2016年11月28日月曜日

初めての海外学会発表体験記 【ポスター編】

お久しぶりです!
定光です!

先日、台湾で開催された国際学会へ参加してきましたので、その体験について書きたいと思います。

【ポスター編】【口頭発表編】【番外編】の3部構成でお送りしたいと思います。
今回は、その最初の【ポスター編】です。


さて、初の海外でのポスター発表、「どんな構成にしようか」「どこをどう主張しようか」、真剣に悩みながら取り組むと思います。私もそうでした。

しかし、肝心な落とし穴は意外なところにありました...。
何だったと思いますか???



.........まさかの輸送手段です。。。

何ぞ、それ???って思いますよね?
多分周りからの助言が無いと、本当に盲点になる部分だと思います。。。

今回の私は「A0」サイズのポスターを作りました。
これをポスターケースに入れると、大体サイズが「90 cm×10 cm×10 cm」になります。
しかし、JALの航空機へ持ち込める手荷物のサイズ制限は「55 cm×40 cm×25 cm」だったんですね~。

作り終わってから気付いたけど、制限オーバーしてるじゃん!!!
身から出た錆。後悔先に立たず。覆水盆に返らず。


じゃあ預け荷物にすればいいじゃん?
確かにその方法もあります。しかし、問題はしばしば紛失例がある、ということですね。


結果、チェックイン時にポスターの機内持ち込みは断られました。
が、そこは私あきらめが悪いので、全力で土下座したところ 「紛失されたら本当に困るんです」と真剣に交渉したところ、機内持ち込みを特別に許可して頂けました。(但し、客室乗務員のお預かりになりました...。)

というわけで、以上を踏まえてポスターの作成の仕方をまとめたいと思います!
周りの発表者と色々話したところ、主に3つのタイプの作成の仕方があるようです。

① 巨大ロール紙への印刷(私のケースです)
〈利点〉 特になし。オーソドックスな方法。高くもなく安くもなく。
〈欠点〉 航空会社によっては機内持込不可の可能性あり。事前に要確認!!!

② 布への印刷(最近多い?)
〈利点〉 折りたたんで運べる。布とプリンターの種類にもよるが、画質も良い。
〈欠点〉 コストが非常に高い。折りたたむと多少折り目が気になる。

③ 複数の紙に分ける(少数派?)
〈利点〉 コストが安い。輸送手段としても一番確実。
〈欠点〉 見た目が非常に安っぽい。


なお、いずれの場合もポスターの入っているケースや鞄には、「氏名・E-mail・滞在先・学会名」くらいは書いておくことをお勧めします。うっかりどこかに置き忘れたときに大変役に立ちます!(え、何のことでしょう???)


ポスターの内容や構成については、指導教員と2週間くらい前から相談するのが良いかと思います。(分野によって作成の仕方が全然違うと思うので)

個人的には、項目ごとに細かく枠で区分されているポスターが見やすかったな、という印象です。あと、図やタイトルは大きめに作った方が、分かりやすいポスターになりますね。


次回は【口頭発表編】を書きます!
ご期待ください!


再見(さようなら)!

2016年11月25日金曜日

ハンドブック(便覧)のすゝめ

こんにちは。

金曜日担当の木村です。

今日はハンドブック(便覧)について書きます。

ハンドブックとは、特定の分野で必要な事項を簡潔に説明した参考図書のことです。

ハンドブックは

1.知りたい事柄の内容をざっくりと理解できる

2.その事柄の、その分野における位置づけを把握できる

3.参考文献が豊富であり、その後の調査の助けになる

という点で便利です。

本の一部分しか使わないため個人で買うには高価です。図書館では無料で閲覧できるので、図書館で利用するのにもってこいの本だと言えます。

例えば「メッシュフリー法」という初めて聞く単語について調べることになったとします。

とりあえずKOSMOSで調べてみます。



日本語の書籍は1冊しかないようです。 「メッシュフリー法」では科研費報告しかでてきませんでした…


英語の書籍なら参考になりそうですが、予備知識もない状態で読み始めるのは苦労しそうです。


ウィキペディアには簡単な概要がありました。メッシュフリー法は有限要素法に近い手法のようです。
しかし、数式は全く出てこない上、参考文献もありません(2016年11月11日時点)。
※ちなみに有限要素法は偏微分方程式の代表的な数値解法の一つです。

メッシュフリー法が数値解析手法の一つだと分かりました。
そこで計算力学ハンドブックを見てみます。


オンラインでの閲覧も可能です。

ここでは数式も用いた説明が18ページに渡ってなされています。また27本の論文が紹介されています。
これで基本的な知識の習得と、次の調査への足掛かりができました。


オンラインのものだけでも、「有機化合物結晶作製ハンドブック」や「混相流ハンドブック」、「カウンセリング実践ハンドブック」などたくさんのハンドブックがメディアセンターには揃っています。
知らないものについてはもちろん、知っていると思っていた事柄についての発見もあるかもしれません。

ぜひ活用してみてください。


木村



2016年11月22日火曜日

研究室合宿

こんにちは!
火曜日後半担当の橋本です。

夏休みに、研究室の合宿で草津に行きました。
今回は、その合宿について書きたいと思います。

日程は2泊3日で、その間に1人1回の発表を行いました。
私の研究室には、B4からM2までが所属しています。
B4は研究室に配属されたばかりなので、論文を読み、その内容について発表しました。
M1以上は自分の研究の進捗報告をしました。
質疑応答も含めて、1人1時間程度時間を取って行いました。

前回の記事で紹介させていただいたように、私は数値計算に関する研究をしています。
発表では、まず研究背景について紹介し、次に理論的な説明をし、最後に実際にコンピュータ上で行った数値実験の結果を報告しました。
お互いの研究を理解し、質問やアドバイスをし合う良い機会になりました。

足湯に入った場所からの眺め。
合宿では勉強ばかりしているわけではありません。
空いている時間には、温泉に入ったり、宿泊したホテルにあるスポーツ施設で遊んだり、美味しい食事を楽しんだりしました。
具体的には、パターゴルフやアーチェリー等をしました。
昼食をとった場所の近くに足湯があったので、足湯にもつかりました。
草津には美味しいものがたくさんあり、温泉も最高でした!
研究室のメンバー同士で交流を深めることも出来たので、楽しかったです。

合宿は毎年行っており、去年もB4として参加しました。
ただ、今回は後輩が入って来たこともあり、去年とは一味違った合宿になったと思います。

橋本