2023年5月30日火曜日

英語学習のすゝめ ~リスニング編~ (火曜担当 西出) 

 

こんにちは!


毎週火曜日12:30~14:00を担当しています、応用化学科修士2年の西出です。

今回は自分がこれまで自主的にやってきた英語の勉強についてお話ししたいと思います。


英語を学びたいと思っているけどなにからやればいいかわからない、、

内定先から英語のスキルアップを求められた、、

といった境遇の方向けの内容となっております!

今回は自分が英語の勉強を始めたきっかけ、英語リスニングの勉強法についてお話ししていきます。


西出の英語力について

かくいう私も大学入学直後は英語は好きでも嫌いでもないけれどぺらぺら話せるわけではないという状況でした。理工学部の英語のクラスは中上級(真ん中よりは上だけどめちゃめちゃトップではないクラス)でした。

転機が訪れたのは大学3年生の頃、新型コロナウイルスの影響でまとまった時間ができたときに、英語を勉強しようと思いました。一番のきっかけは帰国子女の母親と海外への単身赴任経験がある父親からTOEICの点数で馬鹿にされたことだったでしょうか(笑)。

将来海外で働いてみたいという気持ちをぼんやりと持っていたこともあり、本格的に英語の勉強を始めました。結果的にTOEICでは900点を上回る点数を獲得し、英語で他の人と話すこともできるようになりました!就職活動や研究室の生活でも役に立つことが非常に多く、やっておいて良かったなと強く感じています。


英語リスニングの学習方法

ここからは、簡単に自分が英語を勉強した時の方法をお伝えしたいと思います。といっても全部話してるときりがないので、今回は苦手な人が最も多いであろう”リスニング”を中心にお話ししていきたいと思います。


私が思うリスニングの勉強において最も重要なことは、速さに慣れることだと思います。

単語1つをとっても話す速さによって聞こえ方や聞き取りやすさが大きく変わってきてしまうことこそ、英語のリスニングに苦手意識を持つ人が多い理由だと私は考えています。


速さに慣れるために、まず私は、非常に短い文章、例えば会話の中の一文とかですね、そこだけを切り抜いて何度も何度も聞く練習をしました


最初は何もわからなくても、短い文章を何度も聞けばいろいろと聞こえていなかったものが聞こえてくるようになります。

この単語はこの部分のアクセントで聞き分けなければいけないのか。

この単語とこの単語が並んでいたら話者はつなげて読むから自分が思っている発音とは違う発音で話すんだ。

日々このように感じながら毎日英語のリスニングと発音練習を繰り返しました。ちなみに参考までに、私はSpeak Buddyというアプリを使っていました。有料アプリですが非常に質が高く毎日少しずつ続けるには最適なアプリです。※宣伝ではありません(笑)。

一度速さになれてしまえば、耳も脳も今後はその速さをベースに聞き分けて理解するようになります。少しずつ一文だったものを二文に、、、次はリスニングの問題全体に、、、と広げていけばいつの間にかリスニング問題がすべて聞き取れるようになるはずです♪


いかがでしたでしょうか??

英語学習に興味を持っている方の助けに少しでもなれれば幸いです。学生の間は特に、勉強しなければいけないことばかりで大変ですが、少しずつ頑張っていきましょう!授業などでわからないことがあればいつでも理工学メディアセンターでお待ちしています!

最後まで読んでいただきありがとうございました!


西出






2023年5月26日金曜日

エチレンのはなし 村野(2023年度春,金曜担当)

 

こんにちは


2023年度春学期 金曜担当 の 化学科 修士 2 年 村野 です

担当時間は 14:00 ~ 15:30 です


・学部の化学系科目で分からないことがある

・化学系科目の宿題のヒントがほしい

・実験レポートの書き方で悩んでいる


という方は,ぜひ質問・相談に来てみてください

もちろん,授業以外の学生生活に関することでも大丈夫です


今日は、わたしが研究対象としている エチレン について、少しお話ししたいと思います


エチレンって何者?

エチレン(ethylene)という言葉は、どこかで聞いたことがあるでしょうか?

エチレンを分子式で書くと、C2H4

炭素(C)どうしの二重結合(C=C)と 4つの水素(H)から成る、単純な分子です


エチレンは、甘い匂いがします

この匂いは、皆さんも嗅いだことがあるはずです

なぜなら、エチレンは、果物や野菜から発せられているからです

リンゴの甘い匂いが想像できれば、あれがおおよそ エチレンの匂いです


また、エチレンは、石油を蒸留する過程で、たくさん生成されます

工業的には、エチレンを元にして、様々な 価値の高い分子 が合成されています

最も有名なのは、ポリ袋の原料である ポリエチレン でしょうか

エチレンは、重要な 石油化学基礎製品 でもあるのです


エチレンを選択的に酸化したい!

