2023年5月11日木曜日

研究の醍醐味とは(木曜担当 大渕)

 んにちは^^

木曜日の14:00-15:30を担当します、大渕です。よろしくお願いします

さて、今回ははじめてのブログということで、簡単に自己紹介をしようと思います。

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学科:化学科

学年:修士1年

研究室:近藤研究室

サークル:ウインドアンサンブル

趣味:音楽鑑賞、読書、ひとり映画

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基本的なプロフィールはこのようなところでしょうか

ここからは少し掘り下げてお話させてください


<サークル>

インドアンサンブルという日吉唯一の吹奏楽サークルに所属していました。

100人近く団員が所属しており、大編成のクラシックからpops曲まで様々なジャンルの曲を扱っています。定期演奏会は6月と12月の年2回、夏にはカレッジコンサートというpops曲のみを扱う演奏会もあります。それぞれの演奏会に向けて、日々練習に励んでいました。

私はトランペットを吹いていました。華やかで目立つけれどミスをすると目立つという二面性を持ち合わせている楽器です(笑)。小学生から吹いていますが、始めた当初は大学までの付き合いになるなんて全く思っていませんでした。楽器を通していろいろな曲、人に出会うことができて一生の宝物だなと思います。

残念なことに学部生までしか所属できないので、3月で卒団、今はOGです。しかし日吉で練習していることもあり、後輩たちと日程を合わせて気軽にご飯に行けるのはありがたいことだなぁと思います。


<趣味>

音楽をやっている人間であれば音楽鑑賞が趣味になることは多いかもしれません。吹奏楽、オーケストラはもちろん、それ以外にも様々なジャンルの曲を聴くようにしています。

また読書も挙げましたが、私は小さい頃から本が好きで、小学校の休み時間は頻繁に図書館を利用していました。それもあってか大学生になってもメディアセンターを毎日のように利用し、勉強したり実験の参考文献を探したりしていました。理工学部のメディアセンターには各分野に合わせて様々な種類の本があります。新しい物からとても古くて紙が変色しているような物まで様々です。皆さんもぜひ活用してみてください!ちなみに最近は、角田光代さんの作品をよく読んでいます。映画になっている作品もありますのでぜひ読んでみてください。

最後にひとり映画にも最近ハマっています。たまに早朝の映画を観てから研究室に行ったりしています。作品に没頭した後に研究室に行くと何だか不思議で、普段の日常が少し特別なものになったような感覚がします。日々勉強や研究をするだけでは気分が滅入ってしまうこともあると思うので、ぜひ普段とは少し違うようなことをしてみてください。ちょっと気分が変わるかもしれません。


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こからは今研究として取り組んでいる内容について簡単にですが説明します。

みなさんは"触媒"という単語に聞き覚えがあるでしょうか。おそらく高校化学で学習していると思いますが、その物は反応しないけれどそれがあることで反応が進行しやすくなる物質のことです。この表面では様々な反応が生じています。吸着、脱離、拡散.....これらがどのように生じているのかについては未だ解明されていないことが多いです。これらの反応について表面を詳細に測定できる装置を用い、測定や解析を行っています。

私は環境に優しいエネルギーとして注目されているバイオマスに関する触媒を用いて、その表面で生じる水素拡散のメカニズムについて研究しています。矢上では研究しきれないこともあり、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構のPhoton Factoryという所で測定をします。ところでみなさんはSPring-8をご存知でしょうか。日本1大きなリングを有する放射光施設ですが、これの茨城版と考えていただければよいと思います(笑)

未だ道半ばで判明していないことも多々ありますが、少しでも分かる情報が増えるように日々研究を進めています。


て最後に結びとして年度初めにみなさんにぜひ伝えたいことを書こうと思います。

研究の醍醐味は自分の知らなかったこと、分からなかったを解明するということはもちろんだと思いますが、それ以上に分かったことを他人に伝える、後世に残すことだと思います。分からなかったことが分かってもそれを伝えることができなかったら、それは自分の中にしか残らず宝の持ち腐れになってしまいます。もったいないですね。

ではどうしたら良いのでしょうか?

これを達成するために必要なことは他人に伝える力、文章にする力を養うことです。学部生の皆さんは毎週実験をしてレポートを提出するサイクルをこなすことで、それを学んでいると思います。実際、私が学部3年生だったときも週2実験、週2レポートを抱えており、何でこんな大変なことやらないといけないんだ!と思っていました。でもこのとき、後になって考えてみれば実験で分かったことを文章にし、他人に伝える力を養っていたのです。

学部4年生では必ず卒業論文を書くことになりますが、いきなり書く段階になって「論文の書き方が分からない」「そもそも文章力がなくて他人への伝え方が分からない」では折角1年頑張ってきたことが水の泡になってしまいます。だからこそ実験でレポートを書くという一連のサイクルはとても重要なのです。

今は大変だ、面倒くさいと思うことはあるかもしれませんが、今の頑張りが1年後、数年後の自分のためになると考えてみると少し捉え方が変わるかもしれません。

でも無理だけはせず、たまには好きなことをして息抜きすることも忘れずに


ではでは!

大渕