2016年12月13日火曜日

四大発表

こんにちは!
火曜日13:30~15:00担当の新安です。

先日は四大学のポスター発表に参加したので
その体験について書こうと思います。


毎年、慶應・早稲田・東京理科大・首都大の4つの大学から
様々な素材について研究している研究室から数名メンバーが集まり、
互いに自分の研究内容をポスターにして発表しあう場が設けられています。
私たちの研究室ではこれを四大発表と呼んでいます。


ポスターというとチラシのようなものをイメージされるかもしれませんが、
研究におけるポスターとは、A0判1枚に自分の研究成果を
グラフや表や図を用いてわかりやすくまとめたものです。


この四大発表は、私の研究室では毎年修士1、2年が参加するため、
今年修士1年の私にとっては初参加となりました。


準備としてはポスターをつくることなのですが、
発表スライドをつくるときと似ているので
そんなに苦労はしないだろうと思いきや、
ポスターは紙面の制限があるのでグラフや図の
配置にはかなり時間がかかりました。。。

いつものスライドとは大きさが違うので
図の大きさがどのくらいでちょうど良いのか試行錯誤しました。

パソコンをカチカチし、パワポ上でポスターが出来上がると今度は印刷です。

A0判もの紙に印刷するなんてどうやってやるのだろうと思うかもしれませんが、
理工学ITC入口を入って左側に大きな機械があるのをご存知でしょうか?
あの黒っぽい大きな機械は大判の紙を印刷できる機械で
横のパソコンにデータを入れて設定することで印刷ができます。

自分も初めて操作しましたが、印刷されて出てくるポスターを見て
これが自分のポスターか~と感慨深い気持ちになりました。


今年は慶應大学が発表会場だったので、
当日はいつも通り矢上に向かい、ボードに自分たちのポスターを貼り付けました。

発表時間は1時間半。その間ポスターの横に立って、
見にきていただいた人に説明したり、質問に答えたり。

長時間立ちっぱなし、話しっぱなしになるので結構疲れます…!
特に今回私はお客さんがひっきりなしにきたので
終わる頃には喉がカラカラになりました。

自分の発表時間が終わると今度は他の人の発表を聞きに行きます。
自分と関連のある研究のお話を聞くことができ、大変参考になりました。


この四大発表でポスターづくり~発表の流れを
一通り経験することができ勉強になりました!


新安

2016年12月7日水曜日

3キャンパスの学生による合同トークセッション開催!(12/15 於 日吉)

※下記のイベントは終了しました。トークセッションの様子の動画をこちらで公開中です。※
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トークセッション!!!
というよりは、少し規模が大きめな学生生活相談窓口だと思って、気軽に足を運んでください!
今回は3キャンパスから文系・理系の学生スタッフが集まり、それぞれ同じテーマについて話し合うので、普段より面白い話が聞けると思いますよ~!

矢上キャンパスからは定光が登壇します!
それでは、日吉でお待ちしております!!!


【概要】
日時:2016年12月15日(木)16:30-18:00
会場:日吉図書館1階ラウンジ
登壇者:
・学習相談(日吉キャンパス)
・ラーニングサポート(矢上キャンパス)
・ライティング&リサーチコンサルタント(湘南藤沢キャンパス)
 より、各学生スタッフ。
定員:制限なし(入退場自由)
申込み:不要
詳細はこちら

※理工学メディアセンター創想館1階でもリアルタイム中継を行う予定です。日吉に行けない方は、
 ぜひご覧ください。


2016年11月28日月曜日

初めての海外学会発表体験記 【ポスター編】

お久しぶりです!
定光です!

先日、台湾で開催された国際学会へ参加してきましたので、その体験について書きたいと思います。

【ポスター編】【口頭発表編】【番外編】の3部構成でお送りしたいと思います。
今回は、その最初の【ポスター編】です。


さて、初の海外でのポスター発表、「どんな構成にしようか」「どこをどう主張しようか」、真剣に悩みながら取り組むと思います。私もそうでした。

しかし、肝心な落とし穴は意外なところにありました...。
何だったと思いますか???



.........まさかの輸送手段です。。。

何ぞ、それ???って思いますよね?
多分周りからの助言が無いと、本当に盲点になる部分だと思います。。。

今回の私は「A0」サイズのポスターを作りました。
これをポスターケースに入れると、大体サイズが「90 cm×10 cm×10 cm」になります。
しかし、JALの航空機へ持ち込める手荷物のサイズ制限は「55 cm×40 cm×25 cm」だったんですね~。

作り終わってから気付いたけど、制限オーバーしてるじゃん!!!
身から出た錆。後悔先に立たず。覆水盆に返らず。


じゃあ預け荷物にすればいいじゃん?
確かにその方法もあります。しかし、問題はしばしば紛失例がある、ということですね。


結果、チェックイン時にポスターの機内持ち込みは断られました。
が、そこは私あきらめが悪いので、全力で土下座したところ 「紛失されたら本当に困るんです」と真剣に交渉したところ、機内持ち込みを特別に許可して頂けました。(但し、客室乗務員のお預かりになりました...。)

というわけで、以上を踏まえてポスターの作成の仕方をまとめたいと思います!
周りの発表者と色々話したところ、主に3つのタイプの作成の仕方があるようです。

① 巨大ロール紙への印刷(私のケースです)
〈利点〉 特になし。オーソドックスな方法。高くもなく安くもなく。
〈欠点〉 航空会社によっては機内持込不可の可能性あり。事前に要確認!!!

