそは!」
勝ちたいあたたにオススメ。
ソフトボールの難しさはやはりピッチングだと思いますが、この本にはしっかり投げるコツが書かれています!
今から準備すれば勝てますよ。
そんな私自身はyoutubeを見て練習しましたが。



③『理系のための中国古典名言集』SS@159@F1@1
理系であることはとくに関係ありません。
どんな方にも読んでいただきたい一冊。
生きていくうえで支えになる言葉、迷った時の道標になる言葉、組織の不満を代弁してくれる言葉、、、
あなたの心の中のモヤモヤも、うまく言葉にしてくれるかもしれません。
何千年も昔からこんな人格者がいて、立派な言葉を残しているってすごいことだなと、つくづく思うのです。
化学系の方はご存知のはず、酸化チタンを用いた光触媒反応「ホンダ・フジシマ効果」を発見した藤嶋昭先生の著書。



忘年会、帰省、初詣、卒論、修論、博論、、、
年末年始はとくに忙しいと思います。
余裕があって、気分転換したい方はぜひ手に取ってみてくださいね。

2017年12月1日金曜日

本と一緒にお正月を過ごそう

こんにちは。金曜担当の寺田です。
今年もあと少しとなりましたね。
年末年始をどう過ごすか決めましたか?
こたつでゴロゴロと寝正月もいいですが、本と一緒に過ごす正月なんていかがですか?
お正月くらいは、論文や参考書などの横書きの読み物ではなく、縦書きの小説を読みましょう!
というわけで、おすすめの本をいくつか紹介したいと思います。


新参者』東野圭吾 著(SS@913@H1@5)
この本は加賀恭一郎という刑事が主役の推理小説です。
阿部寛さんが主演でドラマ化されました。
もしかしたら「ドラマ見てたから犯人もう知ってるよ」という方がいるかもしれませんが、小説とドラマにはいろいろと違うところがあるので、結末を知ってても楽しんで読めると思います。
ちなみに、この本はシリーズもので『眠りの森』もおすすめです。


緋色の研究』アーサー・コナン・ドイル 著、深町眞理子 訳(SS@933@D4@2)
探偵シャーロック・ホームズのシリーズ第1作目です。
この本にはホームズの推理だけでなく、助手のワトソンとの出会いも書かれています。
有名な小説なので、まだ読んだことがないという方はぜひ読んでみてください。


死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~』野﨑まど 著(ごめんなさい。この本は慶應のメディアセンターに置いてません)
タイトルから想像できると思いますが、この本はよくある推理小説ではありません。
不死身と呼ばれて、学校の七不思議のように語られていた生徒が、何者かに殺害されてしまうというSF小説です。
死なないはずの人が死んでしまうという矛盾だらけの事件をどうやって解決するのか、ぜひ読んで確かめてみてください。


本の紹介はこれで終わりです。
紹介した本が推理小説ばかりになってしまいましたが、普段の研究で使っているところ以外の頭を働かせてみるのはどうでしょうか?

2017年11月28日火曜日

研究集会@奈良

こんにちは、ラーニングサポート月曜担当の紅村です。
前回はボストンのワークショップについて書きましたが、今回は奈良で行われた研究集会について書こうと思います。

今年の8/27~30に、関数解析研究集会に参加するため、奈良に行ってきました。研究集会には比較的若手の研究者から修士学生までが集まり、合宿形式で行われました。期間中は朝から夕方まで講演が続き、夜は全国各地からいらした研究者の方々と交流を深めました。

自分も20分講演する機会を頂いたので、夏休みに読んだuniform Roe algebra(一様ロー代数)と粗幾何学に関する論文をスライドにして発表しました。7月から論文を読み始めてしっかり準備していったので、自分の発表は無難に終わりました。他の人の講演は最先端のものから基本的なことをさらうものまであり、大変勉強になりました。

研究集会は奈良女子大学で行われていたのですが、早朝の奈良女子大学周辺には鹿が群れていました。自分はかなり驚いていたのですが、現地の人々は特に気にしていなかったので自分も頑張って平静を装いました。

また、研究集会が終わってから帰りの新幹線まで時間があったので研究集会参加者の方々と奈良公園や東大寺を観光しました。中学生の時に修学旅行で行った以来だったので懐かしかったです。奈良公園では「しかせんべい」を持った観光客が鹿たちに襲われていました。



紅村

2017年11月7日火曜日

研究室のオフの顔②

こんにちは。
月曜担当の森下です。

ラーニングサポートは毎年10人程度で担当しています。
昨年木曜担当だった先輩の藤田さんに思いを馳せて、今日は同じタイトルの記事を。

世間で研究室というと、文系のゼミのようなものを思い浮かべる人も多いようです。
私も未だに家族に理解してもらえていません。

ゼミは授業時間の1,2コマで教科書や論文を輪読するスタイルが多いと聞きます。
一週間でいえば、24時間×7日=168時間あるうちの3時間程度ですね。
生活の2%程度です。

ところが理系の研究室の多くは、一日中実験をしたり文献を読んだり論文を書いたりしています。
たとえば私の研究室では、平日はだいたい10時~20時くらい、土日も週によっては行くので、週60時間くらいでしょうか。
生活の約35%です。

化学系や生物系のもっとハードな方々は、50%近くなる人もいるのではないでしょうか。
知的好奇心を満たすために生活の多くの時間を費やせるのは、我々の特権ですね。
なかには本物のブラック研究室に入って嫌になる人もいるようですが。きっとそんな研究室は、慶應には無いと思いますよ(笑)

これではまるで俗世間とかけ離れた修行僧のようですが、矢上の学生も人の子です。
残りの65%はどんな生活をしているのでしょう。
日常ではないですが、私の研究室で開催される夏の2大イベントをご紹介します。

(1)勉強会
8月初旬に行われます。
物理情報工学科と生命情報学科の2研究室の合同で、研究内容を卒論・中間発表の本番さながらに発表します。
事前に発表練習を重ねて臨むので、緊張感のある会です。
1ヵ月くらい前になると「資料づくり進んでる?」などと話題になり、みんな周囲の様子が気になりだします。
実験データが揃っていない人は焦ってデータをまとめていました。
勉強会には、研究室OBで他大学で教鞭をとられている先輩も、愛知からわざわざ来てくださいます。
そんな中議論するので大変有意義なものになりました。
学部生にとっては9月に控える中間発表に向けた良いシミュレーションになっています。

(2)旅行
こちらは8月下旬でした。
研究室の学部、修士、博士の学生、そして先生も一緒に、今年は伊豆の海を満喫してきました。
海水浴、ビーチバレー、すいか割り、バーベキュー、花火、観光、、、
一泊二日で、遊びに集中!研究は一切なしです!(バーベキュー中に研究の話でアツくなっている人たちもいましたが・・・)
私は学部時代、体育会だったので夏は合宿や遠征ばかりでした。
遊びの旅行へ行くというのがとても新鮮で、思いきり学生気分を味わうことができました。
The大学生という感じの経験ができて、これはこれで楽しかったです。

宿泊した海沿いの大型コテージのテラスにて。
夜は22人全員でバーベキュー!

