2017年5月12日金曜日

物理学は意外と身近

初めまして。
今年度からラーニングサポートのスタッフになりました、
物理学専修修士1年の寺田です。

「物理学」という言葉を聞くと、体に拒絶反応が出てしまう人はいませんか?
「物理学者は、~粒子や~理論など日常生活とは関係のないことを研究している」
と思っている人はいませんか?

物理学という学問について勘違いをしている人って結構多いんですよね。
物理学者が研究している内容は、
実はみなさんの身の回りのことと強く結びついているんです。

今日は私の研究を例にして、物理学について説明しますね。




私は「磁性物理学」について研究しています。
特に強磁性体のスピンを云々・・・という専門的なことは省いて簡単に説明すると、
研究していることはコンピューターのハードディスクなどに応用されています
(ここから先も大ざっぱに説明しますね)

パソコンを起動させたときに、PC本体から「ブーン!!!」っていう音が聞こえますよね?
アレって中でハードディスクが回転して、記録している情報を読み取っているからなんです。
そもそも「どうやって情報を記録しているの?」というと、「磁化」と呼ばれるものを利用しています。
(「磁化」について詳しく知りたい!という人は太田恵造著「磁気工学の基礎」という本を読んでください。もちろん理工学メディアセンターにあります!)
この「磁化」というものが私の研究にとって重要なものになります。

ハードディスクは磁化が大量に集まったもの、とイメージしてください。
磁化が多いほど、記録できる情報も多くなります。
しかし磁化が多くなると、技術的な問題がいろいろと発生してしまいます。
それを解決するのが私の研究になります。
つまり、私の研究はハードディスクの大容量化を実現することができるのです!
(実験が成功すれば、成果を残せれば・・・)
すると、内蔵メモリの大きいパソコンや外付けHDDがもっと安く買えます。
つまり・・・物理学が家計を助けるのです!




というのが私の研究を例とした場合です。
研究内容によりますが、どの研究もみなさんの日常生活と結びついています。
この記事を読んで「物理学に興味が湧いた!」という人が現れてくれると嬉しいです。


寺田

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