エチレン から ポリ袋の原料(ポリエチレン)が合成される と言いましたね

エチレンを元にして合成される分子は、ポリエチレンだけではありません

例えば、ペットボトルの原料である ポリエチレンテレフタラート(PET)

これは、エチレン から合成された エチレングリコール(EG) を原料として作られます


エチレン を EG にするためには、エチレンを酸化する必要があります

それも、単に酸化するのではなく、選択的に酸化する 必要があります

この 選択的に酸化する というのは、どういうことでしょうか


エチレンを酸素と反応させて生じる生成物としては、主に次の3種類があります

 1.二酸化炭素(CO2):エチレンが 完全に酸化 されて生じる

 2.水(H2O):エチレンが 完全に酸化 されて生じる

 3.エチレンオキシド(EO):エチレンが 選択的に酸化 されて生じる


CO2 と H2O は、エチレンが 完全に酸化 されて生じるもの、

エチレンオキシド(EO)は、エチレンが 選択的に酸化 されて生じるもの です


単純に、エチレンを酸素と反応させたら、生成するのは CO2 と H2O です

エチレンの 完全酸化 とは、エチレンの C=C 二重結合 が壊れる反応です

エチレンは 炭素(C)と 水素(H)からできているので、それらが 酸素(O)と結合すると、 CO2 と H2O となって安定化します


一方、エチレンの C=C 二重結合 を壊さない酸化を 選択的酸化 といいます

エチレンを EO に 選択的に酸化 するには、どうすればよいのでしょうか

実は、完全酸化にせよ、選択的酸化にせよ、ガス状の エチレン と 酸素 を直接反応させるのは、容易ではありません

そこで、エチレンと酸素を金属表面に吸着 させて、その表面上で反応を起こさせます

この 反応を助けてくれる金属 を 触媒 といいます

一般に、エチレンの選択的酸化には、 が触媒として用いられます


エチレンを EO に 選択的に酸化 するには、銀触媒を工夫する必要があります

その工夫とはずばり、銀触媒上に吸着する 酸素の状態を制御 することです

銀触媒上に酸素(O2)がやってくると、吸着して分解し、酸素原子(O)になります

この 酸素原子(O)の状態 が重要なのです

エチレンを選択的に酸化するためには、エチレンと反応する O 原子は、C=C 二重結合 を壊してはいけません

O 原子は、エチレンの C=C 二重結合 の間に、そっと入り込まなくてはならないのです

これを可能にするのが、電子の不足した(正に帯電した) O 原子 です

電子不足な O 原子は、エチレンの C=C 二重結合 から電子を奪うことなく、マイルドにエチレンを酸化することができるのです

工業的には、銀に少量の不純物(ドープ元素)を添加することで、銀触媒上の 電子不足な O 原子 の量を調整しています


ちなみに、わたしが研究しているのは、この銀触媒上の 電子不足な O 原子 の正体 です

一口に O 原子といっても、銀触媒上の存在形態には、様々なレパートリーがあり、実際に、そのうちのどれが活性種なのかを特定することは、意外と難しいのです

エチレンを選択的に酸化する銀触媒が開発されてから 約 100年

いまだに、その反応メカニズムには 謎が多く、研究が盛んにおこなわれています


エチレンを低温で完全酸化したい!