オフの顔を紹介するつもりでしたが、一つ目はオンの顔でしたね。
夏休み以外でも、研究室の有志で釣りや登山、バスケットボールをして、オフを楽しんでいますよ。また機会があればご紹介します。
オンもオフも楽しんで、研究室ライフを充実したものにしてください。

2017年11月3日金曜日

iwasawa2017

 こんにちは。ラーニングサポート水曜担当の臺信(だいのぶ)です。はじめてブログ執筆を担当します。今回は少し前になりますが、七月の下旬に東京大学で行われたiwasawa2017という整数論の研究集会に参加してきたことについて書こうと思います。

 整数論の研究集会であるiwasawa0000(←年号が入る)はその主題である「岩澤理論」生みの親、岩澤健吉先生にちなんだもので、今年はちょうど岩澤先生の生誕100周年ということで例年に増し国内のオーガナイザーの方々は精力的に取り組まれていました。(ちょうど私の指導教員の先生がメインとなっていたのですが、いつもお忙しそうにされていました。。。お疲れさまでした!)

 岩澤理論とは簡単に言うと、ゼータ関数という関数の値(解析的なもの)とイデアル類群という代数的に出てくる対象とが実は深く関係していると主張する理論です。 イデアル類群をここで説明するのは難しいですが、ある数の集合における素因数分解の困難さを測るもので、整数論的には非常に興味深い対象なのです。 つまり、一見すると、由来が全く異なる二つのもの(片方は私たちが知りたいもの!)が実は深く結びついているということですね!

 今回私は研究集会初参加だったのですが、周りはいつも本の中でお名前を拝見していたような著名な数学者ばかりで、とんでもない刺激になりました。講演のなかには、自分も大筋を理解できるものがいくつかあり、私としては非常に収穫の多いものとなりました。写真は指導教員の先生の公演です。




 また、講演の合間の休憩中、参加者の方々が召し上がるお菓子やお茶の準備にも参加したのですが、朝の時間帯は皆さんコーヒーがお好みのようで、新しいのを出しても出してもなくなっていたのが思い出されます。自分も毎朝コーヒーをがぶ飲みして数学ができるようになりたいと思うばかりです。


臺信

2017年11月1日水曜日

サマーインターンシップ

こんにちは。
ラーニングサポート火曜日担当の木村です。

今回は企業でのインターンシップ(就業体験) に関する記事です。

近年では多くの企業がインターンシップを実施しており、
学生(特に研究室生活が中心となる理系院生)にとっては、就業観を醸成し、入社後のミスマッチを軽減するための貴重な機会となるのではないでしょうか。

私は今夏、ヘルスケア関連事業を扱うメーカーにて、2週間のインターンシップに参加しました。今回はその経験についてお伝えしようと思います。


1.志望動機
研究室のアカデミックな研究と、研究所でのビジネスとしての研究との違いを学び、
自分の進路選択の参考にしようと思ったためです。


2.選考過程
エントリーシートの提出およびWebテスト、社員の方との面談を経て、
インターンシップへの参加が決定しました。


3.内容
実際の製品開発をおこなっている研究所に配属され、
チューターの方のもとで研究をおこなうOJT(On-the-Job Training)形式のインターンでした。

チューターの方をはじめとする事業部の方々と相談しテーマを決定後、2週間実習をおこないました。
詳細については企業秘密のため明かすことはできませんが、
実際に自らの手でデータを計測し、その結果から仮説を立案し、それを立証するという内容でした。
最終日には、研究所のトップである部長の前でプレゼンし、質疑応答までおこないました。その後は他の実習生との懇親会が開催され、全国から参加した学生と交流を深めました。


4.意識したこと・学んだこと
実習中は、常に時間との戦いでした。
ビジネスの現場ということもあり、限られた実習時間のなかでどれだけの成果を出せるかということはもちろんのこと、報告書や資料の作成は余裕を持って納期までに仕上げること、会議の集合時間などは常に5分前に行動するよう心がけました。


5.最後に
実際の業務を体験できるだけでなく、多くの社員の方々の声を直接聞けるというのは長期インターンの強みであると感じます。
研究と就職活動の両立は大変ですが、研究室の中だけでは学ぶことのできない様々な「気付き」を与えてもらいました。
この経験を今後の研究活動に活かしていこうと思います。


以上、インターンシップに関するご報告でした。

2017年10月30日月曜日

就活 ~エントリーからSPI/Webテスト~

こんにちは!
ラーニングサポート火曜日担当の新安です。

今年度、院生スタッフの中で唯一の修士2年生…
なので研究室の話は他の方におまかせして、
今回はそのさらに先の話、、、就活について書こうと思います。

私の個人的な就活体験記なので、
「そういうやり方もあるんだな~」程度に読んでもらえると幸いです!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【これまでの内容】
就活 ~事前準備~
就活 ~奨学生制度~
・就活 ~エントリーからSPI/Webテスト~ new!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



今回は、就活の応募から診断や検査など、
面接手前までについて書いていこうと思います。

就活って具体的にはどういうことするの?
何を準備すればいいの?といった疑問に対して
参考になればいいなと思います。




事前に企業研究や合同説明会などに行って
自分の志望する企業をいくつか決めたとして、
その後まず最初にすべきことはエントリーです。

エントリーするためには
エントリーシートを作成しなければなりません。


エントリーシートとは、
事前に企業に提出する自己紹介文のようなものです。
自分がどういう人間か、学生時代どんな事をしてきたか、
何が得意か、今後どういうことをやっていきたいか、
なぜその会社を志望するのか、などといった様々な質問に
制限文字数内で答えなければいけません。

最初に目を通す資料であり、また最終面接時まで使われる資料になります。
なるべく制限文字数ぎりぎりまで記入して
自分のことを全力でアピールすることが重要です。


しかし急に自己アピールを書けと言われても
なかなか思いつかないと思います。

エントリーシート対策本などはある程度のヒントとしてなら役立ちます。
そこから自分の過去の経験を書き出して、文章化したら、いったん
周りの人に見てもらうことをお勧めします。

