「日々の生活をcreativeに」と言っているのはPanasonicさんですね(西島秀俊さんが出てるアレです)。
私は、化学の力を使って普段の生活をもっと便利に、つまり
「日々の生活をChemvenientに」
できればいいなと思います。Chem(=化学で)+Convenient(=便利に)。記念すべきChemvenientの第一弾は、「サラダ油で手を洗う!?」です
手についたにおいがとれない・・・
先日、実家の庭の木々の手入れをしたときのこと。
様々な木や植物を手に触ったため、手に植物のにおいが付きました。
父親が一番困っていたのは、ヒバのにおいでした。
ヒバの木
(樹樹日記: https://blog.goo.ne.jp/fagus06/e/f7a0be1711107de20269628451f7abb4 より)
知っている方は分かると思うのですが、このにおいは強烈です。
父親曰く、せっけんで手をあらってもあまり落ちないとのことでした。
化学を専門にやっている私は、「サラダ油で洗ってはどうか?」と提案しました。早速父親は、サラダ油少量を手にとって洗い、そして再度せっけんで手を洗ったところ、見事ににおいがとれたのでした!!
なぜサラダ油で洗うと、においがとれたのでしょうか。
ここに化学の力が隠されているのです。
父親曰く、せっけんで手をあらってもあまり落ちないとのことでした。
化学を専門にやっている私は、「サラダ油で洗ってはどうか?」と提案しました。早速父親は、サラダ油少量を手にとって洗い、そして再度せっけんで手を洗ったところ、見事ににおいがとれたのでした!!
油でヒバのにおいをとる
なぜサラダ油で洗うと、においがとれたのでしょうか。
ここに化学の力が隠されているのです。
「においを洗い流す」の化学
この世のあらゆるにおい成分は、水にとける/とけないに分けることができます。そして、水にとけるのであれば、水で洗うことで、においは洗い流すことができるのです。
一方、水にとけないのであれば、においを水で落とすことはできません。しかし、水でとけない成分は、油にはよくとけることが多いのです。
におい成分の分類
もちろん、せっけんは、水にとける成分もとけない成分も両方をとる力があります。しかし、今回のヒバのにおいは、油に対して非常によくとける成分であったため、まずは手についたにおいをサラダ油の方へ引きはがし、そうしてから洗う方が効率が良かったということです。
においをサラダ油へ移す
今日のChemvenient: サラダ油で手を洗う
第一回のChemvenientはいかがでしたでしょうか。隠された化学は非常に単純でしたが、知っているとそうでないとでは、生活に大きな差が出るかもしれません。ぜひ、今後の生活で手を洗うとき、「油で手を洗う」という知恵も試してみるとよいでしょう。
ちなみに、手についた魚のにおいも油でとることができますが、実は、お酢でとる方が効果的です。これは一体どうしてでしょうか。しくみが違います。考えてみてください。
読んでくださり、ありがとうございました。質問やコメントなどがあれば、いつでもお待ちしております。
菅野さん
返信削除こんにちは!
いつも楽しく拝見させていただいてます。
"Chemvenient"、良い響きですね。どこかの化学メーカーさんが使いそうです。
水で洗い流せない臭いは、サラダ油で落ちるのですね!今度、参考にしてみます!
また、次の"Chemvenient"も楽しみにしています!