2016年10月18日火曜日

インターンシップ(外資系メーカー)


月曜日担当の伊藤です。

前回は日系・総合電機メーカーへのインターンシップの経験を書きました。
今回は外資系メーカーへのインターンシップの経験をまとめようと思います。

私は、修士課程卒業後の就職を考えていたのでインターンシップには積極的に参加しました。


・まずは志望動機。

就職先として、外資系企業も視野に入れていたため。

・参加に際した選考過程を軽く。

 エントリーシートを提出後、企業の日本支部の社員と面談。自己PRを話した後
研究内容を英語で説明しました。
英語力よりも、英語を話す姿勢を見られていた様に思います。

・参加した企業について

 ヨーロッパに本社のある会社で、アジア、アメリカに大きな支部を置き、24時間顧客対応ができるようにしていました。私は日本支社で面接を受け、実際にヨーロッパの本社でのインターンシップに参加しました。

 同社は半導体のチップの製造装置のメーカーでした。半導体チップは主に、「シリコン」と呼ばれる材料が使用されており、スマホやPCをはじめとする、ほぼすべての電化製品の回路に組み込まれています。この半導体チップ製造のためには10を超すプロセスを経る必要があり、各プロセス毎に精密な装置が必要となります。
 その会社ではシリコンの基板に微細加工を施す装置を製造していました。

左写真が「シリコン」です。広く知られているゴムのような質感の「シリコン」とは全くの別物で、金属のような質感を持っています。現在利用されている半導体の中では最もポピュラーなものです。

因みにゴムのような質感を持つ「シリコン」は正式には「シリコーン」と呼ばれているはずです。



微細加工する形状はナノメートルオーダー(髪の毛の1/10000くらい)の非常に小さなものであるため、作業は全てクリーンルーム(簡単に言えば極端にホコリが少ない部屋)で行われていました。

 社内には通路に沿って机だけ置かれたスペースが設置されており、気軽に議論が出来る環境にありました。また、コーヒーや紅茶など10種類以上の飲み物のサーバーがあり、コーヒー片手に議論が出来る雰囲気が作られていました。

・学んだこと・研修内容

 「外資系企業を知る」という当初の目的から観ると、それは十分に達成できたと思います。自分は半導体系の研究室に所属しているので半導体の製造プロセスは知識としては知っていました。しかし、実物を見ることでそれがどのように産業化され、人々の役に立っているかを知ることが出来ました。
 また社内では、自分が思っていた以上に活発な議論が繰り広げられていました。自由に議論できる風土が方針を決めるうえでの大切な土台になっていると言っていました。

・最後に 
 実際に会社の中を見ることで、外資系企業の良いところや悪いところが見えてきました。自分は思ったことが言える環境がとても素晴らしいと思いました。現在の自分を形成する要素として貴重な経験だったと思います。
                
伊藤

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