先輩や教授や親など身近な人に見てもらうことで、例えば
「こないだの○○(出来事)とか書いたら?」
「□□さんの~~な点もっと強くアピールしたほうがいいよ」など
自分では思いつかなかった部分を教えてくれるかもしれません。




エントリーシート提出と同時期あるいはその直後に
webテストやSPIなどの性格診断+簡単なテストを
受けさせる企業も多いです。

webテストは各企業ごとに独自の問題を用意しています。

SPIはテストセンターのパソコンで受ける共通のテストです。
問題自体は中学~高校の国語や数学問題のレベルですが、
1問ずつ制限時間が設定されていて、かなり素早く答えなければなりません。

ただ、SPIは参考書や問題集などがたくさん出ています。
なるべくそれらに目を通し、練習して、
テンポよく答えられるようにしておけばある程度点は取れるはずです。




ここまで順調に進むと次から面接ラッシュです。
次回面接についてお話します!

2017年10月27日金曜日

就活 ~奨学生制度~

こんにちは!
ラーニングサポート火曜日担当の新安です。

今年度、院生スタッフの中で唯一の修士2年生…
なので研究室の話は他の方におまかせして、
今回はそのさらに先の話、、、就活について書こうと思います。

私の個人的な就活体験記なので、
「そういうやり方もあるんだな~」程度に読んでもらえると幸いです!

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【これまでの内容】
就活 ~事前準備~
・就活 ~奨学生制度~ new!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



就活の期間はここ最近早まったり遅れたり
年によって微妙に時期が違いますが、
今年は3月から企業説明会やプレエントリーが解禁されました。

よって通常だと3月1日にみんな一斉に就活を始めるのですが、
事前に行動を起こしておくことでみんなより一歩早く
就活を始めることができる場合があります。

それが、奨学生制度やインターンを利用した就活です。
ここでは主に私が体験した奨学生制度についてお話します。



企業の奨学生制度は、前回軽く触れたとおり、
入社を希望している学生に対し選考を行い、
優秀な学生には企業が奨学金を支給するシステムです。

そして奨学生になり、かつ実際にその企業に入社し
3年以上務めた場合、返済を免除されるものもあります。


ここで注意しておきたいのが、この奨学金制度で行われる選考は、
「奨学金を支給するかしないか=支給するほど優秀かどうか」ですが、
企業側は、「“我が社に入社希望している優秀な学生”に奨学金を支給する」
と考えている点です。

つまり、優秀かどうかももちろん重要ですが、それに加えて
「どのくらい入社意思が強いのか」を見られているということも
頭に入れておかなければなりません。



私がこの奨学生の選考を受けようと思ったのは12月頃でした。

学事にいくつかの企業の奨学生募集要項が届き、
その中に自分の志望している企業を見つけた私は
奨学生に応募してみることにしました。

それでも最初は奨学生に応募する学生はみんな優秀だろうから
自分じゃとても敵わないと思っていました。

しかしじっくり考えて、
・もし受かれば通常の就活より早く内定が決まる
・結果がダメだったとしても、本番就活前の検査や面接の練習になる
と思い、応募しようと決心しました。




次回は実際の就活の流れ、応募~内定までを説明していきます!


新安

2017年10月23日月曜日

ラーサポスタッフの普段と違ったお仕事~図書館ツアー~

こんにちは。金曜担当の寺田です。
突然ですが、みなさんはレファレンスデスク以外の場所でラーニングサポートのスタッフを見かけたことはないでしょうか?
本館二階の書架の間でしゃがみ込んでいたり、ファイルを片手に別館へ降りていったりする怪しいスタッフに見覚えはありませんか?
実は、わたしたちスタッフにはラーニングサポート以外にも仕事があるのです。
その仕事には、メディアセンターを利用する方のための仕事だけでなく、初めてメディアセンターを訪れる方のための仕事もあります。
そこで今回は、わたしが実際に行った仕事の一つ、図書館ツアーについて紹介します。

メディアセンターでは、矢上キャンパスの見学に来る高校生に図書館ツアーを行っています。
そのツアーのガイドをわたしたちスタッフはお手伝いします。
館内を歩きながら、本館は松下幸之助さん(パナソニックの創業者)の出資により建設されたことや、創想館にある大型テレビを使って上映イベントを開催していることなど、いろいろなことを紹介します。
館内には英語で書かれた論文や専門分野の参考書など、高校の図書館にはないものがたくさんあります。
特に、高校生は壁がホワイトボードになっている本館二階のグループ学習室や、別館にある集密書架などの珍しい設備に驚きます。

数年後には理工学部の後輩になっているかもしれない高校生に、矢上の良さを伝えることもわたしたちスタッフの仕事の一つです。
メディアセンターに来てくれる方が笑顔でいられるように頑張ります。

2017年10月16日月曜日

ワークショップ @ ボストン

秋学期から月曜担当になりました、ラーニングサポートの紅村です。
6月末にボストン大学のワークショップに行かせて頂いたので、そのことについて書こうと思います。


ボストン大学と慶應義塾大学は定期的に様々なテーマで合同ワークショップを開いているのですが、今年のテーマ(幾何)が自分の専門に近かったので連れて行ってもらいました。


ワークショップは五日間行われ、バンケット(食事会)の日を除き毎日朝から夕方までセミナーを聞いたり、ディスカッションをしたりしました。
なんとなく聞いたことのある内容のセミナーや、逆に全く知らない内容のセミナーまでありましたが、色々なことを耳学問的に知ることができて楽しかったです。


また、自分は初日にポスターセッションでポスター発表をしました。
       
比較的幾何的な対象である離散群と自分の専門である作用素環論の関係について既存の結果をポスターにまとめ、説明したり質問に答えたりしました。
向こうのオーガナイザーの方が親切な方で色々聞いてくださり良い経験となりました。


また、ワークショップの合間に観光もしました。下は皆で船に乗った時の写真です。
このときボストンで名物と言われるクラムチャウダーを食べていたのですが、美味しかったです。

紅村

2017年10月12日木曜日

シンガポールでの共同ワークショップ

ラーニングサポート金曜日担当の長谷川です。

あっという間に夏休みは終わってしまいましたが、いかがでしたか?