② 布への印刷(最近多い?)
〈利点〉 折りたたんで運べる。布とプリンターの種類にもよるが、画質も良い。
〈欠点〉 コストが非常に高い。折りたたむと多少折り目が気になる。

③ 複数の紙に分ける(少数派?)
〈利点〉 コストが安い。輸送手段としても一番確実。
〈欠点〉 見た目が非常に安っぽい。


なお、いずれの場合もポスターの入っているケースや鞄には、「氏名・E-mail・滞在先・学会名」くらいは書いておくことをお勧めします。うっかりどこかに置き忘れたときに大変役に立ちます!(え、何のことでしょう???)


ポスターの内容や構成については、指導教員と2週間くらい前から相談するのが良いかと思います。(分野によって作成の仕方が全然違うと思うので)

個人的には、項目ごとに細かく枠で区分されているポスターが見やすかったな、という印象です。あと、図やタイトルは大きめに作った方が、分かりやすいポスターになりますね。


次回は【口頭発表編】を書きます!
ご期待ください!


再見(さようなら)!

2016年11月25日金曜日

ハンドブック(便覧)のすゝめ

こんにちは。

金曜日担当の木村です。

今日はハンドブック(便覧)について書きます。

ハンドブックとは、特定の分野で必要な事項を簡潔に説明した参考図書のことです。

ハンドブックは

1.知りたい事柄の内容をざっくりと理解できる

2.その事柄の、その分野における位置づけを把握できる

3.参考文献が豊富であり、その後の調査の助けになる

という点で便利です。

本の一部分しか使わないため個人で買うには高価です。図書館では無料で閲覧できるので、図書館で利用するのにもってこいの本だと言えます。

例えば「メッシュフリー法」という初めて聞く単語について調べることになったとします。

とりあえずKOSMOSで調べてみます。



日本語の書籍は1冊しかないようです。 「メッシュフリー法」では科研費報告しかでてきませんでした…


英語の書籍なら参考になりそうですが、予備知識もない状態で読み始めるのは苦労しそうです。


ウィキペディアには簡単な概要がありました。メッシュフリー法は有限要素法に近い手法のようです。
しかし、数式は全く出てこない上、参考文献もありません(2016年11月11日時点)。
※ちなみに有限要素法は偏微分方程式の代表的な数値解法の一つです。

メッシュフリー法が数値解析手法の一つだと分かりました。
そこで計算力学ハンドブックを見てみます。


オンラインでの閲覧も可能です。

ここでは数式も用いた説明が18ページに渡ってなされています。また27本の論文が紹介されています。
これで基本的な知識の習得と、次の調査への足掛かりができました。


オンラインのものだけでも、「有機化合物結晶作製ハンドブック」や「混相流ハンドブック」、「カウンセリング実践ハンドブック」などたくさんのハンドブックがメディアセンターには揃っています。
知らないものについてはもちろん、知っていると思っていた事柄についての発見もあるかもしれません。

ぜひ活用してみてください。


木村



2016年11月22日火曜日

研究室合宿

こんにちは!
火曜日後半担当の橋本です。

夏休みに、研究室の合宿で草津に行きました。
今回は、その合宿について書きたいと思います。

日程は2泊3日で、その間に1人1回の発表を行いました。
私の研究室には、B4からM2までが所属しています。
B4は研究室に配属されたばかりなので、論文を読み、その内容について発表しました。
M1以上は自分の研究の進捗報告をしました。
質疑応答も含めて、1人1時間程度時間を取って行いました。

前回の記事で紹介させていただいたように、私は数値計算に関する研究をしています。
発表では、まず研究背景について紹介し、次に理論的な説明をし、最後に実際にコンピュータ上で行った数値実験の結果を報告しました。
お互いの研究を理解し、質問やアドバイスをし合う良い機会になりました。

足湯に入った場所からの眺め。
合宿では勉強ばかりしているわけではありません。
空いている時間には、温泉に入ったり、宿泊したホテルにあるスポーツ施設で遊んだり、美味しい食事を楽しんだりしました。
具体的には、パターゴルフやアーチェリー等をしました。
昼食をとった場所の近くに足湯があったので、足湯にもつかりました。
草津には美味しいものがたくさんあり、温泉も最高でした!
研究室のメンバー同士で交流を深めることも出来たので、楽しかったです。

合宿は毎年行っており、去年もB4として参加しました。
ただ、今回は後輩が入って来たこともあり、去年とは一味違った合宿になったと思います。

橋本

2016年10月25日火曜日

高分子討論会

こんにちは!
火曜日13:30~15:00担当の新安です。

9月中旬、高分子討論会(学会発表)に行ってきたので
その時のことを書こうと思います。


学会参加が決まったのは6月頃。
教授から突然「9月に学会があるから新安さん出ようか」と言われました。

私にとっても初めての学会発表ということで緊張しましたが、
「この学会は優しい人が多いから大丈夫大丈夫」と励まされ?
比較的落ち着いた気持ちで望むことができました。

(発表後の聴講者からの質問にて、
鋭い質問が飛んでくる“厳しい学会”もあるらしいです。。。)


準備としては、
①高分子学会の入会申し込み
②討論会参加申し込み
③発表内容を登録(予稿作成)
を7月上旬までに済ませ、

7~8月にかけて発表用のデータをまとめる作業に入りました。

そして9月には、発表用データをもとにスライドを作成し
教授の前で発表練習などを行いました。


むかえた当日は、私がその日の最初の発表でした。

発表すること自体は、スライドの内容とどのデータをどういう流れで
説明していくかを事前に頭に頭に叩き込んで、あとは当日その通りに
話していけばいいので、発表時間を超過しないように気をつけようという事以外
特に心配はしていませんでした。