これまで、エチレンを選択的に酸化したい、という話をしてきましたが、世の中には、エチレンを完全酸化したいという需要も存在します

それは一体、どんな需要でしょうか


先に、エチレンが、果物や野菜から発せられている、という話をしましたね

皆さんは、植物ホルモン、という言葉を耳にしたことはありますか

植物が自ら発する、生理活性 や 情報伝達 の作用を有する物質 のことをいいます

エチレンは、成長ホルモン として、植物の成長を促します

果実を色付け、柔らかくし、甘くする作用をもちます


さて、冷蔵庫の同じ部屋に、リンゴとバナナを一緒に入れておくとどうなるか、知っていますよね

青いバナナなら、黄色く熟して、ちょうど食べごろになるでしょう

一方で、すでに熟したバナナの場合、黒く変色して、美味しくなくなってしまいます

これは、リンゴの放出するエチレンが、バナナに作用して、実を熟させてしまうからです

そうです。エチレンは、収穫した後も発せられ、近くにある果物や野菜に作用して、ときには、望ましくない影響を与えてしまうのです


それを解消してくれる冷蔵庫が、某 H 社から、数年前に発売されました

この冷蔵庫の野菜室には、プラチナ触媒 が内蔵されていて、これがエチレンを分解してくれるのです

プラチナ触媒というのは、詳しくいうと、シリカ(SiO2)上に 白金(プラチナ, Pt)の微粒子が担持されたもので、この触媒上で、エチレンが CO2 と H2O に完全酸化されます


この触媒のすごいところは、冷蔵庫の中という 低温でもはたらく ことです

触媒は通常、反応に必要な活性化障壁を乗り越えるために、高温で動作させます

例えば、先に紹介した銀触媒では、200 ~ 300℃ の高温を必要とします

しかし、この Pt/SiO2 触媒は、0℃ でも活性を示します


この仕組みは、家庭用冷蔵庫だけでなく、スーパーなどの大型倉庫にも使われ、保存中の野菜や果物の傷みを軽減し、フードロス削減に貢献しています


ちなみに、この触媒は、北海道大学の触媒科学研究所との共同開発によって実用化されたもので、その代表者である 福岡 淳 教授(北海道大学)が、この前、矢上キャンパスでご講演されていました

自らの発見した触媒が実用化され、分かりやすい形で世の中の役に立つことは、すべての研究者が経験できることではありません

触媒研究に携わる人間として、背筋の伸びる思いで、ご講演を拝聴しました


さいごに

エチレンは、植物ホルモンとして、身近に存在する一方、石油からつくられる様々な製品の重要な原料でもあります

2つの炭素原子と4つの水素原子から成る 単純な分子ですが、多彩な可能性を秘めています

そして、その エチレンを反応条件によって、異なる分子に変換してしまう 触媒たち

その個性の奥には、化学や物理で説明される メカニズム が潜んでいます

そのメカニズムを明らかにすることは、「触媒」という概念が発見されて以来の目標であり、世界中で多くの研究者たちを魅了し続けています


最後まで読んでくださり、ありがとうございました

村野

2023年5月11日木曜日

研究の醍醐味とは(木曜担当 大渕)

 んにちは^^

木曜日の14:00-15:30を担当します、大渕です。よろしくお願いします

さて、今回ははじめてのブログということで、簡単に自己紹介をしようと思います。

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学科:化学科

学年:修士1年

研究室:近藤研究室

サークル:ウインドアンサンブル

趣味:音楽鑑賞、読書、ひとり映画

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基本的なプロフィールはこのようなところでしょうか

ここからは少し掘り下げてお話させてください


<サークル>

インドアンサンブルという日吉唯一の吹奏楽サークルに所属していました。

100人近く団員が所属しており、大編成のクラシックからpops曲まで様々なジャンルの曲を扱っています。定期演奏会は6月と12月の年2回、夏にはカレッジコンサートというpops曲のみを扱う演奏会もあります。それぞれの演奏会に向けて、日々練習に励んでいました。

私はトランペットを吹いていました。華やかで目立つけれどミスをすると目立つという二面性を持ち合わせている楽器です(笑)。小学生から吹いていますが、始めた当初は大学までの付き合いになるなんて全く思っていませんでした。楽器を通していろいろな曲、人に出会うことができて一生の宝物だなと思います。

残念なことに学部生までしか所属できないので、3月で卒団、今はOGです。しかし日吉で練習していることもあり、後輩たちと日程を合わせて気軽にご飯に行けるのはありがたいことだなぁと思います。


<趣味>

音楽をやっている人間であれば音楽鑑賞が趣味になることは多いかもしれません。吹奏楽、オーケストラはもちろん、それ以外にも様々なジャンルの曲を聴くようにしています。

また読書も挙げましたが、私は小さい頃から本が好きで、小学校の休み時間は頻繁に図書館を利用していました。それもあってか大学生になってもメディアセンターを毎日のように利用し、勉強したり実験の参考文献を探したりしていました。理工学部のメディアセンターには各分野に合わせて様々な種類の本があります。新しい物からとても古くて紙が変色しているような物まで様々です。皆さんもぜひ活用してみてください!ちなみに最近は、角田光代さんの作品をよく読んでいます。映画になっている作品もありますのでぜひ読んでみてください。