今回は、私が夏休みに大学のプログラムで参加したシンガポールでのワークショップについてです。


今回、私は慶應義塾の未来先導基金のプログラムで National University of Singapore と Nangyang Technological University へ行ってきました。アジアのトップを走るシンガポールの大学との交流をはかり、今後の活動につなげることが目的です。

プログラムでは各大学を訪問し、お互いの研究内容についての発表とディスカッションを行い、また研究施設を見学しました。



いずれの研究室も学生が世界中から集まってきていたほか、在籍している人のほとんどが博士課程やポスドクの方といった環境で、国内出身の学部生や修士課程の学生が多い日本との違いをはっきりと感じました。

夜は交流会を開いていただいたのですが、そこで私が生まれて初めて食べたのは…


なんとカエルでした!水槽の中で生きているところを最初に見たので大変ショッキングだったのですが、口にしてみると脂ののった白身魚のような味でとても美味しかったです。
皆さんもチャンスを見つけて食べてみてください!

2017年10月6日金曜日

アメリカでの学会

こんにちは。
秋学期から金曜担当になりました、院生スタッフの長谷川です。

 今回は6月に参加した国際会議について書きます。

 6月19日から26日にかけて、アメリカのコロラド州テルライドで行われた国際会議に行ってきました。

今回は分子シミュレーションを用いたハイドレートの研究をしている人がアメリカやフランス、日本などから30人ほど集まる学会でした。学会で発表するのが初めてかつ英語での口頭発表ということで不安もありましたが、無事に発表を終えることができました。
 また、同じ分野で世界をリードしている研究者の発表を直接聞いたり、研究テーマに関するディスカッションを行ったりしたことで、今後の研究へのモチベーションも向上しました。
 
 今回訪れたテルライドはリゾート地として有名な街だそうで、アクティビティが充実していました。私はチューブ(大きい浮き輪)を使った川下りに挑戦したのですが、転覆したり意図していない方向に流されたりとなかなか大変な思いをしました。こうした会議以外での活動も学会の醍醐味だと思いますが、命に別条がない程度にとどめておきましょう…


最後に、私は旅行先でスーパーマーケットを探検するのが好きなのですが、今回はこんなものを見つけました。

海外で売っている緑茶は本当に甘いので、「ダイエット緑茶」なんて商品が出回っているのでしょうか?海外ではよく売られているのでぜひ試してみてください!

2017年9月22日金曜日

ラーニングサポート再開!

こんにちは。
月曜担当の森下です。

今日から秋学期の授業が始まりましたね。
そしてラーニングサポートも今日から再開です!

担当するメンバーは、出身学科が
数理、応化、生命、機械、物理、物情と色とりどりの大学院生たちです。
12年生の必修科目の相談から、研究室や留学についての相談まで、幅広くサポートします。
新メンバーも加わり、充実のラインナップになっています!

月・火・木・金曜日は12:3015:30
水曜日は12:3017:00
の時間にお待ちしています。お気軽に声をかけてください。

詳細は院生スタッフ 各担時間帯をご覧ください!


朝、目が覚めて窓を開けると秋のひんやりした爽やかな風に吹かれて、夏が終わってしまった寂しさを感じます。
しかし秋と言えば、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、そして研究の秋!
サンマに梨に、サツマイモ、松茸!
ソフトボール大会!
学科分け!
研究室配属!
ラーニングサポート!

もっと夏休み気分でいたかったあなたも、楽しかった夏の思い出を胸に、
今日から気持ちを切り替えてがんばっていきましょう!

ぜひ秋の勉強のお供に、ラーニングサポートをご利用ください

2017年8月3日木曜日

ラーサポ日吉出張相談

こんにちは。金曜担当の寺田です。
今日は7月26日水曜日に実施されたラーニングサポート~日吉出張相談~について書きますね。

通常、ラーニングサポート(ラーサポ)は矢上のメディアセンターで行われています。
しかし試験前になると、ラーサポスタッフが日吉メディアセンターを訪れて、
そこでラーニングサポート~日吉出張相談~を実施します。
今回は数理科学科の紅村さん、機械工学科の長谷川さん、物理学科の私の三人が出張して、数学と物理の質問を受け付けました。

出張相談は日吉メディアセンターのスタディサポートで行われました。
入口近くのPCエリアのそばにあるので、気づいた人も多かったと思います。
2時間という短い時間の中でしたが、たくさんの方が訪れてくれました。
試験前ということで、演習問題の解き方について質問に来る方が多かったですね。
驚いたのは、理工学部の学生だけでなく、他の学部の学生も質問に来てくれたことでした。
数学は理系じゃなくても使う機会が多いですからね。

春学期のラーサポは7月31日で終わりです。
秋学期のラーサポは9月の授業開始日から行われます。
日吉の学生のみなさん、理系科目について分からないことがあったら、ぜひ相談に来てください。

2017年8月1日火曜日

国際交流お役立ちグッズ §2「見せるお土産」

木曜担当ラーニングサポートの山岸です!

私のブログでは、国際交流でのお役立ちグッズ等を紹介しています。

国際交流で日本らしいお土産の持参は定石
ということで、
前回の連載1回目では、「渡すお土産」ベスト3を発表しました。
いずれも、安く、かさばらず、軽く、
もらっても困らない形で渡せるものを考えました。

今回は、「見せるお土産」ベスト3です。

*****

     ハンコ

日本ではハンコ文化は深い馴染みがありますが、外国では珍しいようです!(*)
ハンコをプレゼントにするのではなく、
持っているハンコを何かに押してあげたり、お手紙の最後に押したりするだけで、
日本らしい文化を伝えることができると思います。
消費されるのはインクのみ。多くの人に無理なく贈れるプレゼントです!

―シャチハタ
実印や銀行印を持っていって失くしても困るし、
安く簡単に手に入るのでオススメです!朱肉も不要◎
普段ローマ字で書かれている苗字の漢字を見てもらう機会にもなり、
漢字トークにもつながります(各漢字の意味を説明するなど!)

―消しゴムハンコ
機会があれば、消しゴムとカッターを使って
現地の方と一緒に作るのも楽しいでしょう!

☝絵手紙の作品に押すために消しゴム印鑑を作りました(最近)
※絵手紙も日本の文化ですから、メッセージカードなどにしたら喜んでもらえると思います!
 起源は意外にも新しいらしく、驚きました
40年ほど前に日本の書道家、池田邦夫氏が大量に発表したことで始まったそうだ**)。


☝なお、絵手紙とはこんな感じです。(筆者が小学校4~6年の間に描いたもの)

ゴム印のいいところは、消しゴムとカッターさえあれば作れるところです。
印鑑としてだけでなく、モチーフを彫って絵のように使うこともできます◎
絵葉書などの大量生産にも向きますし、インクを変えれば趣も異なり、押し方で一つ一
異なるのもまた味があってよいと思います!