しかし、発表後の聴講者からの質問は、
どういったものが飛んでくるのかわかりませんし、
「答えられなかったらどうしよう…」と少し不安に思っていました。

結果としてはそこまで厳しい質問は飛んでこず、
比較的答えられるものだったので落ち着いて話すことができたと思います。


自分の発表後は先輩方や自分に関連のある
研究をされている方の発表を見ました。

学生や教授など様々な方が発表するのですが
やはりベテランの方の発表は自分とは違うなあと感じました。
話慣れていて、詳しいけれどくどくない説明の仕方だと感じました。


今回の高分子討論会は神奈川大学と非常に近くで行われたため
学会終了後はそのまま研究室へ戻りました。

しかし、毎年いろいろな場所で行われるため、泊りがけになることもあります。
泊まりの場合は発表後も時間があるので、観光したり美味しいものを食べたり、
学会を終えたご褒美に発表メンバーで少し遊んで帰ります(笑)

近いとスッと行ってスッと帰ってこれますが、
泊まりなら発表&旅行という楽しみがあるのでどちらが良いか…


高分子討論会は来年愛媛?で行われるらしいので
今度はもう少し旅行気分も味わいたいなあと思いました(笑)


新安

2016年10月18日火曜日

インターンシップ(外資系メーカー)


月曜日担当の伊藤です。

前回は日系・総合電機メーカーへのインターンシップの経験を書きました。
今回は外資系メーカーへのインターンシップの経験をまとめようと思います。

私は、修士課程卒業後の就職を考えていたのでインターンシップには積極的に参加しました。


・まずは志望動機。

就職先として、外資系企業も視野に入れていたため。

・参加に際した選考過程を軽く。

 エントリーシートを提出後、企業の日本支部の社員と面談。自己PRを話した後
研究内容を英語で説明しました。
英語力よりも、英語を話す姿勢を見られていた様に思います。

・参加した企業について

 ヨーロッパに本社のある会社で、アジア、アメリカに大きな支部を置き、24時間顧客対応ができるようにしていました。私は日本支社で面接を受け、実際にヨーロッパの本社でのインターンシップに参加しました。

 同社は半導体のチップの製造装置のメーカーでした。半導体チップは主に、「シリコン」と呼ばれる材料が使用されており、スマホやPCをはじめとする、ほぼすべての電化製品の回路に組み込まれています。この半導体チップ製造のためには10を超すプロセスを経る必要があり、各プロセス毎に精密な装置が必要となります。
 その会社ではシリコンの基板に微細加工を施す装置を製造していました。

左写真が「シリコン」です。広く知られているゴムのような質感の「シリコン」とは全くの別物で、金属のような質感を持っています。現在利用されている半導体の中では最もポピュラーなものです。

因みにゴムのような質感を持つ「シリコン」は正式には「シリコーン」と呼ばれているはずです。



微細加工する形状はナノメートルオーダー(髪の毛の1/10000くらい)の非常に小さなものであるため、作業は全てクリーンルーム(簡単に言えば極端にホコリが少ない部屋)で行われていました。

 社内には通路に沿って机だけ置かれたスペースが設置されており、気軽に議論が出来る環境にありました。また、コーヒーや紅茶など10種類以上の飲み物のサーバーがあり、コーヒー片手に議論が出来る雰囲気が作られていました。

・学んだこと・研修内容

 「外資系企業を知る」という当初の目的から観ると、それは十分に達成できたと思います。自分は半導体系の研究室に所属しているので半導体の製造プロセスは知識としては知っていました。しかし、実物を見ることでそれがどのように産業化され、人々の役に立っているかを知ることが出来ました。
 また社内では、自分が思っていた以上に活発な議論が繰り広げられていました。自由に議論できる風土が方針を決めるうえでの大切な土台になっていると言っていました。

・最後に 
 実際に会社の中を見ることで、外資系企業の良いところや悪いところが見えてきました。自分は思ったことが言える環境がとても素晴らしいと思いました。現在の自分を形成する要素として貴重な経験だったと思います。
                
伊藤

2016年10月11日火曜日

スイスETH工科大学での長期滞在~連載第2回 スイスの交通機関と水事情

こんにちは。

数理科学科修士2年の小池です。

前回は、(1)スイスの食生活と物価水準についてお話しました。
今回は、(2)スイスの交通機関と水事情についてお話ししようと思います。

(2)スイスの交通機関と水事情・・・今回の記事
(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得について
(4)海外での研究について


[1] 交通機関について

ヨーロッパの交通機関は、国によって様々です。
例えばイギリスでは地下鉄が走っており、鉄道が中心の日本と非常によく似たシステムがとられています。
一方で、スイスチューリッヒでは主な交通機関は電車ではなくトラム(路面電車)であり、そのシステムは日本人には非常に馴染みのないものとなっています。

トラムの馴染みのない点のひとつは、乗り降りの際に改札がどこにもないということです。
乗車の際には、当然切符を買わなくてはいけません。
しかしながら、改札はどこにもないため、切符を持たないまま電車やバスに乗ることが実質可能となります。
その代わり、車内では検札係(inspector)がやってきて、乗客がチケットを持っているかどうかを確認します。
検札係がやってくる頻度は、明らかに少ないです。
私が初めて検札係に遭遇したのは、スイスに来てから1か月を過ぎたころであり、その間ほぼ毎日トラムに乗って通学していましたので、確率にして体感的には100回に1回程度だと思います。
乗車券を持たない乗客は、その理由に関わらず高額な罰金が課せられるそうです。
これは、交通システムに不慣れな観光客にも適用されるそうで、違反乗車を行った乗客の個人情報はデータとして登録され、2回目、3回目の違反者に対しては更に割増の罰金が課せられます。
中には、私服検査官による不意打ち的な検札もあります。
せっかくの留学生活で、奨学金を高額な罰金に払いたくなければ、必ずチケットを購入するようにしましょう。

