2016年10月25日火曜日

高分子討論会

こんにちは!
火曜日13:30~15:00担当の新安です。

9月中旬、高分子討論会(学会発表)に行ってきたので
その時のことを書こうと思います。


学会参加が決まったのは6月頃。
教授から突然「9月に学会があるから新安さん出ようか」と言われました。

私にとっても初めての学会発表ということで緊張しましたが、
「この学会は優しい人が多いから大丈夫大丈夫」と励まされ?
比較的落ち着いた気持ちで望むことができました。

(発表後の聴講者からの質問にて、
鋭い質問が飛んでくる“厳しい学会”もあるらしいです。。。)


準備としては、
①高分子学会の入会申し込み
②討論会参加申し込み
③発表内容を登録(予稿作成)
を7月上旬までに済ませ、

7~8月にかけて発表用のデータをまとめる作業に入りました。

そして9月には、発表用データをもとにスライドを作成し
教授の前で発表練習などを行いました。


むかえた当日は、私がその日の最初の発表でした。

発表すること自体は、スライドの内容とどのデータをどういう流れで
説明していくかを事前に頭に頭に叩き込んで、あとは当日その通りに
話していけばいいので、発表時間を超過しないように気をつけようという事以外
特に心配はしていませんでした。

しかし、発表後の聴講者からの質問は、
どういったものが飛んでくるのかわかりませんし、
「答えられなかったらどうしよう…」と少し不安に思っていました。

結果としてはそこまで厳しい質問は飛んでこず、
比較的答えられるものだったので落ち着いて話すことができたと思います。


自分の発表後は先輩方や自分に関連のある
研究をされている方の発表を見ました。

学生や教授など様々な方が発表するのですが
やはりベテランの方の発表は自分とは違うなあと感じました。
話慣れていて、詳しいけれどくどくない説明の仕方だと感じました。


今回の高分子討論会は神奈川大学と非常に近くで行われたため
学会終了後はそのまま研究室へ戻りました。

しかし、毎年いろいろな場所で行われるため、泊りがけになることもあります。
泊まりの場合は発表後も時間があるので、観光したり美味しいものを食べたり、
学会を終えたご褒美に発表メンバーで少し遊んで帰ります(笑)

近いとスッと行ってスッと帰ってこれますが、
泊まりなら発表&旅行という楽しみがあるのでどちらが良いか…


高分子討論会は来年愛媛?で行われるらしいので
今度はもう少し旅行気分も味わいたいなあと思いました(笑)


新安

2016年10月18日火曜日

インターンシップ(外資系メーカー)


月曜日担当の伊藤です。

前回は日系・総合電機メーカーへのインターンシップの経験を書きました。
今回は外資系メーカーへのインターンシップの経験をまとめようと思います。

私は、修士課程卒業後の就職を考えていたのでインターンシップには積極的に参加しました。


・まずは志望動機。

就職先として、外資系企業も視野に入れていたため。

・参加に際した選考過程を軽く。

 エントリーシートを提出後、企業の日本支部の社員と面談。自己PRを話した後
研究内容を英語で説明しました。
英語力よりも、英語を話す姿勢を見られていた様に思います。

・参加した企業について

 ヨーロッパに本社のある会社で、アジア、アメリカに大きな支部を置き、24時間顧客対応ができるようにしていました。私は日本支社で面接を受け、実際にヨーロッパの本社でのインターンシップに参加しました。

 同社は半導体のチップの製造装置のメーカーでした。半導体チップは主に、「シリコン」と呼ばれる材料が使用されており、スマホやPCをはじめとする、ほぼすべての電化製品の回路に組み込まれています。この半導体チップ製造のためには10を超すプロセスを経る必要があり、各プロセス毎に精密な装置が必要となります。
 その会社ではシリコンの基板に微細加工を施す装置を製造していました。

左写真が「シリコン」です。広く知られているゴムのような質感の「シリコン」とは全くの別物で、金属のような質感を持っています。現在利用されている半導体の中では最もポピュラーなものです。

因みにゴムのような質感を持つ「シリコン」は正式には「シリコーン」と呼ばれているはずです。



微細加工する形状はナノメートルオーダー(髪の毛の1/10000くらい)の非常に小さなものであるため、作業は全てクリーンルーム(簡単に言えば極端にホコリが少ない部屋)で行われていました。

 社内には通路に沿って机だけ置かれたスペースが設置されており、気軽に議論が出来る環境にありました。また、コーヒーや紅茶など10種類以上の飲み物のサーバーがあり、コーヒー片手に議論が出来る雰囲気が作られていました。

・学んだこと・研修内容

 「外資系企業を知る」という当初の目的から観ると、それは十分に達成できたと思います。自分は半導体系の研究室に所属しているので半導体の製造プロセスは知識としては知っていました。しかし、実物を見ることでそれがどのように産業化され、人々の役に立っているかを知ることが出来ました。
 また社内では、自分が思っていた以上に活発な議論が繰り広げられていました。自由に議論できる風土が方針を決めるうえでの大切な土台になっていると言っていました。

・最後に 
 実際に会社の中を見ることで、外資系企業の良いところや悪いところが見えてきました。自分は思ったことが言える環境がとても素晴らしいと思いました。現在の自分を形成する要素として貴重な経験だったと思います。
                