*印鑑登録制度は10年ほど前までアジア他国には存在していたが、今となっては日本だけとのこと(参考文献http://news.livedoor.com/article/detail/11785307/ 参照2017-07-13)。
**絵手紙のはじまり(参考文献 日本絵手紙協会http://www.etegami.or.jp/index.html 参照2017-07-13
 

     浴衣

半年以上などの長期滞在経験者が口をそろえて言うのが、浴衣の必要性です!

何らかの交流会やハロウィンパーティーで着たり、
奨学金団体が現地にある場合、集会に呼ばれて自己紹介や研究計画等のプレゼンをする機会に浴衣を着て発表をした友人もいました。
ですが、浴衣を買っていくのって、
―高いんじゃないか?
―着られるかな?
という不安もつきまとうと思いますが、大丈夫です!

その1.浴衣にも古着がある!

浴衣の古着屋さんもいろいろあります。
私が行ってみて楽しかったのは大江戸骨董市です。
https://www.antique-market.jp/
参照2017-07-13

1000円均一や500円着物など、破格でたくさんの品ぞろえです。
たくさんの古着着物屋さんを一気に回れるのも良し◎
私が行ったときは、半分くらいは着物屋だったと思います。


その2.セパレート式に直せる!

セパレートのほうが着るのが難しいという説もありますが…
着付けに自信がない場合は、着物屋さんに持っていくと直してもらえるようです。
着付け経験がなかった私は、先日着物屋さんで習いました。ガンバリマス!


     家や家庭料理の写真/縦書きの小説や漫画

いまや、観光名所などは画像検索すれば、いとも容易くオンラインで見ることができるようになりました。
そんな今日に一番手に入らないのが、
―自宅の自分の部屋の写真
―近所の様子
などです!

自分にとっては当たり前の生活感あふれる風景が、
文化を異にする方々にとっては刺激的に映るようです。
Google画像検索で出てこない身の回りのものって何だろう?」
と考えたものをカメラに収めてから旅立たれてはいかがでしょうか?!

また、アルファベットなどの横書きの言語圏に行くなら、
縦書きの小説なども興味を持ってもらえるでしょう。
プレゼントしなくても、持っていると良いかもしれません。


以上、「見せるお土産」ベスト3でした!
*****


「渡さないお土産」とは、必ずしも物である必要はありません。
折り紙の折り方、水引の結び方、着物の帯の結び方、etc.
こうした技術も立派なお土産であり、文化を表すものです。
これらは、受け取る側も体験できるし、かさばりません!

渡航前に、いままで当たり前だった身の回りの芸術に目を向け、
折り紙の新しい折り方を勉強してみたり、工芸にチャレンジしてみたりしてはいかがでしょうか??

以上、連載第2回「見せるお土産」ベスト3でした!


2017年7月25日火曜日

充実した学生生活を過ごしたいあなたへ(長期インターン)

こんにちは、金曜担当ラーニングサポート修士1年の高瀬です。

今回は長期インターンについて書こうと思います。

一般的にインターンと言えば、業界・企業研究を目的とした、長期休みに数日から1か月程度行うものが多く、長期のインターン(1年~数年程度)に参加する学生は少ないと思います。

そんな中、私は今年の5月より1年間を目安として、外資系の資産運用会社において長期インターンを始めました。

私は、クライアント・レポーティング部というところで機関投資家向けのレポートの作成の補助を行ったり、英語資料の翻訳を手伝ったりしています。

普段は金属の疲労の数値解析の研究を行っていますが、金融や資産運用業務に関する知識を身につけたい、英語を日常的に使う環境で働きたいと考え、現在のところでインターンをすることにしました。

一緒に働く方のバックグラウンドもみな異なり、特徴的な人も多いので、とても刺激的な環境で仕事をしています。

インターンとして働いてみると、自分の得意なことや苦手なことといった、学生生活だけではわからない自分の意外な一面が見えてきます。

また、米国のマーケット時間に合わせるため、朝はとても早いですが、午前中には業務が終了するため、午後からは大学院で研究することができます。(たまに眠気に襲われ、すこし昼寝しています(笑))

研究、インターンと忙しい生活になりますが、得られるものも多く、充実した学生生活を送ることができます。

働くまでに何度も面接があったり、仕事でミスをして怒られることもありますが、お金をもらいながら勉強できるので、大学生が行う一般的なバイトなどに比べてとても有意義だと感じています。

ちなみに、お金は重要です。(笑)

ブラックなインターン(学生を若くて、安い労働力としてしか見ていない会社)もあるそうなので、しっかり自分の目で見てから、決断してください。

もし、聞きたいことや質問があれば、ぜひラーニングサポートまでお越しください。


2017年7月21日金曜日

ラーニングサポート 日吉出張相談

こんにちは。
水曜14:00~15:30担当の長谷川です。


7月も後半になり、本格的に夏が始まりましたね。
夏休みの計画もだんだんと決まってくる頃ではないでしょうか?
僕もこの夏は海に離島に海外旅行にとイベントが盛りだくさんです!待ちきれません!

ただ、夏休みに入る前に乗り越えなければならないのが期末テストです。
準備は万全ですか?

―「授業の内容が理解できなかった」
―「問題の解き方が分からない」


下記のとおりラーニングサポート日吉出張相談を実施します。
なお、当日は矢上でも通常どおりラーニングサポートを実施します。

【日時】7月26日(水) 12:00‐14:00
【場所】日吉図書館1階スタディサポート
【内容】数学、物理など
【担当者】数理科学科 紅村(M1)
     物理学科 寺田(M1)
     機械工学科 長谷川(M1)

テストを乗り越えて、最高の夏休みを迎えましょう!


2017年7月13日木曜日

国際交流お役立ちグッズ §1「渡すお土産」

木曜担当ラーニングサポートの山岸です!

国際交流お役立ちグッズ連載1回目は、「渡すお土産」についてです。

現地に行くと、ホームステイする場合にはホストファミリー、
大学の友人等、その他いろいろな方面での出会いがあると思います。

留学経験者によると、日本らしいお土産の持参は定石のようです。
コミュニケーションの一助にもなるし、日本の文化について聞かれたときには小道具としてとても活躍するためです。

ただし経済的にも、体積・重量的にも限界がありますから、
1.高くない
2.重くない、かさばらない
ことが、まず大切です!