トラムのもう一つ、日本人には馴染みのないところは、ゾーン制であるというところです。
チューリッヒは、中央駅を中心に多数のゾーンに分かれており、乗車駅から下車駅の間の長さに関係なく、各駅が属するゾーンが同一であればゾーン一つ分の料金を、二つの駅が異なるゾーンに属していればゾーン二つ分の料金を支払わなければなりません。
更に注意することには、中央駅の属するゾーン110はゾーン2つ分の料金となっています。
なお、チケットは購入後一時間有効であり、1時間以内であれば何回トラムに乗車してもよいことになっています。
逆に言えば、チケット購入後一時間が経過した場合は、一度も乗車していなくても無効となります。

なお、観光の場合はスイスパスと呼ばれる外国人観光客用のチケットや指定ゾーン24時間乗り放題券などを購入することができるため、それらを利用するのが最も安心となります。

スイスで交通機関を利用する際は、そのシステムについてしっかりと前もって勉強していくのがよいと思います。



[2] 水事情について

次に、スイスの水事情についてお話ししたいと思います。
スイスに限らず、ヨーロッパは、主として地層が石灰岩のところが多く、そこから浸透して湧き出る水は石灰を含んだ硬水となります。
そのため、日本から持ってきた石鹸などはあまり泡立たず、鍋などはすぐ石灰カスまみれになります。
さらに、シャンプーをすると髪がゴワゴワになり、また、日本より湿度がかなり低く乾燥しがちなヨーロッパでは、毎日お風呂に入ると、皮脂を取りすぎることとなり、体全体が痒くなります。
そのため、現地の人たちは毎日はお風呂に入らず、2,3日に一度シャワーを浴びるだけの人がほとんどです。
自分も始めは毎日お風呂に入らないのは抵抗がありましたが、毎日お風呂に入っていると肌が極度に乾燥し、体中の痒み、炎症に苦しみました。

シャンプーやボディソープも、現地のものを利用するのが一番良いように思います。

水事情に関しては、日本の常識をいち早く捨てて、環境に応じて入浴の習慣を改めるのが良いかと思います。

なお、硬水で料理するお米はごわごわで非常に不味いですが、コーヒーやパスタはおいしいです。

次回は、「滞在許可証(Residence Permit)の取得について」というテーマでお話します。




2016年10月5日水曜日

パスポートの「本当の」期限にご注意を...!!!

こんにちは。
定光です。
今日は最近私がやらかしたことについて書きたいと思います。。。

私ごとですが、今年11月に開かれる海外での学会に備えて、現在色々と準備を進めています。
海外へ出るのは今回で5回目なので、海外渡航にはそれなりに慣れているつもりでした。

ところで、私は前回パスポートを取得したのが19歳のときだったので、5年間有効のパスポートしか持っていませんでした。
心配になったので、念のため有効期限を確認してみると「2017年2月」と書いてありました。
そこですっかり慢心してしまったわけです、「これは余裕だな♪」と...。

してやられた!!!

必要残存有効期間」というものが存在するとは...orz
すっかり「パスポートの有効期限=海外旅行で使用できる期限」だと思い込んでいましたm(_ _)m
後で知ったのですが、これって結構常識だったんですね。。。恥ずかしい恥ずかしい。

一応説明だけしておくと、「パスポートの有効期限が○ヶ月以上残っていないと入国できません」というルールがあり、その残存期間は渡航先によって違う、ということです。

航空券、知り合いの人に手配してもらってよかった~
その人が教えてくれなかったら、渡航先で間違いなく赤っ恥をかいてましたね。

これもまた勉強!
日々精進して参りたいと思います!



*必要残存有効期間が気になった方は、是非こちらをご覧ください↓↓↓
http://www.rainbowt.jp/travel/visa_01.html

2016年9月27日火曜日

私の研究テーマ

こんにちは!
火曜日前半担当の橋本です。
プログラミングをしながら研究を進めます。
今回は、私の研究について紹介したいと思います。

私は、数理科学科で、数学を使って研究をしています。
数学の研究というと、ひたすら紙に数式を書くといったイメージかもしれません。
もちろん、そのような研究をしている方もたくさんいらっしゃいますが、それだけではありません。
実は、数学とコンピュータはとても相性が良く、この2つを融合させるための研究もあります。
数学をうまく利用してコンピュータを動かすことで、様々な自然現象や社会現象について理解したり予測したりすることを目標としたものです。
私は、このような分野の研究を行っています。

研究室の様子。
私は、この中でも、コンピュータに科学技術計算をさせる方法について研究しています。
自然現象や社会現象について知るためには、大量の計算が必要になります。
これをいちいち人間が手で計算するわけにはいかないので、コンピュータに計算させます。
しかし、コンピュータは人間とは少し違った方法で計算を行うので、早く正確な計算をさせるためには工夫が必要です。
その工夫のための理論を、数学に基づいて考えています。
そして、プログラミングをして実際にうまくいくかどうかを検証しています。

研究で使用している本。
理論通りにいかないこともありますが、自分が考えた方法が実際にうまくいった時にはとても達成感があります!
また、科学技術計算は多くの分野で用いられているので、自分の研究がどのようなことに応用されるのか考えるのも楽しいです。

研究生活ではうまくいかなくて嫌になることもありますが、うまくいった時にはその10倍くらい嬉しいです。
息抜きもしながら、楽しんで研究をしていきたいです。

橋本

2016年9月23日金曜日

就活に役立つデータベース

こんにちは。

今回は「就活に役立つデータベース」について紹介したいと思いますが、
その前に「就活に役立つデータベースセミナーのご案内です。
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就活に役立つデータベースセミナー
【日時】2016年10月13日(木) 18:15~19:15(60分)
【会場】創想館地下2階 マルチメディアルーム
【対象】理工学部3年生、修士1年生、博士、就活に興味のある学生

就職活動を控える学生向けに、企業情報データベース eol の使い方解説や
その他就活向けデータベースについて紹介します。
申込不要ですので、直接会場までお越しください!

