2018年10月31日水曜日

日々の生活をChemvenientに #1 ~サラダ油で手を洗う!?~

こんにちは、金曜化学担当の菅野です。

「日々の生活をcreativeに」と言っているのはPanasonicさんですね(西島秀俊さんが出てるアレです)。
私は、化学の力を使って普段の生活をもっと便利に、つまり

「日々の生活をChemvenientに」

できればいいなと思います。Chem(=化学で)+Convenient(=便利に)。
記念すべきChemvenientの第一弾は、「サラダ油で手を洗う!?」です

手についたにおいがとれない・・・

先日、実家の庭の木々の手入れをしたときのこと。
様々な木や植物を手に触ったため、手に植物のにおいが付きました。
父親が一番困っていたのは、ヒバのにおいでした。

ヒバの木
(樹樹日記: https://blog.goo.ne.jp/fagus06/e/f7a0be1711107de20269628451f7abb4 より)

知っている方は分かると思うのですが、このにおいは強烈です。
父親曰く、せっけんで手をあらってもあまり落ちないとのことでした。
化学を専門にやっている私は、「サラダ油で洗ってはどうか?」と提案しました。早速父親は、サラダ油少量を手にとって洗い、そして再度せっけんで手を洗ったところ、見事ににおいがとれたのでした!!

油でヒバのにおいをとる

なぜサラダ油で洗うと、においがとれたのでしょうか。
ここに化学の力が隠されているのです。

「においを洗い流す」の化学

この世のあらゆるにおい成分は、水にとける/とけないに分けることができます。そして、水にとけるのであれば、水で洗うことで、においは洗い流すことができるのです。
一方、水にとけないのであれば、においを水で落とすことはできません。しかし、水でとけない成分は、油にはよくとけることが多いのです。

におい成分の分類

もちろん、せっけんは、水にとける成分もとけない成分も両方をとる力があります。しかし、今回のヒバのにおいは、油に対して非常によくとける成分であったため、まずは手についたにおいをサラダ油の方へ引きはがし、そうしてから洗う方が効率が良かったということです。

においをサラダ油へ移す

今日のChemvenient: サラダ油で手を洗う

第一回のChemvenientはいかがでしたでしょうか。隠された化学は非常に単純でしたが、知っているとそうでないとでは、生活に大きな差が出るかもしれません。ぜひ、今後の生活で手を洗うとき、「油で手を洗う」という知恵も試してみるとよいでしょう。

ちなみに、手についた魚のにおいも油でとることができますが、実は、お酢でとる方が効果的です。これは一体どうしてでしょうか。しくみが違います。考えてみてください。


読んでくださり、ありがとうございました。質問やコメントなどがあれば、いつでもお待ちしております。







2018年10月30日火曜日

初めての国際学会@キプロス

こんにちは。木曜担当の佐藤です。
今回は9月に参加した国際会議について書いていこうと思います。

私が参加したのは、キプロスで行われた「PSC」という光通信に関する会議です。
キプロスと聞いても場所が思い浮かばない方が殆どでしょうが、地中海にあります。


キプロスは赤道近くに位置しており、気温は非常に高いです。
私は9月下旬に行きましたが、それでも最高気温は毎日35℃に迫っていました。

PSCの発表に関しては、オーラルで17分と決められていて、
スライドを作成したり、英語の原稿を考えたりと準備が非常に大変でしたが、
現地で繰り返し発表練習をした成果もあり、無事に終えることができました。

また最後のディスカッションでは、英語がなかなか聞き取れず苦戦しましたが、
議論の中で今まで自分が気付いていなかったことを発見することができたので、
有意義なものとなりました。

そして発表が終わった後は、清々しい気持ちで向こうの料理や名所を楽しみました。
スパゲッティ、ピザ、揚げ鶏、ブドウ、ワッフルが非常に美味しく、
またラルナカ要塞やリマソール城など歴史的な建造物が見事でした。


↑スパゲッティとラルナカ要塞

2018年10月29日月曜日

大学での息抜き~矢上川沿いの散歩~

こんにちは。月曜担当の寺田です。
これまでは就職活動について書いてきましたが、
今回は私が大学で実際に行っている息抜きの方法、
矢上川沿いの散歩について書きます。

まず矢上川について簡単に説明します。
矢上川とは矢上キャンパスの北側と東側を流れている川のことです。
日吉駅とは逆方向にあるため、日吉方面から通学している方には馴染みがないかもしれません。
しかし矢上キャンパスの東側の川沿いには車道がないため、キャンパスの近くで静かになれる場所の一つです。

