2017年11月3日金曜日

iwasawa2017

 こんにちは。ラーニングサポート水曜担当の臺信(だいのぶ)です。はじめてブログ執筆を担当します。今回は少し前になりますが、七月の下旬に東京大学で行われたiwasawa2017という整数論の研究集会に参加してきたことについて書こうと思います。

 整数論の研究集会であるiwasawa0000(←年号が入る)はその主題である「岩澤理論」生みの親、岩澤健吉先生にちなんだもので、今年はちょうど岩澤先生の生誕100周年ということで例年に増し国内のオーガナイザーの方々は精力的に取り組まれていました。(ちょうど私の指導教員の先生がメインとなっていたのですが、いつもお忙しそうにされていました。。。お疲れさまでした!)

 岩澤理論とは簡単に言うと、ゼータ関数という関数の値(解析的なもの)とイデアル類群という代数的に出てくる対象とが実は深く関係していると主張する理論です。 イデアル類群をここで説明するのは難しいですが、ある数の集合における素因数分解の困難さを測るもので、整数論的には非常に興味深い対象なのです。 つまり、一見すると、由来が全く異なる二つのもの(片方は私たちが知りたいもの!)が実は深く結びついているということですね!

 今回私は研究集会初参加だったのですが、周りはいつも本の中でお名前を拝見していたような著名な数学者ばかりで、とんでもない刺激になりました。講演のなかには、自分も大筋を理解できるものがいくつかあり、私としては非常に収穫の多いものとなりました。写真は指導教員の先生の公演です。




 また、講演の合間の休憩中、参加者の方々が召し上がるお菓子やお茶の準備にも参加したのですが、朝の時間帯は皆さんコーヒーがお好みのようで、新しいのを出しても出してもなくなっていたのが思い出されます。自分も毎朝コーヒーをがぶ飲みして数学ができるようになりたいと思うばかりです。


臺信

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