詳しくはこちらをご覧ください。(理工学メディアセンターHP)
http://www.scitech.lib.keio.ac.jp/service/seminar.html#alink_5
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さて、就職活動での業界研究や企業研究をする手段として、
インターネットでいろいろと検索できれば楽ですよね!
そんな学生のために、慶應義塾は就活に役立つサイトとも契約しています。
塾生なら誰でも、学外からでも慶應IDがあれば利用することができます。

気になる企業の財務情報を閲覧できるサイトや、
キーワードで過去の新聞記事をチェックできるサイトなどがありますが、
理工学メディアセンターが作成した「就活に役立つデータベース」では、
それらのサイトがまとめられています。
(URL:http://libguides.lib.keio.ac.jp/rik_job


その中でも、私が就職活動をしたときに利用したオススメのサイトをいくつか紹介します。


①東洋経済・デジタルコンテンツ・ライブラリー


 「就職四季報」を読むことができます。
 「就職四季報」は、採用実績や平均年収、平均有給消化日数などが
 企業ごとにまとまっている、就活生のための本です、
 また、東洋経済新報社が発行している「週刊東洋経済」や「金融ビジネス」などの
 雑誌記事の本文を検索・閲覧することができます。


②日経テレコン21

 日本経済新聞の過去の記事を検索・閲覧することができます。
 面接では時事ネタを聞かれることもあるので、
 面接を控えた企業や業界のニュースをチェックするときにはとても便利です。
 記事は1981年10月以降の全文が収録されているので、
 最新のニュースだけでなく、昔のニュースも確認できます。


③日経BP記事検索サービス

 日経BP社が発行する雑誌の全文検索・閲覧ができます。
 日経ビジネス、日経ものづくり、日経アーキテクチュア、日経メディカルなど
 閲覧できる雑誌が多く、そのジャンルも多岐にわたります。
 また、就活情報をまとめたページがあり
 各企業の報道機関向けの資料が収録されていたり、
 ビジネスマナーに関する記事がピックアップされていたりします。


※ これらのサイト利用時の注意点として、利用後には必ずログアウトをしましょう。
  (慶應義塾全体で同時利用可能なアクセス数が決まっているサイトがあります。)

「就活に役立つデータベース」には
この他にもいくつかサイトがまとめられているので、ぜひチェックしてみてください!


中島

ラーニングサポート再開!

ご無沙汰しております。
秋学期も引き続きラーニングサポートを担当することになりました木村です。

9/23(金)から、
秋学期のラーニングサポートを再開しました!

春学期とはシフトが異なります。ご注意ください。

~秋学期シフト~
月曜日
   伊藤 (物情・M2)  13:30~16:30

火曜日
   新安 (応化・M1)  13:30~15:00
   橋本 (数理・M1)  15:00~16:30

水曜日
   定光 (化学・M2)  13:30~15:00
   木我 (物情・M1)  15:00~16:30

木曜日
   小池 (数理・M2)  13:30~15:00
   藤田 (物情・M2)  15:00~16:30

金曜日
   木村 (機械・M1)  13:30~15:00
   中島 (SD・M2)    15:00~16:30

スタッフが交代する場合もありますので、最新情報は以下をご覧ください。
http://www.scitech.lib.keio.ac.jp/service/learning_support.html

なにかお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご利用ください!
秋学期もよろしくおねがいします。

木村

2016年8月25日木曜日

雑誌のすゝめ

こんにちは。
火曜日後半にラーニングサポートを担当しています機械工学科の木村です。
今回は雑誌について書きます。

皆さんは新しい情報を得る手段として何を使っているでしょうか?

最新の情報としては、テレビやネットなどの「ニュース」が挙げられるのではないでしょうか。

しかし、ニュースは情報が断片的だったり、専門的でなかったりと物足りないことがあります。

一方、ある程度量があり、専門的な内容も扱うものには書籍がありますが、これは刊行に時間がかかり、タイムリーな媒体とは言えません。

論文投稿をする理工学部の学生の皆さんにはおなじみではありますが、
ニュースの欠点を補いつつ、書籍より早く刊行される媒体として雑誌があります。
雑誌はページ数も少なく、読みやすいのが特徴です。

メディアセンターでは雑誌も多く閲覧できます。
一般の雑誌は創想館1階の奥の方にあります。



Nature、Scienceをはじめ、東洋経済やダイヤモンド、文藝春秋もあります。
貸し出しもしています。

電子ジャーナルも豊富で、その数は98,000タイトルにもなるそうです!

これはタイトル数なので、記事数にすると想像もつかない数だとわかります。
これらを揃えるのに一体いくらかかるのでしょうか…

KOSMOSのタブを切り替えれば電子ジャーナルだけを検索できます。
資料検索からもヒットしますが、目的のものがはっきりしていれば切り替える方がスムーズです。

 

雑誌だけでなく、新聞や書籍もオンラインで閲覧できます。
最新のものだけでなく、かなり昔のものまで揃っています。ぜひ利用してみてください!

なお、同時にアクセスできる人数の上限があるタイトルがあります。
アクセスが集中している時は時間をおいてまた試してみてください。

2016年8月2日火曜日

自宅から活用するメディアセンター

水曜日後半を担当している、物理情報工学科伊藤研修士1年の木我です。

今、この記事を読んでいる皆さんは矢上にいますか?それとも、自宅?または外出先でしょうか?