そこでちょうどいいお土産を3つ、考えてみました。

*****

 ①     和紙製のぽち袋


☜ 
これは百均で購入しました。使い道はいろいろです!

―お手紙 ミニカード付きのものも売っています。
―名刺入れ
カジュアルな場なら、飴とか一緒に入れて渡してもよいかも?!
―小銭 小銭を返すとき・会費を渡すとき・etc.

日本の風物詩を題材にしたものから、
お相撲さんや忍者をあしらったコミカルなものまで、
魅力的なものが多くて選ぶのも大変です!

一筆箋も一緒に陳列されているので、和柄のぽち袋に合わせてもステキです
和紙製のシールで封をするのもピッタリ。
百均以外では、私は渋谷のLoftでも購入しました。




② 水引

既製の作品も売られていますが、
元の水引(長い針金のようなもの)を購入して作ることもできます。
安い、かさばらない、軽い。みんなで作れる。
飾りも実用的なもの(コースターやアクセサリー)も作れる。最高です!


☜各色100本単位で購入。
一本90cmあったので、適宜製作しては切ります。

可愛らしい水引アートの入門書*を参照しました。








*『はじめての水引アレンジ』長浦ちえ著https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E6%B0%B4%E5%BC%95%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8-%E9%95%B7%E6%B5%A6-%E3%81%A1%E3%81%88/dp/4418164340



 ③     五円玉

まず、世界中で穴の開いた硬貨は比較的珍しいようです。
(スペインペセタ、デンマーククローネ等は穴あき硬貨が存在。皆無ではない)

Q. 50円玉でもいい?
A.うーん。五円玉がベストでしょう!
   まず、50円玉は五円玉の10倍高いです。
   そのうえ、五円玉は縁起物

神社に行くとお賽銭箱の前で皆
「ちょっと、五円玉ある?」「はい」
とやり取りをしているのはお馴染みの光景ですよね。

しかし、
“五円=ご縁”
という変換を当たり前に思わない人々にとっては
賽銭箱の前で皆こぞって五円玉を探しているのは、不思議な光景でしかないなぁ…
と気づいたのでした(五円玉調達に励んでいたので!)

「日本に遊びに来たら、お賽銭箱でこれを投げてお参りしてね」
と渡したらいいプレゼントです。


☜ 豆ポチ袋に5円玉を入れて、作った水引を付けたもの。
  ①~③まで全部詰め込みました!

  原価22.5円、真心プライスレス!(^^)
 
  ※ 豆ポチ袋8枚入り ¥108÷8=¥13.5
   五円玉 ¥5
   水引100本入り ¥432÷100=¥4




以上、持参向きお土産ベスト3でした!!

*****

*番外編
手ぬぐいや扇子、風呂敷などは、様々なデザインがありどれも素敵ですよね。
しかし、やはり上記の小物系よりは単価が一桁高いので、
特別にお世話になる人など、限定でお渡しするのが良いかもしれません。

留学経験者の友人は、着物の帯を渡したら大変喜ばれたそうです。
「着物持ってないよね?どう使ったの?」
『テーブルランナーとして活躍してるよ!』

斬新すぎる!
とっても素敵なnew帯活用法を聞いてしまいました!


次回は渡さないお土産ベスト3を紹介します!

2017年6月15日木曜日

国際交流お役立ちグッズ §0

はじめまして!
ラーニングサポートスタッフの山岸です。
数理科学研究科修士1年で、木曜日を担当しています。
(数学や語学に関する質問等は、12:3015:30にいらしてください!)

私は次の9月から外国の大学院に行くため、現在絶賛荷造り中です。
長期滞在予定なので、持ち物を考えていると

―お世話になる人に日本らしいお土産を持って行ったほうがいいのではないか?
―向こうで買えないものは持っていきたい…。

等、様々な心配や邪念がよぎります。

そこで留学経験や海外経験のある方から聞いた、
現地での交流お役立ちグッズを整理しました。

研究のための海外出張や滞在、その他休日の海外旅行などの機会に
皆さんの参考になることがあれば嬉しく思います。

以下のような3回にわたる連載でご紹介する予定です。

§1 渡すお土産
§2 渡さないお土産
§3 その他

(※突然の変更の可能性もあります。)

今のところ特に海外に行く予定がない方にも楽しんでいただければと思います。
逆に、お土産に思いを馳せていたらどこかへ出掛けたくなるかもしれません。


どうぞお楽しみに!

2017年6月13日火曜日

研究室紹介(機械系)

こんにちは。

本年度よりラーニングサポートの院生スタッフとなりました、修士1年の高瀬です。

今回は、私の行っている研究について、自分のバックグラウンドとともに、簡単に説明したいと思います。

現在、私はマルチディシプリナリ・デザイン科学専修の志澤研究室に所属しています。

志澤研究室は、計算固体力学(注1)の研究室で、金属班とポリマ班に分かれ、材料の数値シミュレーション(数値解析)を行い、材料の疲労破壊予測などを行っています。


                     (注2)
上図は、ポリマの大変形FEM解析の解析結果です。

私は、昨年度より、金属班で鉄の疲労破壊予測について研究しています。鉄は数多くの構造物に使われているものの、微視的な観点から、その疲労破壊のメカニズムが解明されていませんでした。そこで、Fortranというプログラミング言語を用い、疲労破壊メカニズムの数値シミュレーションを行っています。

それでは、なぜ志澤研究室に入ったのか、私事になりますが、書かせていただきます。(興味のない方は読みとばしてもらっても構いません。)

私は、高校生のときから数学や物理が好きでした。そのため、大学では漠然と、それらを使って勉強したいと思っていました。

そこで、機械工学科であれば、それら学問の素養を必要とし、なおかつ幅広く工学について学べると考えました。

そして、機械工学科に入り、大学3年生のときから、コンピューターを用いた数値解析をしたいと考え、志澤研究室に入りました。

志澤研究室では、数値解析に加え、鉄や転位といった材料、連続体の力学、計算固体力学、非線形固体力学について学べます。それらはテンソル(注3)を用いて表現されるため、最初は難しく感じられますが、学んでいくと奥が深くとても面白いです。

高校生、大学一年生の方で数値解析や材料に興味のある皆さんは、ぜひ機械工学科に入り、志澤研究室にきてください。

また、質問などがあれば、気軽に理工学メディアセンターのラーニングサポートまでお越しください。

(注1)計算固体力学:構造や材料の強度などを数値シミュレーションの立場から体系化した学問

(注2)志澤研究室ホームページより引用
(注3)テンソル:線形的な量または線形的な幾何概念を一般化したもので、0階のテンソルをスカラー、一階のテンソルをベクトルという。