最後にひとり映画にも最近ハマっています。たまに早朝の映画を観てから研究室に行ったりしています。作品に没頭した後に研究室に行くと何だか不思議で、普段の日常が少し特別なものになったような感覚がします。日々勉強や研究をするだけでは気分が滅入ってしまうこともあると思うので、ぜひ普段とは少し違うようなことをしてみてください。ちょっと気分が変わるかもしれません。


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こからは今研究として取り組んでいる内容について簡単にですが説明します。

みなさんは"触媒"という単語に聞き覚えがあるでしょうか。おそらく高校化学で学習していると思いますが、その物は反応しないけれどそれがあることで反応が進行しやすくなる物質のことです。この表面では様々な反応が生じています。吸着、脱離、拡散.....これらがどのように生じているのかについては未だ解明されていないことが多いです。これらの反応について表面を詳細に測定できる装置を用い、測定や解析を行っています。

私は環境に優しいエネルギーとして注目されているバイオマスに関する触媒を用いて、その表面で生じる水素拡散のメカニズムについて研究しています。矢上では研究しきれないこともあり、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構のPhoton Factoryという所で測定をします。ところでみなさんはSPring-8をご存知でしょうか。日本1大きなリングを有する放射光施設ですが、これの茨城版と考えていただければよいと思います(笑)

未だ道半ばで判明していないことも多々ありますが、少しでも分かる情報が増えるように日々研究を進めています。


て最後に結びとして年度初めにみなさんにぜひ伝えたいことを書こうと思います。

研究の醍醐味は自分の知らなかったこと、分からなかったを解明するということはもちろんだと思いますが、それ以上に分かったことを他人に伝える、後世に残すことだと思います。分からなかったことが分かってもそれを伝えることができなかったら、それは自分の中にしか残らず宝の持ち腐れになってしまいます。もったいないですね。

ではどうしたら良いのでしょうか?

これを達成するために必要なことは他人に伝える力、文章にする力を養うことです。学部生の皆さんは毎週実験をしてレポートを提出するサイクルをこなすことで、それを学んでいると思います。実際、私が学部3年生だったときも週2実験、週2レポートを抱えており、何でこんな大変なことやらないといけないんだ!と思っていました。でもこのとき、後になって考えてみれば実験で分かったことを文章にし、他人に伝える力を養っていたのです。

学部4年生では必ず卒業論文を書くことになりますが、いきなり書く段階になって「論文の書き方が分からない」「そもそも文章力がなくて他人への伝え方が分からない」では折角1年頑張ってきたことが水の泡になってしまいます。だからこそ実験でレポートを書くという一連のサイクルはとても重要なのです。

今は大変だ、面倒くさいと思うことはあるかもしれませんが、今の頑張りが1年後、数年後の自分のためになると考えてみると少し捉え方が変わるかもしれません。

でも無理だけはせず、たまには好きなことをして息抜きすることも忘れずに


ではでは!

大渕

2023年5月10日水曜日

統計とボドゲと私(水曜担当 奥土)

 ~はじめまして~

2023年度ラーニングサポートの水曜日を担当いたします、奥土です。
1年間よろしくお願いします。

初めての記事投稿なので自己紹介をさせて頂きます。

~プロフィール~

  • 学年:修士1年
  • 学科:数理科学科
  • 研究室:小林研究室
  • 研究分野:統計学と機械学習
  • 趣味:ボードゲーム

~研究:統計学と機械学習~

「数理科学科なのに機械学習?」と疑問に感じる方もおられると思います。
機械学習はその実、数式によって記述されるので、統計学との結びつきが非常に強いです。私は機械学習の理論づけの研究をしております。

理論づけがなぜ必要かを説明するにあたり機械学習の面白い現象について紹介します。

機械学習では入力(例えば、勉強時間、睡眠時間等)から出力(テストの点数)を予測するのに関数を用います。この関数を複雑にしていくと(関数を表せるようにすると)、予測したい関数を表せるようになるので、最初のうちは予測精度が良くなります。しかし、複雑にしすぎると逆に予測精度が悪くなります。この現象はオーバーフィッティングと呼ばれ、関数を複雑にすればするほど学習に使うトレーニングデータの影響を強く受け、未知のデータに対応できなくなるからと説明されます。