それでは散歩コースを紹介します。
まず矢上キャンパスを出たら東へまっすぐ進みます。
途中でコンビニの前を通りますので、のどが渇きそうなら飲み物を買っておきましょう。
数分ほど歩いて信号のある十字路を直進し、幅が車一台分しかない狭い道を通り抜けると、矢上川に到着します。

そのまま川沿いを歩くだけでも、いい気分転換になりますが、
ぜひ目の前にある橋を渡って、その先の看板を見てみてください。
その看板には矢上川に生息している生き物が紹介されています。
これらの生き物を探しながら散歩すると、考え事が頭から離れて散歩できるようになります。

息抜きの仕方は学生一人一人で違いますが、
自分に合った息抜きが見つかっていない方はぜひ散歩をしてみてはいかがでしょうか?

台湾に1ヶ月行ってきました(1)

こんにちは。

奥村です。

前回の記事ではドイツについてご紹介しましたが、今回は台湾についての記事です。
日本からドイツへは、飛行機で西へ約半日、映画を3本見て寝て起きたらやっと到着するような距離ですが、台湾へは3~4時間で着きます。寝ることを考えると映画も1本しか見れませんね。


今年(2018年)の7月の4週間、私は台湾の國立清華大學に行っておりました。
國立清華大學は新竹市(台湾の首都である台北からバスで1時間ほどの場所)にある大学です。北京にある清華大学とは前身が同じ大学になります。

台湾の研究室を訪問し実験をしました。学生寮で寝泊まりし、平日は大学、土日は観光、という感じでした。
大学内外の案内は主に訪問先の研究室の学生が担当してくれて、毎日のご飯や、週末の観光に連れて行ってもらいました。

台湾で体験したことは数多くありますが、ここでは台湾での生活についていくつかご紹介いたします。


・食事
脂っこいです。最初の1週間はお腹を壊しました。慣れたら大丈夫になりました。
チャーハンなどは多量の油のお陰もあってか美味しかったです。
ラーメンなど味付けは中華ですが、日本のものとそこまで変わった感じはしませんでした。
ちなみに4週間で2 kg太りました。

また、タピオカミルクティーを毎日のように飲んでいました。
デカいです。Mサイズが500 mLで、Lサイズが700 mLでした。
そして甘いです。砂糖半分で丁度良いくらいですね。
日本で出店しているタピオカミルクティー屋さんはちゃんとローカライズしているみたいなので、日本の砂糖普通=台湾の砂糖半分、くらいだと思います。


・物価
基本的に安いです。大体日本の三分の一から半分程度です。以下1NTD(ニュー・タイワン・ドル、台湾の通貨です。)=約3.6円としています。
ペットボトルの飲み物は20NTD(約70円)程度で、昼食も50~100NTD(約180~360円)で食べられます。タピオカミルクティーも50NTD程度なので、日本価格の三分の一くらいですね。
日本でいう「100円ショップ」のようなお店がありましたが、それは「10NTDショップ」なので、まさに”日本の三分の一から半分程度”だと言えるでしょう。

しかし、それは普通の食べ物や日用品の話で、そうじゃないものもあります。
レッドブルは60NTD程なので日本とほぼ同じ値段ですし、パソコンについても日本の価格.comで調べた値段より安いという事はありませんでした。
ユニクロもありましたが、出国前に日本で買ったのと同じ商品が台湾だと1割ほど高い値段で売られていました。


・水
台湾では水道水は飲めません。(ある駅で水道水の飲める蛇口がありましたが、蛇口の横に定期的な水質検査(大腸菌数など)の表が貼ってあるので飲めないのが当たり前と見て間違いないでしょう。)
水道水が飲めないとなると、給水機が大活躍です。どんな建物にもたいてい1フロアに1~2台の給水機が置いてありますし、屋外のテニスコートにも置いてあります。冷水、常温水、熱湯の出る便利なやつです。

あと、トイレに紙は流せません。
下水の圧力が低いらしく、流すと詰まります。
間違って1枚流しちゃった時は大丈夫でしたが、別の日には誰かが流しちゃったのかガッツリ詰まっているのも目撃しました。ゴミ箱に捨てましょう。
当たり前ですがウォシュレットはありません。


・日本語
台湾では日本語を話せる人がかなりいます。
歴史的なうんたらかんたらもあると思いますが、アニメ人気も手伝ってか多くの若い人が日本語を学んでいます。英会話教室と同じ感じで日本語の教室もビルに入っています。
お邪魔した研究室でも日本語をしゃべれる学生はいました。
タクシーに乗ったとき、運転手さんに日本語で話しかけられることもありました。(ちなみに台湾では「ウンチャン」というと「タクシー運転手」のことだと通じるらしいです。)

