2017年1月25日水曜日

メディアセンターのすゝめ


こんにちは。

金曜日担当の木村です。

年が明けて、秋学期も大詰めとなってきました。
今年度のラーニングサポートは2月2日までなので、私の勤務もあと数回です。

これまでに私はこのブログで

リザーブ図書のすゝめ

雑誌のすゝめ

ハンドブック(便覧)のすゝめ

とメディアセンターで使える便利な資料やコーナーの紹介をしてきました。

これらはサービスのほんの一部であり、紹介できなかったものも多くあります。
私の知らないものもまだまだあるでしょう。

このようにメディアセンター、もとい図書館は奥が深いです。
利用する方の知識レベルに応じて得られる情報の質も決まるのではないでしょうか。

研究に関係があるかどうかに関わらず、なにか知りたいこと、勉強したいことがあるときにはメディアセンターがきっと力を貸してくれます。それには適切な使い方を知る必要があります。

例えばこんな本があります。

図書館に訊け!(ちくま新書)
図書館を使い倒す!(新潮新書)

他にも多くの本があります。1冊でも目を通しておけば、研究や勉強をしなければならなくなったときに役に立つはずです。

最近は検索すれば大抵の問いに答えが得られてしまいます。
しかし、その情報が正しいとは限りません。また検索だけでは答えが得られないこともあります。
情報の真偽を確かめたり、複雑な問いへの答えを見つけるためにも、メディアセンターおよび数々のデータベースを活用してみてはいかがでしょうか。

木村


2017年1月20日金曜日

オーストラリアでの国際学会

こんにちは。


11月に参加した国際学会について書きたいと思います。

今回は「Healthy Housing 2016」という国際学会に参加しました。
建築環境に関する学会で、80名ほどが発表していました。

オーストラリアのブリスベンにあるクイーンズランド工科大学が会場でしたが、
構内におしゃれなカフェやジューススタンドがあったり、
建物内に巨大なスクリーンがあったりして、とても綺麗な場所でした。


発表は口頭発表で、15分の間に発表と質疑応答がありました。
国際学会なので、もちろん英語での発表でしたが
事前に発表練習をして臨んだので、自分の中ではうまくできたと思います。
3~4人の方からコメントもいただき、充実したディスカッションになりました。


国際学会は国内の学会よりも少し高めの参加費を徴収されることが多い印象ですが、
その分いろいろな特典?もついてきます。
今回は学会期間中毎日使い放題の公共交通機関のカード、
発表者全員分の投稿論文データが入ったUSBメモリ、
学会初日夜にあるWelcome Reception の食事、学会日数分の昼食などがついてきました。
教室の外には昼食以外にもコーヒーや紅茶、
軽い食事やフルーツなどが用意されていて、いつでも取ることができるので快適でした。




またオーストラリアは南半球に位置するため日本と季節が正反対で、
これから夏を迎えるような気候で、半袖で過ごせました。
また、日本では見かけないようなカラフルな鳥が
すぐそばの木にいて、夏の気分を味わうことができました。

普段の矢上での研究生活にはない体験が多く、良いリフレッシュにもなりました。

中島

2017年1月19日木曜日

初めての海外学会発表体験記【口頭発表編】

こんにちは!
定光です!
引き続き書き進めていきますね~

今回は口頭発表についてです。
「話し手としての感想」と「聞き手としての感想」の2つの視点から書いてみたいと思います。


【話し手としての感想】

英語での発表を終えての率直な感想は、「実は英語の発表の方が楽なのでは?」というものです。

英語
・ 原稿作成段階ではやや時間がかかる。
・ しかし、表現が単純で単語数もそんなに多くないため、セリフが覚えやすい。
・ 結果、発表内容に集中しながら話すことができて気分が良い

日本語
・ 原稿作成は何とかなる。
・ しかし実際に話してみると、普段使わないような言い回しや細かい表現方法に気を取られる。
・ 結果、途中で自分が何を話しているのか分からなくなり落ち込むことがある。

母語であるがゆえの抜かりなのか、日本語でも使い慣れない表現が続くと外国語以上に難しいかもしれませんね。
(あ、今度の修論発表は日本語だ...。練習しなければ...。)


【聞き手としての感想】

大抵の場合、発表の内容はスライドを見ればわかるので、全身全霊をかけて「語り」に耳を傾けるということはあまりありません。
逆に言うと、普段の会話レベルで聞き取りづらいマシンガントーク不明瞭な発音は、学会発表時にはおもしろいくらい全く聞き取れません!!!