しかし、深層学習の世界においては、さらに関数を複雑にするとまた予測精度が良くなっていくという現象があります。これはダブルデセント現象と呼ばれ、なぜ予測精度が良くなっているのかという理論は発展途上にあります。ダブルデセント現象がどういう状況下で、どのようなメカニズムで発生するのかを解明できれば、機械学習の予測精度を高めることができるでしょう。

昨今はChat GPTの登場により機械学習が身近になっております。AIや機械学習を学びたい方は、数学が重要であることを心にとどめておいてください。学部1年生で習う線形代数や微積はこの分野では必須なので、怪しい方は是非ラーニングサポートをご利用ください。

~趣味:ボードゲーム~

皆さん、ボードゲームと聞いて一番先に何が思いつきますか?
人生ゲーム、将棋と答えた方が多いと思います。
それは非常にもったいない!
世界には面白いボードゲームがたくさんあります。
特にボードゲームの本場ドイツを中心とするユーロゲームは、実力と運とコミュニケーションの塩梅がよく、一生の趣味になりえるでしょう。

なぜ今時オンラインゲームではなくあえてボードゲームをするのかというと、ボードゲームにはオンラインゲームでは味わえない要素があります。それは、相手の顔を見ながらコミュニケーションをとることがとても重要なゲームだからです。
オンラインゲームのチーム戦で対戦したとしても、味方同士の事務的なコミュニケーションが多いと思います。ボードゲームでは相手の意図を汲みながら、自分にとって都合の良いようにさりげなく誘導することが求められます。この目的達成のためのコミュニケーションがボードゲームをすることで学べるものの1つだと思います。

~おわりに~

長くなりましたが、最後まで私の小話に付き合って下さりありがとうございます。話し好きなので気軽に声をかけてください。

奥土

ほんの少し、ホヤのお話 (水曜担当 水谷)

みなさんはじめまして。

今年度、毎週水曜日にラーニングサポートを担当することになりました、M1 水谷です。

どうぞよろしくお願いします。

今回は第一回目の投稿。簡単な自己紹介から始めさせていただきたいと思います。


-----自己紹介-----

学年:修士1年(M1)

学科:生命情報学科

所属:岡・堀田研究室

研究内容:ホヤ幼生の遊泳行動と神経活動の関係解明

興味を持っていること:生き物の不思議、フランス文化(特に食べ物)

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研究内容にホヤ、という言葉がありますが、

みなさんは「ホヤ」と聞いて何をイメージされるでしょうか。

・・・?

ホヤはホヤ貝と呼ばれることもあるからか、貝の仲間だと思われている方も多いかもしれません。しかし、ホヤは脊索動物に分類され、我々ヒトを含めた脊椎動物と近縁な生物として系統樹的に位置づけられています。ホヤは貝よりもむしろヒトに近い存在なのです。😲

私は現在の研究室に入るまで、ホヤ…?生き物なのは分かるけれど…という程度の認識だったのですが、この一年ほどの研究室生活を通して、ホヤという生き物の不思議さに引き込まれました。

そこで今回はホヤと研究について少しお話しさせていただこうと思います。

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ホヤの一生をざっくり説明すると、受精卵から始まり、孵化し遊泳幼生として海中を漂った後、岩などに固着して変態し、成体へと姿を変えます。

あれ?ホヤの幼生...?

そうです、ホヤは幼生として過ごす期間があります。

ホヤ幼生は体長約1 mm。オタマジャクシのような姿で、尾をくねらせて遊泳します。

この時期、ホヤ幼生は光や重力を感じる器官を持ち、外部からの刺激を受けて遊泳行動を起こしますが、その際、内部では神経活動が生じています。

ホヤ幼生における行動と神経活動の関係性を明らかにすることができれば、ヒトを含めた生き物の行動の理解にもつながるのではないか?

と考え、現在研究を行っています。

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自分の研究をほんの少しお話ししましたが、理学、工学を問わず、どの研究も等しく面白いなと感じるので、ぜひみなさんの研究のお話を聞かせてください。😊

そしてどうぞよろしくお願いいたします。


水谷

2023年5月2日火曜日

気づいたら物理学科に…!(火曜担当 武田)

 ご覧いただきありがとうございます!

2023年度ラーニングサポートとして、火曜14:00~15:30にデスク(メディアセンター本館の自動ドアを過ぎた先すぐ)におります、武田です。

この記事では簡単に自己紹介をさせていただきます。これを読んで、何か質問・話に行こうと思ってもらえれば嬉しいです。

お待ちしています!


