こんにちは。
数理科学専修・修士2年の小池です。
前回は、(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得についてお話ししました。
今回は、(4)海外での研究についてお話ししようと思います。
(1)スイスの食生活と物価水準
(2)スイスの交通機関と水事情
(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得について
(4)海外での研究について・・・今回の記事
私のETHの長期滞在は、海外で研究室に所属し、研究を行う初めての機会でした。
今回の記事では、海外での研究室の様子や、いかにして研究が行われているのかお話ししたいと思います。
研究室の様子は、様々な面で自由でした。
研究する時間は人によって異なり、中国から来ている人は朝から晩まで熱心に研究している人が多い印象でした。
一方でヨーロッパ圏出身の人たちは、夕方には帰っていき、朝もそれほど早い時間からは出勤せず、また昼食後はコーヒーブレークに…と比較的のんびりしていたように感じます。
彼らは本当に自由で、昼食後いきなり研究室でギターを弾き始めたり、ソファーに寝転んで昼寝したりしていました。
一体いつ研究しているんだろう…と不思議に思っていたのですが、これも文化の違いなのだと思います。
私の所属していた研究室は、そういった雰囲気の中で黙々と研究している方もいて、非常に面白い研究室でした。
研究に関しては、黙々と研究するよりも議論が好まれ、また主体的にアイデアを発信していく姿勢が求められているように感じました。
日々の研究生活の中で、自分が何かアイデアを出したり、ミーティングをしてほしいと言えば、しっかりと付き合ってくれるのですが、逆にこれをしなさいといったような指示はまったくなく、研究を進めるには自分から発信していかなければいけませんでした。
私がVisiting Studentという身分であり、まだ修士1年生ということもあったかもしれませんが、研究の際は双方の出すアイデアを元に議論を行うという姿勢が基本であったように思います。
このような姿勢は、非常に学ぶところが多かったです。
また、どの研究者や学生も、新しいことをしようという目的意識が強く、自分の研究を発信する、広めることに余念がないように感じました。
日々活発な議論が行われており、毎日がとても刺激的でした。
海外で研究活動を行うということは、このような姿勢を身に着け、刺激的な毎日を送ることが出来る非常に良い機会であると思います。
皆さんも是非、海外で研究する機会があれば積極的に活用し、多くのことを学んで頂ければと思います。
以上、全4回のスイスETH工科大学での長期滞在に関する記事でした。
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