伊藤

2016年10月11日火曜日

スイスETH工科大学での長期滞在~連載第2回 スイスの交通機関と水事情

こんにちは。

数理科学科修士2年の小池です。

前回は、(1)スイスの食生活と物価水準についてお話しました。
今回は、(2)スイスの交通機関と水事情についてお話ししようと思います。

(2)スイスの交通機関と水事情・・・今回の記事
(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得について
(4)海外での研究について


[1] 交通機関について

ヨーロッパの交通機関は、国によって様々です。
例えばイギリスでは地下鉄が走っており、鉄道が中心の日本と非常によく似たシステムがとられています。
一方で、スイスチューリッヒでは主な交通機関は電車ではなくトラム(路面電車)であり、そのシステムは日本人には非常に馴染みのないものとなっています。

トラムの馴染みのない点のひとつは、乗り降りの際に改札がどこにもないということです。
乗車の際には、当然切符を買わなくてはいけません。
しかしながら、改札はどこにもないため、切符を持たないまま電車やバスに乗ることが実質可能となります。
その代わり、車内では検札係(inspector)がやってきて、乗客がチケットを持っているかどうかを確認します。
検札係がやってくる頻度は、明らかに少ないです。
私が初めて検札係に遭遇したのは、スイスに来てから1か月を過ぎたころであり、その間ほぼ毎日トラムに乗って通学していましたので、確率にして体感的には100回に1回程度だと思います。
乗車券を持たない乗客は、その理由に関わらず高額な罰金が課せられるそうです。
これは、交通システムに不慣れな観光客にも適用されるそうで、違反乗車を行った乗客の個人情報はデータとして登録され、2回目、3回目の違反者に対しては更に割増の罰金が課せられます。
中には、私服検査官による不意打ち的な検札もあります。
せっかくの留学生活で、奨学金を高額な罰金に払いたくなければ、必ずチケットを購入するようにしましょう。

トラムのもう一つ、日本人には馴染みのないところは、ゾーン制であるというところです。
チューリッヒは、中央駅を中心に多数のゾーンに分かれており、乗車駅から下車駅の間の長さに関係なく、各駅が属するゾーンが同一であればゾーン一つ分の料金を、二つの駅が異なるゾーンに属していればゾーン二つ分の料金を支払わなければなりません。
更に注意することには、中央駅の属するゾーン110はゾーン2つ分の料金となっています。
なお、チケットは購入後一時間有効であり、1時間以内であれば何回トラムに乗車してもよいことになっています。
逆に言えば、チケット購入後一時間が経過した場合は、一度も乗車していなくても無効となります。

なお、観光の場合はスイスパスと呼ばれる外国人観光客用のチケットや指定ゾーン24時間乗り放題券などを購入することができるため、それらを利用するのが最も安心となります。

スイスで交通機関を利用する際は、そのシステムについてしっかりと前もって勉強していくのがよいと思います。



[2] 水事情について

次に、スイスの水事情についてお話ししたいと思います。
スイスに限らず、ヨーロッパは、主として地層が石灰岩のところが多く、そこから浸透して湧き出る水は石灰を含んだ硬水となります。
そのため、日本から持ってきた石鹸などはあまり泡立たず、鍋などはすぐ石灰カスまみれになります。
さらに、シャンプーをすると髪がゴワゴワになり、また、日本より湿度がかなり低く乾燥しがちなヨーロッパでは、毎日お風呂に入ると、皮脂を取りすぎることとなり、体全体が痒くなります。
そのため、現地の人たちは毎日はお風呂に入らず、2,3日に一度シャワーを浴びるだけの人がほとんどです。
自分も始めは毎日お風呂に入らないのは抵抗がありましたが、毎日お風呂に入っていると肌が極度に乾燥し、体中の痒み、炎症に苦しみました。

シャンプーやボディソープも、現地のものを利用するのが一番良いように思います。

水事情に関しては、日本の常識をいち早く捨てて、環境に応じて入浴の習慣を改めるのが良いかと思います。

なお、硬水で料理するお米はごわごわで非常に不味いですが、コーヒーやパスタはおいしいです。

次回は、「滞在許可証(Residence Permit)の取得について」というテーマでお話します。




2016年10月5日水曜日

パスポートの「本当の」期限にご注意を...!!!

こんにちは。
定光です。
今日は最近私がやらかしたことについて書きたいと思います。。。

私ごとですが、今年11月に開かれる海外での学会に備えて、現在色々と準備を進めています。
海外へ出るのは今回で5回目なので、海外渡航にはそれなりに慣れているつもりでした。

ところで、私は前回パスポートを取得したのが19歳のときだったので、5年間有効のパスポートしか持っていませんでした。
心配になったので、念のため有効期限を確認してみると「2017年2月」と書いてありました。
そこですっかり慢心してしまったわけです、「これは余裕だな♪」と...。

してやられた!!!

必要残存有効期間」というものが存在するとは...orz
すっかり「パスポートの有効期限=海外旅行で使用できる期限」だと思い込んでいましたm(_ _)m
後で知ったのですが、これって結構常識だったんですね。。。恥ずかしい恥ずかしい。

一応説明だけしておくと、「パスポートの有効期限が○ヶ月以上残っていないと入国できません」というルールがあり、その残存期間は渡航先によって違う、ということです。

航空券、知り合いの人に手配してもらってよかった~
その人が教えてくれなかったら、渡航先で間違いなく赤っ恥をかいてましたね。

これもまた勉強!
日々精進して参りたいと思います!



*必要残存有効期間が気になった方は、是非こちらをご覧ください↓↓↓
http://www.rainbowt.jp/travel/visa_01.html