なので、発表するときはとにかく「ゆっくり・丁寧に」ですね。これ本当に大事です!
格好つけて早口で話そうとすると、かえって滑稽になってしまうので注意が必要ですね。。。



というわけで、英語での発表は「思った以上になんとかなります」!
次回のブログにも書きますが、海外へ行けば楽しいことがたくさんありますので、みなさん是非臆することなく海外の学会に挑戦してみてくださいね!!!

2017年1月17日火曜日

ラーニングサポートの日吉出張相談!

みなさん、こんにちは!
火曜日13:30~15:00担当の新安です。


この度、迫る定期試験に向けて
理工の大学院生が日吉へ出張し、学習相談を受け付けます!

授業の内容が思い出せない…
問題の解き方がわからない…
この部分はどう勉強すればいいんだろう…

などなどお悩みの学生さんがいましたらぜひいらしてください♪
数学と化学の院生フタッフが対応いたします♪


日程は以下の通りです!


【日時】1月25日(水) 12:00~14:00
【場所】日吉図書館1階スタディサポート
【内容】数学 (数理科学科:小池・橋本)
   化学 (応用化学科:新安)


大学院生が親身に対応いたします。
お気軽にご相談ください♪



2017年1月13日金曜日

半導体と写真

水曜日担当の木我です。

半導体と写真。
この2ワードに実は深い関係があることをご存知ですか。

私は今、半導体シリコンを研究していますが、そこで用いるリソグラフィーという技術が写真にとても似ているのです。
リソグラフィーで露光・現像すると緻密な像が現れてくる瞬間の何とも言えないおもしろさが、写真部員時代に楽しんだ暗室作業のそれと全く同じです。

半導体の製造は写真技術の超ハイテク版です。
ここでいう写真技術というのは、光を取り込んでフィルムに焼き付ける"銀塩写真"のことです。

銀塩写真とは、銀化合物に光を当てると化学変化を起こし黒ずむ性質を利用し、
さらに暗箱とレンズとを組み合わせて写真を撮る方法です。
デジタルカメラが主流になるまでに我々が使っていたフィルムカメラの原理がこれです。
この発明は人類にとって革命的でした。19世紀中ごろの事でした。
古今東西「景色を絵に描いて残す」ことに取り組んでいたことを考えると、この魔法の様な道具の発明はつい最近の事なのです。

当時見たものを"そのまま"写し取る写真技術の発明は、
芸術の世界にも大きな影響を及ぼしたと言われています。
見たものを写し取る技術としての画家の目と腕はカメラに取って代わられ、
更に、カメラで"瞬間を切り取る"ことの面白さは印象派画家の表現にも影響したと言われています。

こうして景色を写し取る技術として発明された写真は、
現代では半導体素子を現実に作りこむ技術に応用されています。
1947年に米ベル研究所バーディーン、ブラッテンらによって、点接触型として発明されたトランジスタは、1959年になるとフェアチャイルド・カメラ社(フェアチャイルド・セミコンダクター社への出資会社)のハーニーによってプレーナー型に改良されました。これが、現在も続く、写真技術を用いた半導体素子の大量生産の始まりです。

現像した後のネガを眺めた時に、驚くほど細かい像が残っているのを
見たことがある人もいると思います。
カメラのフィルムにあたる部分を半導体シリコンに置き換え、そこに設計した回路パターンを
"光"や"電子"を使って当ててやると極々微細な回路が大量に焼きこめます。

皆さんがこの記事を読むときに使っている、スマホやPCのチップも、皆このように作られた半導体です。
半導体はすごいですが、実はそれは写真抜きに語れないのです。