2017年6月8日木曜日

研究室の選び方について

どうもこんにちは。
ラーニングサポートの院生スタッフをさせていただいている、渡辺です。

今回は研究室についてざっくり書きたいと思います。
1年生にとっては遠い話、3年生にとっては今ちょうど悩んでいることなのかもしれません。
早く決めることではなく、自分に合っていると思える研究室を見つけることが最も大切です。そのためにも1~3年生の皆様には多くの研究室を見て見聞を広め、納得のいく研究室を選んでいただきたいと思います。
選ぶポイントは多々あるかと思いますが、私が大切にしてほしいと考えるのは、指導教員とうまくやっていけそうか、そして興味ある研究内容が存在するかということです。

ポイント1.指導教員との相性
先生は研究室のボスですので、その研究室の方針を基本的にすべて決めます。たとえば研究室によってはコアタイム(勤務時間のような研究室にいないといけない時間)があるかないか、もしくはあるとすれば何時からかというのはすべて先生の考え次第で決まります。また先生は研究の運営の全ての実権を握っています。なので、学会に出て発表したい、論文を出したい、装置を買いたいなどの希望は、予算などの兼ね合いなどもありますが、先生との仲の良さでうまく話が進むかどうかが違ってくると肌で感じています。馬の合う先生を選ぶ、このことは是非頭に入れておいてほしいと思います。厳格な先生もいれば寛容でだじゃれをたくさん言うような先生もいます。どちらが正解ということはなく、自分との相性を見極めて選んでいただきたいと思います。

ポイント2,興味のある研究の有無
また、当然のことかもしれませんが、興味のある研究を行っている研究室を選ぶということです。担当する研究は少なくとも1年間(修士課程に進めば3年間)付き合っていかなければいけないものです。嫌々やっていればその研究は期待以上の成果は望めないですし、工夫をこらしてより発展させようという気も起きません。なので、積極的に自ら研究を行うには、これがしたい!と思える研究に取り組むことが重要です。私が先輩から聞いた話ですが、卒業して企業に就職すると、そこでやることと研究内容が一致することはまずないので研究内容は何でもいいというものがありましたがとんでもない話です。企業に入った後もそこでは何か課題があり、それに対して積極的に解決するように取り組む姿勢が求められます。そのような姿勢を得るためにも、1年以上という長い時間を興味のある分野の研究に取り組んでもらいたいと思います。


良い研究室に巡り会えるように心から願っております。
相談ごとがあれば是非聞きにきてください。



渡辺

2017年6月6日火曜日

就活 ~事前準備~

こんにちは!
ラーニングサポート月曜日担当の新安です。

今年度、院生スタッフの中で唯一の修士2年生に…
なので研究室系の話は他の方におまかせして、
今回はそのさらに先の話、、、就活について書こうと思います。

私の個人的な就活体験記なので、
「そういうやり方もあるんだな~」程度に読んでもらえると幸いです!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



今回は事前準備編として、修士1年に進級直後から
本格的な就活が始まる前までの話を書こうと思います。



私の場合、最初に就職を意識しだしたのは修士1年になった直後で、
4月から日経新聞を読むことを日課にしました。
社会について知るのと同時に、自然とどういう記事に興味を持つかで
自分が将来どんな事がしたいと思っているのか少しずつ絞れるのではと思ったためです。
将来何がしたいかわからない…という方はぜひ新聞を読んでみてください。



また5~6月頃には大手企業の技術者・研究者の方にアポを取り、
直接お会いして仕事についてのお話を聞きに行きました。

企業によって、入社して数年の早い段階でも自分の案を提案しやすい環境や、
研究開発と一口にいっても1~2年先、4~5年先、
10年以上先のモノを扱う部署についてなど、様々なお話を聞くことができました。

臨場感のある“現場”のお話を聞くことで、
自分にとっての理想の仕事環境を考えやすくなると思うので、
OBOG訪問などをする機会がある人はぜひ行ってみてください。



10月には理工学メディアセンターで開催された
「就活に役立つデータベースセミナー」に参加しました。

慶應義塾大学理工学メディアセンターのHPにある就活に役立つデータベースでは、
東洋経済デジタルコンテンツライブラリーで四季報や企業記事を読んだり、
eolを用いて様々な企業の有価証券報告書などを手軽に検索し、
閲覧&比較することができます。

そういったデータベースをうまく活用することで、
各企業の会社としての大きさ(資産・従業員数など)を知ることができるので、
みなさんも機会があればぜひセミナーに参加して
活用方法を学んでほしいと思います。



そして12月頃、企業の奨学生募集が始まります。
企業の奨学生制度とは、その会社への入社を希望している学生に対し選考を行い、
優秀な学生には企業が奨学金を支給するシステムです。
私はこれに応募したことでその後の就活が大きく変わりました。


次回はこの奨学生制度について書こうと思います!



新安

2017年5月17日水曜日

あなたが知らない(かもしれない)メディアセンター

こんにちは。
本年度よりラーニングサポートの院生スタッフとなりました、長谷川です。

 新年度が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
「初めは意気込んでスタートしたけれど、そろそろ疲れてきたかなぁ」
と感じているそこのあなた!朗報です。

 創想館ラウンジをご存じでしょうか?

 メディアセンターに入ってすぐ、大型テレビが設置してある場所の近くにある雑誌コーナーでは、NewtonやNational Geographicなどの自然科学系の雑誌から、東洋経済といったそれ以外の分野のものまで幅広い雑誌が並べられています。また、これらの雑誌は一日のみですが貸出も行われています(矢上キャンパス所属の方のみ)。
 さらにその隣の図書コーナー(創想ライブラリー)では、小説などがまとめて置いてあります。話題の本がかなり充実しているほか、本棚の上に置いてある申し込み用紙に読みたい本を書けば実際に購入してもらえることもあります。

 眺めているだけでも研究や勉強に疲れた時の気分転換になったり、いつもとは一味違ったアイディアが浮かんでくるかもしれません。ぜひ一度手に取ってみてください!


長谷川

2017年5月12日金曜日

物理学は意外と身近

初めまして。
今年度からラーニングサポートのスタッフになりました、
物理学専修修士1年の寺田です。

「物理学」という言葉を聞くと、体に拒絶反応が出てしまう人はいませんか?
「物理学者は、~粒子や~理論など日常生活とは関係のないことを研究している」
と思っている人はいませんか?