全く授業や研究室に来ていない人はもちろん、いくら研究や勉強に勤しんで矢上に入り浸っている理工学部生でも、矢上キャンパスに居ない時間はそれなりにあるのではないかと思います。

そんな忙しい皆さんに、理工学メディアセンターを矢上の外から活用する方法をお伝えしたいです。
勉強も研究も就活も息抜きも、メディアセンターはどこでも皆さんの強力な味方になってくれます。
以下、数ある中から3つの用途を紹介します。

1.クラシック音楽を堪能する
メディアセンターのデータベース"Naxos Music Library" で膨大な種類のクラシックがストリーミング出来ます。
皆さん、クラシックはお好きでしょうか?私は勉強に集中する時に一番聴く音楽がクラシックです。
元々クラシックに親しみがあったというのもありますが、勉強BGMにしている理由として、一曲の長さが長いということがあります。特にオーケストラの交響曲などは、一つで1時間くらいの時間がありますよね。BGMが長く途切れないでいてくれると、勉強の集中力も長く持ちます。
Naxosの場合、有名どころのアーティストの録音が勢ぞろいというわけではありませんが、それだけに未開拓の曲や録音に出会う楽しみはあります。

2.電子ジャーナルの閲覧
これは、研究をしている矢上生なら必須ですよね。Web of ScienceやGoogle Scholarといった検索サービスから検索したりして、欲しい論文が入手できます。
これに矢上キャンパスからアクセスすると、何のステップも踏まずにPDFが落とせますが、これは矢上のネットワークだと自動でメディアセンターの購読契約を経由する仕組みになっているからなのはご存知だと思います。
だから「矢上にいないと論文が読めない!」と思っている人はいませんか?
実はこれ、後で説明するリモートアクセスサービスを使えば、矢上のネットワークに居なくても利用することができます。

3.書籍のPDF版入手、閲覧
これは私も驚きました。研究で必要になった洋書は値段を調べると数万円したりしますよね。
買うのは高いし、メディアで借りると書き込み出来ないし返却しなければいけません。
こういう場合、買ってしまう前に必ずKOSMOSをよく検索してみてください。
出版社によってはeBooksサービスで全頁PDFを入手出来たり、ブラウザ上で閲覧出来たりします。
私は
・Springer eBooks
・丸善eBooks Library
・東洋経済デジタルコンテンツライブラリー
をよく利用しています。
Springerは科学に関する専門書が、他二つは実用書が豊富です。

繰り返しますがこれら全ては学外からも利用可能です。
メディアセンターのリモートアクセスサービスに接続する方法は
keio.jpにログイン→カテゴリ別表示"メディアセンター"→"電子ジャーナル/データベース"
です。

知らなかった人は是非活用してみてください!

2016年7月21日木曜日

ラーニングサポート、日吉に参上!(7月25日月曜日)


皆さん、定期試験の準備は捗っているでしょうか?

授業を欠席していたところが分からない…
レポート問題が自分で解けない…
勉強の仕方がわからない…

そのような悩みを抱えている方も多いと思います。

ラーニングサポートでは、定期試験の相談を絶賛受け付けています。
この度、矢上になかなか来ることのできない日吉の学生のために


7月25日(月)に理工の大学院生が、日吉に出張相談を行います!
場所は日吉図書館1F スタディサポート
分野は数学、物理、化学で、担当と時間帯は以下のようになっています:

   12:00~14:00 数学(小池)・物理(伊藤)
   14:00~16:00 数学(橋本)・化学(定光)

※当日変更の可能性があります。最新情報は以下を参照してください。
http://www.scitech.lib.keio.ac.jp/service/learning_support.html

どんな小さな質問でも大歓迎です!まずは一度相談に来てください。
お待ちしております!

2016年7月19日火曜日

研究室のオフの顔

皆さんこんにちは。ラーニングサポート修士2年の藤田です。

皆さん研究室となると朝から晩まで実験をして俗世間とはかけ離れた修行僧のような生活を思い浮かべる方が多いと思います(笑)

あながち間違っていません(笑)中には輪講の準備や卒業のために血反吐を吐く思いで研究に打ち込んでいる人もいます。

しかし、矢上の学生も人の子です。時には息抜きをして気分転換をしたり体を休めることも重要です。

そこで、今回は学会や僕の研究室の話を例にとって普段どのように息抜きしているかについて話したいと思います。

(1)学会
皆さん学会というと全国あるいは世界から優秀な学生や権威のある先生方が集まってくるような大変お堅い印象を受けられている方も多いと思います。確かに、学会前の1ヶ月は発表準備に追われデータを取りまくったり、発表資料の準備に追われたりします。

しかし、いざ学会に行ってみると緊張のせいか発表は案外すんなり終わります(笑)
発表が終わると同じ研究室の人と学会会場の近くの観光スポットを巡ったり、ご当地グルメを食べたりしてそっちのほうがメインとなってしまう感があります。
(もちろん学会の参加者の方々と議論して勉強してといったこともちゃんとやります。)

それだけでなく国内の学会などでは仲の良い教授方で集まっての飲み会が毎晩行われたりします(笑)
僕の担当の先生は飲み会の前に「これからが学会の本番だから」と言うのが口癖です。しかも、学生よりも飲みます。日付が変わる前くらいまで飲んだのにも関わらず、次の日の聴講の時にはケロっとしてるからホントにタフだなぁと思います。