街中で日本語(というより日本の文字)を目にすることもありました。
有名どころですと、「の」の文字(「進撃の巨人」、「洋服の青山」の「の」)は人気のようです。中国語の「的」とほぼ用法が一緒とのことでよく置き換えて使われています。
書店でいろいろな本のタイトルを眺めると、中国語の漢字の中で、「スイミー」の黒い魚のように、一文字だけひらがなが主張しているのが目に入るでしょう。

商品のパッケージにも日本語は人気です。
台湾のファミマで商品を手に取ると、たまに日本語が書いてあります。台湾用に印刷されたパッケージなのにです。
そして「10NTDショップ」の激安商品にも胡散臭い日本語が書いてあります。
なので、日本は良い印象を持たれているのではないでしょうか。



日本と台湾とで異なることも多く、研究室でも街中でも戸惑うことはありましたが、刺激的な毎日を過ごすことができた貴重な経験になったと思います。

これからもし台湾に行く人がいれば、参考になると幸いです。


それでは次の記事でお会いしましょう。

奥村

2018年10月5日金曜日

インターンシップに参加しました

こんにちは、ラーニングサポート水曜日担当の萩原です。

まだまだ暑い日もありますが、10月に入って少しずつ涼しくなり、「秋だなー」と思うようになってきました。皆さんにとって今年の夏はいかがでしたか?サークルや部活、旅行、勉強など、充実した日々だったでしょうか。秋学期も頑張っていきましょう。


僕はどうしていたかというと、2週間のインターンシップに行ってきました。詳細にはお伝えできませんが、この2週間についてお話しようと思います。

今回参加したのは電機メーカーのインターンでした。もともとテレビやスマホ、オーディオなど身近な機器の開発に関する仕事がしたいと思っていて、その職場がどんな所なのか体験したくて応募しました。

選考はまずエントリーシートを提出し、そこでの審査に通った人が面接に進みます。面接では改めて志望動機や研究内容を聞かれました。面接官の方から「気楽にしてもらって構わない」と言われ、とても和やかな雰囲気で行われたので、あまり緊張することなく話すことができました。

僕が担当したのは、簡単にいうとカメラの性能向上に関する業務でした。カメラの中のある素子に着目し、画質に影響するパラメータに関する測定を行います。その結果から、値はどの程度か、悪い場合は何が原因か、どうすれば改善できるかを考えました。業務の最後には、各インターン生に1人ずつ付くチューター、配属先の課長、並びに部長の方々に対してプレゼンをしました。

普段は常に研究室にいるので、異なる環境にいられたのは気持ちのリフレッシュになりました。また、普段と違う指導を受けられることや、自分と比較的近い専門分野にいる他のインターン生の話を聞けたことも良い刺激になったと思います。

知識に自信がなくて応募を迷っていたのですが、研究分野と異なる業務に就いたインターン生もいるので知識に関する心配は要りません。少しでも興味があればぜひ参加してみることをお勧めします。


他のスタッフのインターンシップ体験はコチラからご覧いただけます。
参考にしてみてください。

萩原

2018年10月4日木曜日

夏の研究室合宿と学会発表

こんにちは。木曜日担当の櫻井です。秋学期もよろしくお願いします。
今回は夏休み中の研究室合宿と学会発表について紹介させていただきます。

1. 研究室合宿
8月に3泊4日で研究室合宿がありました。長野県の立科にある慶應の施設に行ってきました。体育館やグラウンドもあり付属校の運動部の中高生も来ていました。酷暑の都心と比較すると涼しかったです。

- 到着~3日目午前
各自1時間程度で研究発表と質疑応答を行いました。
学部四年生は卒業研究のテーマや方向性、修士の学生は進捗を発表しました。
私は全体の最後の発表だったので3日目まで緊張が抜けませんでしたが、教授から的確なアドバイスを頂けて良い機会になりました。

- 3日目午後以降
例年晴れていれば外のグラウンドでソフトボールをしますが、今年は雨が降ってしまいできませんでした。でも、これまであまり話したことのなかった学部四年生と交流ができました。

2. 学会発表
9月に名古屋で開催された「日本オペレーションズリサーチ学会」で発表しました。初めて学会で発表したためとても緊張しました。同じ分野で研究している学生たちの生き生きと発表する姿や面白い研究成果を見て、研究をもっと頑張らなければいけないと実感しました。



発表準備のため観光地へは行けませんでしたが、名古屋コーチンと味噌カツは食べることができました。美味しかったです。ついでに現地の食事を楽しめることも学会発表の醍醐味かもしれませんね。

それではまた。