物理学という学問について勘違いをしている人って結構多いんですよね。
物理学者が研究している内容は、
実はみなさんの身の回りのことと強く結びついているんです。

今日は私の研究を例にして、物理学について説明しますね。




私は「磁性物理学」について研究しています。
特に強磁性体のスピンを云々・・・という専門的なことは省いて簡単に説明すると、
研究していることはコンピューターのハードディスクなどに応用されています
(ここから先も大ざっぱに説明しますね)

パソコンを起動させたときに、PC本体から「ブーン!!!」っていう音が聞こえますよね?
アレって中でハードディスクが回転して、記録している情報を読み取っているからなんです。
そもそも「どうやって情報を記録しているの?」というと、「磁化」と呼ばれるものを利用しています。
(「磁化」について詳しく知りたい!という人は太田恵造著「磁気工学の基礎」という本を読んでください。もちろん理工学メディアセンターにあります!)
この「磁化」というものが私の研究にとって重要なものになります。

ハードディスクは磁化が大量に集まったもの、とイメージしてください。
磁化が多いほど、記録できる情報も多くなります。
しかし磁化が多くなると、技術的な問題がいろいろと発生してしまいます。
それを解決するのが私の研究になります。
つまり、私の研究はハードディスクの大容量化を実現することができるのです!
(実験が成功すれば、成果を残せれば・・・)
すると、内蔵メモリの大きいパソコンや外付けHDDがもっと安く買えます。
つまり・・・物理学が家計を助けるのです!




というのが私の研究を例とした場合です。
研究内容によりますが、どの研究もみなさんの日常生活と結びついています。
この記事を読んで「物理学に興味が湧いた!」という人が現れてくれると嬉しいです。


寺田

2017年5月1日月曜日

サイエンス・インカレ

みなさんはじめまして!
今年度よりラーニングサポートの院生スタッフを担当します、
生命システム情報専修 修士1年の木村です。

私は今年3月に第6回サイエンス・インカレに参加してきました。
今回はその様子をご紹介します。


サイエンス・インカレは例年9月ごろに募集が開始され、3月に開催されています。

こちらは正式な学会ではありませんが、文部科学省が主催する「学部生対象」の研究発表会で、
全国各地の大学生、高専生が自主研究を発表するものです。


サイエンス・インカレの良いところ

1. 同年代の学生と競い合える

今年度の発表者は全180組と、多くの学生が参加し、表彰を目指し競い合いました。
審査員の著名な先生方に自分の研究を評価していただけると、非常に嬉しかったです。
文部科学大臣表彰をはじめ、審査員賞、協賛企業賞など多くの表彰があり、他の学会にはないチャンスです!

2. 新しい発見やさまざまな刺激がある

サイエンス・インカレは専門的な学術学会とは異なり、発表の分野は多岐にわたります。
自分にはなかった着眼点、独自の研究アプローチ、思わず惹き込まれるプレゼン手法、他の参加者からのコメント、協賛企業研究員からのアドバイス…さまざまな刺激がありました。


3. 同年代の仲間が出来る

夜には交流会が開催され、多くの学生と懇親を深めました。
(気の合った人たちと宿泊先で二次会もしました)
今でもお互いの研究についてメールが続いていたりします。



卒論審査会後にもうひと頑張りするのは大変でしたが、
今となっては非常に良い経験であり、参加してよかったなと思っています。

学部生の皆さん、ぜひチェックしてみてください!


木村

2017年4月17日月曜日

2017年度ラーニングサポート開始!!


お久しぶりです!
前年度、そして今年度も引き続きラーニングサポートの
院生スタッフを担当させていただきます、新安です。


4月より2017年度ラーニングサポートを開始しました!!

【メンバーの多様性】
数理、物理、機械、生命、応化と様々な学科に所属する
メンバーで構成された院生スタッフにより、
今年度もよりいっそう皆さんの学習に関する相談・お悩みに対応していきます★

【利用しやすい時間帯】
今年度はお昼ご飯後でもすぐ相談可能な、
12:30~15:30となりました!ぜひご利用ください★

詳細は院生スタッフ 各担当時間帯をご覧ください!


今年もどうぞよろしくお願い致します。


2017年2月20日月曜日

スイスETH工科大学での長期滞在~連載第4回 海外での研究について

こんにちは。

数理科学専修・修士2年の小池です。

前回は、(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得についてお話ししました。
今回は、(4)海外での研究についてお話ししようと思います。

(1)スイスの食生活と物価水準
(2)スイスの交通機関と水事情
(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得について
(4)海外での研究について・・今回の記事

私のETHの長期滞在は、海外で研究室に所属し、研究を行う初めての機会でした。
今回の記事では、海外での研究室の様子や、いかにして研究が行われているのかお話ししたいと思います。


研究室の様子は、様々な面で自由でした。
研究する時間は人によって異なり、中国から来ている人は朝から晩まで熱心に研究している人が多い印象でした。
一方でヨーロッパ圏出身の人たちは、夕方には帰っていき、朝もそれほど早い時間からは出勤せず、また昼食後はコーヒーブレークに…と比較的のんびりしていたように感じます。
彼らは本当に自由で、昼食後いきなり研究室でギターを弾き始めたり、ソファーに寝転んで昼寝したりしていました。
一体いつ研究しているんだろう…と不思議に思っていたのですが、これも文化の違いなのだと思います。
私の所属していた研究室は、そういった雰囲気の中で黙々と研究している方もいて、非常に面白い研究室でした。


研究に関しては、黙々と研究するよりも議論が好まれ、また主体的にアイデアを発信していく姿勢が求められているように感じました。
日々の研究生活の中で、自分が何かアイデアを出したり、ミーティングをしてほしいと言えば、しっかりと付き合ってくれるのですが、逆にこれをしなさいといったような指示はまったくなく、研究を進めるには自分から発信していかなければいけませんでした。
私がVisiting Studentという身分であり、まだ修士1年生ということもあったかもしれませんが、研究の際は双方の出すアイデアを元に議論を行うという姿勢が基本であったように思います。
このような姿勢は、非常に学ぶところが多かったです。

また、どの研究者や学生も、新しいことをしようという目的意識が強く、自分の研究を発信する、広めることに余念がないように感じました。
日々活発な議論が行われており、毎日がとても刺激的でした。

海外で研究活動を行うということは、このような姿勢を身に着け、刺激的な毎日を送ることが出来る非常に良い機会であると思います。
皆さんも是非、海外で研究する機会があれば積極的に活用し、多くのことを学んで頂ければと思います。

以上、全4回のスイスETH工科大学での長期滞在に関する記事でした。