僕は物理系の学会にしか参加していないので、他の学会の様子を知らないのですが、学会を一番エンジョイしているのは先生方なのかもしれませんね。

(2)研究室にて
僕が所属している研究室は基本的には真面目な研究室です。なので、普段は実験をしたりデータの整理をしたり発表資料を作ったりとわりと忙しいです。ですが、研究ばかりやっていると滅入ってしまうので、研究室では月に1,2回イベントを開催するイベント係というのが存在します。なので、うちの研究室では研究のみでなく結構頻繁にイベントが開催されます。学生同士の仲も良いので、みんなで鍋をつついたりタコパをしたりします。去年は僕が学会で香川に行った際にうどん粉を買ってきてみんなでこねました(笑)。




うどんをこねている時の写真です。

(3)プライベートに関して
最後にプライベートに関してです。修士以上になると研究室にいることがほとんどになってしまうので、プライベートに割ける時間というのは学部の時よりも限られてしまいます。なので、ストレスを溜めずに研究を行っていくには、限られたプライベートの時間を如何に有効活用するかが重要になってきます。僕の場合は金曜が終ると一週間のご褒美として研究室のみんなと飲みに行ったりします。去年はみんなで金曜の夜に横浜スタジアムに野球観戦しに行きました。



このように理系の研究室では、以外と皆さんに知られていないようなオフの顔が多く存在します。皆さんもオフの時間を上手に使い、楽しい研究室ライフを送りましょう。


2016年7月14日木曜日

アメリカへの学位留学について―第6回 まとめ―(連載)

こんにちは。OBスタッフの山田です。


これまで長い連載に付き合っていただきありがとうございます。
最後に今までのまとめをし、私が重要だと考えることをいくつか述べたいと思います。

アメリカの大学は世界中から学生を集め、多くの分野で世界をリードする研究を行っています。学生への財政支援も充実しており、大学院生活中、勉強・研究に専念することが出来ます。また、アメリカの大学で学位(Ph.D.)を取得した場合、その後の活躍の場は世界中に広がり、学術会だけではなく企業からの需要も非常に高いです。

しかし、学位留学を目指した大学院受験は決して容易なものではなく、肉体的にも精神的にも疲弊していきます。
思うようにスコアが伸びないと悩んだり、奨学金の締め切りなどに追われることもありますが、私が何よりも重要だと考えていることは、まず自分の研究に専念することです。
教授たちが学生に最も求めているものは研究力であると思います。

もう一つ私が重要だと感じたことは、留学のことを相談できる友人を持つことです。
僕自身も同期や先輩後輩に何度も相談に乗ってもらい、大きな支えとなっていました。
幸いにして慶應義塾大学、特に理工学部は他大学に比べて海外留学を目指す学生が多いように思います。
また、慶應義塾大学公認のサークルで、交流や留学情報の発信を行っている海外大学院教育研究会(通称:鴻志会)という団体があります。
私も所属しておりましたが、創設僅か数年にも関わらずたくさんの方が海外留学を達成されています。
周りの人たちと異なる道を目指すことで孤独感を感じることも有るかと思いますが、同じ志を持った仲間を見つけることが精神面での支えになると思います。

ここまで偉そうに書いてしまいましたが、私も漸くスタートに立った段階で、これから更に大変な試練が待ち構えていることと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んで学位留学に興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら大変光栄です。


山田

2016年7月11日月曜日

アメリカへの学位留学について―第5回 アメリカ大学院入試~合否編~(連載)

こんにちは。OBスタッフの山田です。
アメリカへの学位留学について―第5回 は「アメリカ大学院入試~合否編~」です。


無事に出願を終えたら、いよいよ合否の結果を待つ時期に入ります。
アメリカの大学には定められた結果発表日は無く、合否の判定が出た学生から順に連絡が行く仕組みとなっています。
また、一般的に合否は出願締め切り後から415日までに出ることになっています。
これはアメリカの全大学において、415日がどこのOfferAcceptし、どこをDeclineするか伝える期限であるためです。
ただしWaiting listと呼ばれる、いわゆる補欠枠の場合はこの限りではありません。

では、この期間をただ黙って待っているだけかというと、まだまだやれることは残っています。
出願した大学の興味のある教授へコンタクトを取り続けることや、奨学金や研究実績、試験のスコアなどの情報が更新された場合、アドミッションへ連絡することで更新することが出来るので、少しでも合格に近づけるよう最大限の努力をしましょう。
出願書類が目にとまり、教授に興味を持ってもらえるとこの期間にSkypeによる面接などを持ちかけられることがあります。
私も4つの大学から計5回面接をしてもらいました。
面接まで漕ぎ着けると合格の可能性はグンと上がります。
ここで悪い印象を与えないように出来る限り準備をして挑みましょう。

多くの大学では12月末の出願締め切りを過ぎると、一旦クリスマス・年末年始休みに入り、年明け後アドミッションによる審査が始まります。
審査のプロセスは外からは伺い知ることが出来ず、受験生が知りえる情報はあまりないのですが、私が出願した大学のうち1校は、1月の二週目ぐらいに教授が奨学金へ推薦したい学生を選出し、アドミッションがその審査をすることになっていた様です。
約一ヵ月後、奨学金のOfferと共に合格が来ました。

合格通知には必ず財政援助の内容(RA, TA, Fellowshipの期間・金額、または無しか)が記載されており、合格者はこれらの条件を比べながら最終的な進路を決定します。
日本からの奨学金などで一部の費用を賄える場合は、必要に応じてその金額に加えた援助が提示されます。そのため場合によっては他の学生よりもリッチになることがあります。

アメリカの大学院入試では、早い段階で来る連絡は朗報(合格)で、遅くに来る連絡は悲報(不合格)と良く言われることがありますが、私自身1月中旬に来たのは不合格で、4月に入ってからでも2校から合格をいただきました。