◎プロフィール

学年:修士1年

所属:理工学研究科 物理学専攻

研究室:理論研究室 大橋グループ

研究内容:BCS-BECクロスオーバー領域の物性研究


◎物理学科に入るまで

自己紹介として、ここでは慶應義塾の理工学部物理学科に入るまでの流れと理由を書いておきます。

私は高校受験をして、公立の高校に通い、大学受験を経て慶應義塾に入りました。ですので、それなりに大学受験の勉強をしたわけです。センター試験が懐かしいです。

実は、この大学受験の勉強の際に物理学に惹かれ始めました。皆さんも聞いたことがあるかもしれません、「運動方程式がスベテだ!」「電磁気学はMaxwell方程式という4本の方程式で全て説明できる!」こういった話です。

今は少々大げさに言っているなぁと思いますが、高校生の私にとって「なんか物理ってカッコいい!」と思うには十分でした。もう少しきちんと言いますと、物理学の持つ普遍性やその理路整然とした様子に心奪われたのだと思います。

とにかく、そこから受験に受かったり落ちたり、単位を取ったりしていると、気づいたら物理学科に所属していました。物理学科選択のきっかけは、間違いなく、大学受験の際の物理の先生の影響です。


◎読んでいただき、ありがとうございました

私はどの科目や分野であろうと(勉強だけに限りませんが)、誰にどのように教わり、学ぶか、が、非常に大きな影響になると思っています。

メディアセンターでお会いした際には、質問にも答えつつ、様々なお話も聞かせて頂ければと思っております。

この1年間よろしくお願いいたします。


武田

”欠陥”が主役になる材料開発の世界(火曜担当 西出)

皆様初めまして!

2023年度ラーニングサポートスタッフとして毎週火曜日12:30~14:00を担当させていただく西出です。これから1年間よろしくお願いいたします!

今回は記念すべき第1回目の記事ということで、私の自己紹介をさせていただきます。


<プロフィール>

・学年:修士2年(M2)

・学科:応用化学科

・研究室:藤原研究室

・研究内容:優れた欠陥誘起強磁性を示すナノ構造体の合成

・サークル:英語會(その中でも特に演劇をやっていました)

・趣味:スポーツ観戦、音楽を聴くこと

<研究室について>

理工学部の人なら誰しも所属するであろう研究室についてお話ししたいと思います。

私は応用化学科の藤原研究室(無機構造化学研究室)に所属しています。応用化学科にある研究室の中でも特に無機系の材料開発に取り組んでいる研究室です。藤原先生、萩原先生という2人の先生がいらっしゃいますが、私は特に萩原先生のもとで研究を行っております。

私の研究テーマは磁性体に関するものです。磁性体の代表例には、磁石として広く用いられている鉄が挙げられます。鉄はある特定の電子をたくさん持つことで磁性を示していますが、このような特定の電子を持たない物質でも物質の”欠陥”により、磁性を示す物質があることが明らかになりました。このような磁性を示す材料は、透明であることや蛍光特性を併せ持つ新規の材料として期待されています。

”欠陥”と聞くとあたかも悪いものなのか?と考える人も多いと思いますが、無機化学の分野においては、”欠陥”によって優れた特性を生み出すケースが非常に多く、”欠陥”は非常に重要なものなのです。このように少しの物質の中の変化によって、物質の特性が大きく変化していくことも無機化学の特徴であり、面白い部分であると私は考えています!(^^)!

<趣味について>

趣味はスポーツ観戦です。どのスポーツも基本好きですが、特にプロ野球とヨーロッパサッカーは頻繁に見ています。今回はプロ野球について少しだけお話しできればと思っています。

私は横浜生まれ横浜育ちで今も横浜に住んでいることから、横浜DeNAベイスターズの大ファンです。野球といえば、先日のWBCはご覧になった方も多いかと思いますが、自分も大いに盛り上がってました(笑)。決勝の先発がまさか横浜の選手とは、、しかもユニフォーム持ってる唯一の選手、、と思いながら感傷に浸っていましたが、楽しい時間は一瞬で終わり、すでにプロ野球のシーズンが開幕しています。

開幕直後は4連敗の後に4連勝というよくわからない成績を残している横浜ですが、今年こそ優勝してくれると信じています。GWにスタジアムに応援に行くのが楽しみです!


いかがでしたでしょうか。西出がどのような人間かが少しでも伝わっていれば非常に嬉しいです。

研究や授業、学生生活で聞きたいことがあればぜひぜひご相談にいらしてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!


西出