最後まで諦めないことが大事です。

2016年7月7日木曜日

アメリカへの学位留学について―第4回 アメリカの大学院入試~出願編~(連載)

こんにちは。OBスタッフの山田です。
アメリカへの学位留学について―第4回 は「アメリカの大学院入試~出願編~」です。


アメリカの大学院入試は全てインターネット経由で行います。
Ph.D.プログラムのアプリケーションは9月中頃に開始し、12~1月締め切りが一般的です。

出願後、アドミッションの目にとまった学生には教授からSkypeによるインタービューが行われる事があります。
目的は英語力の確認、基礎学力の確認から、自分の研究室の研究に対するアイデアの提示を求められる場合や、単に自分の研究室の宣伝をして終わる場合もあります。いずれにせよ、合格の可能性を高めるためには、志望先の教授の目にとまることが重要になります。

大学にもよりますが、大学の教授がアドミッションに関わっているケースは多く、気に入った学生を合格させる力を持っていることすらあります。
これは、一般的にPh.D.課程の場合3年目以降は研究室の予算でRAとして雇われるため、3年目以降の責任を持つことになる教授が発言力を持つということです。
ただし、いくら教授が特定の学生の合格へ支援をしても、アドミッションが定める最低限の要求を超えない限り合格が出ないこともしばしばです。

高いGPATOEFLGREのスコア、研究実績を積むことは究極的にいえば、出願先の教授の目にとまり、アドミッションから拒否される事無く合格を勝ち取るために必要だと言えます。

また、上記の理由から奨学金を持っている事も非常に強力な武器に成り得ます。
アメリカの大学院では何らかの財政支援が付くことが一般的と言いましたが、お金の出所は学校や研究室です。そこに日本の財団などから奨学金を貰える学生が出願したとなれば、言うならば無料の労働力が得られることを意味し、教授の目にもとまり易くなります。
また、多額の奨学金を受給するほど、優秀な学生であるという第三者の評価も得られ、良いこと尽くしです。
海外留学用の奨学金を調べるには、慶應義塾大学国際センターのWebページが良くまとまっているので参考にすると良いと思います。

そして何よりも重要なことが、志望する教授とコンタクトを取ることです。
先ほど述べたように教授がアドミッションに及ぼす力は絶大です。
志望する教授には出願前にメールを送り、自分のことを知ってもらう事が必要です。
場合によっては、予算が足りなくて新しい学生が取れないことや、ラボが移動するといった事情を事前に知ることができ、無駄な出願を避けることにも繋がります。

また、メールだけにとまらず、実際にラボを訪問するなどして教授に直接会う事が出来ると非常に効果的です。数多ある出願書類の中から自分の書類に目をとまらせるのは難しいですが、実際に会ったことのある学生となると教授も目をとめ易くなるのは想像に難くないです。
私自身も学会に参加した際、自分の興味のある研究をしている教授に連絡を取り、実際に会って自分を売り込んだことが合格の決め手になったと考えています。

出願自体は各大学が用意したアプリケーションフォームに情報を入力し、書類をアップロードするだけです。
TOEFLGREのスコアはETSに依頼をし、公式の書類を郵送してもらいます。
2週間以内に到着すると言われていますが、もっと時間がかかってしまうことや、大学に届いているはずなのにステータスがNot Receivedのまま といったことがしばしば起こります。
時間に余裕を持ってスコア送付をし、怪しいと思ったら直ぐにアドミッションにメールで確認しましょう。
もちろんアドミッションも親切なので、一般的には書類が足りない場合はメールで連絡してくれます。

推薦状のアップロード依頼は通常アプリケーションの入力中に行えます。
推薦状依頼者の項目に、名前、所属、メールアドレスなどを入力すると、自動的に推薦状依頼のメールが送信されます。
その後推薦者が推薦状のアップロードなどを行うことになっている様ですが、推薦者は忙しい場合も有るので時間に余裕を持って行いましょう。
また、稀にアプリケーションを提出してからでないと推薦状依頼を送信できない大学があります。
しっかりと確認しておくことをオススメします。
そして、推薦状に関して一番重要なのは、推薦状の中身を見る権利を放棄(waive)することです。
アメリカでは法律によって被推薦者が推薦状の中身を見る権利が保証されています。
しかし、この権利を行使することは、推薦者と被推薦者の関係が良好でないのではないか といった無用な推測を生むことになりかねません。

全ての項目を入力し、書類のアップロードが終わると最後に出願料を払い完了となります。
クレジットカードで支払えますが、スコア送付と合わせると1校あたり150$程になるので、複数校受験するとなるとなかなかの金額になってしまいます

では次回はいよいよ合否編です。



~雑談~
最近Princeton大学が1994年にノーベル経済学賞を受賞したDr. John Nashの推薦状の原文を公開しました。
彼はPrincetonの大学院で学びましたが、その出願の際にRichard J. Duffin教授が書いた推薦状です。

Dear Professor Lefschetz

              This is to recommend Mr. John F. Nash, Jr. who has applied for entrance to the graduate college at Princeton.

              Mr. Nash is nineteen years old and is graduating from Carnegie Tech in June. He is a mathematical genious.

                                                        Yours sincerely,

本文訳
              この手紙はPrinceton大学の大学院入試へ出願したMr. John F. Nash, Jr.を推薦するものである。
             
              Mr. Nash19歳でこの6月にCarnegie Tech (現在のCarnegie Mellon University)を卒業する。彼は数学の天才である。

                 敬具

この推薦状は以前から有名だったのですが、改めて原文を読むとJohn Nashの凄さが分かるような気がします。
山田