2017年2月3日金曜日

第6回CSJ化学フェスタ

こんにちは!
応用化学科・修士1年の新安です。

今回は、四大発表に引き続き、
CSJ化学フェスタのポスター発表にも参加したため
その体験について書いていこうと思います。


CSJ化学フェスタとは、
化学分野の研究を行っている様々な大学や企業の研究者たちが集まり、
自身の研究について口頭発表やポスター発表をするイベントです。

私の研究室からは大学院生全員でポスター発表に参加しました。


先日、四大発表でもポスター発表をしていて少し慣れたこともあり、
今回はそこまで大変ということはありませんでした。

しかし、前回の四大発表と異なるのは、
このCSJ化学フェスタには審査員がいて、
優秀な発表者には賞が贈られる点です。

審査員が聴講にいらしていたため、少し緊張しながら質問に答えました。
しかし後から考えて、
「私の説明がわかりにくかったかもしれない…」
「もう少しデータを集めておけばもっと明確に答えられたのになあ…」
などと反省する部分もありました。

なので今回の経験を生かし、来年のCSJ化学フェスタも頑張ろうと思います。


自分の発表が終わると今度は聴講者側に回り、
他の人の発表を聞く時間となります。

四大発表では発表者が学生のみでしたが、
今回は企業の研究者の方もいらしていたため、
そちらをメインに見学しました。

その上でぼんやりと感じたことは、
学生の発表は原理追究(なぜそうなったのか)が比較的多く、
企業の発表は成果報告(これだけ良くなった)が多いように感じました。

やはり企業の研究員になると(原理を理解することも大事ですが)、
企業の場合はお客さんという相手が必ずいて、
むしろ相手(研究資金を出してくれる団体等)あっての研究といえるので、
得られた成果をきちんと提示していくことがより重要になるのだなと思いました。


新安

2017年2月1日水曜日

スイスETH工科大学での長期滞在~連載第3回 滞在許可証(Residence Permit)の取得について


こんにちは。

数理科学専修・修士2年の小池です。

前回は、(2)スイスの交通機関と水事情についてお話しました。
今回は、(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得についてお話ししようと思います。

(1)スイスの食生活と物価水準
(2)スイスの交通機関と水事情
(3)滞在許可証(Residence Permit)の取得について・・・今回の記事
(4)海外での研究について

観光や学会発表等とは異なり、留学などの長期滞在を行う場合は査証(ビザ)の取得が必要になります。
査証の取得方法は、滞在する国や滞在目的によって様々であり、海外への長期滞在が決まったら早急に調べておかなければなりません。
今回は、私の滞在先であるスイスの場合で、査証の取得に必要な手続きについてお話します。

在スイス日本国大使館[1]の書類[2]には、以下のように記されています。

①日本とスイスとの間には査証免除取極が締結されているため、観光などを目的とした90日以内の滞在については、査証(ビザ)の取得は不要です。
就労などを目的とした滞在、または90日以上滞在することが前もって明らかな場合は、 日本出国前に、スイス国内の雇用主を通じるなどして入国許可の確約書を取得し、スイス入国後、改めて目的に応じた滞在許可を取得する必要があります。

②によれば、スイスへ発つ前にやらなければいけないことは、
●スイス国内の滞在先(私の場合は、主に先方の秘書の方に手続を行って頂きました)にお願いして、入国許可確約書を取得する
ことです。その後、確約書を持ってスイスに着いた後は、
●すみやかに各州移民局等で滞在許可の取得手続きを行う
必要があります。

取得する滞在許可の種類も目的によって異なり、就学が目的の場合は学生査証なるものを取得しなければなりません。必要な書類のいくつかは日本で準備しなければならないため、注意が必要です。
滞在許可証の申請に必要な書類は、大学のホームページにて確認するのが最善であると思います。
大学は、あなたの身分に応じて必要な書類や手続きをまとめてくれていることと思います。
私の場合は、Invited Visiting Student[3]なる立場で、大学の文書[4]より詳細な情報を得ることができました。
この段階で、入学のために必要な書類も分かるので、準備しておくと良いと思います。
基本的にパスポートの写しや写真、成績証明書などを提出しますが、その他以下のものが必要でした。

Confirmation of Matriculation / Enrollment
受け入れ先の先生に書いていただくことになる、入学許可証です。
大抵の場合、先方はすでにこういった書類を書くことに慣れているので、先方にやってもらえることは早めに頼んでおきましょう。

Proof of sufficient financial means
留学生は、スイスで生活できるだけの十分な資金を持っていることを移民局に証明しなければなりません。
基本的には銀行口座の写しを提出すればよく、滞在ひと月あたり1750CHF(日本円にして20万ほどです)を準備しておかなくてはなりません。
私の場合、幸いなことに大学から資金の援助を頂いていたので、その契約証明書により資金証明とすることができました。

Health Insurance
スイスでは、ある一定の条件を満たした健康保険への加入が義務付けられています。
自国の保険で一定の条件を満たしている場合はこれを免除してもらうことができるのですが、以下の理由から免除をもらうのは大変だと思います。
①日本の国民健康保険では条件を満たさないため、いくつかの保険に新しく加入する必要がある 。
②免除のためには、保険会社に頼んで証明を発行してもらわなければならない。
幸いなことに、スイスの保険会社は留学生用の保険を販売しており、これに加入しさえすれば法的には問題ありません。
私の場合、留学生が加入する保険は、基本的にはSwisscareかAcademic Careの二択でした([5]参照)。
私はAcademic Careの方に加入したので、その利点と欠点を挙げておきます。

[利点] 大学周辺にオフィスが二つあったので、困ったら直接聞きに行けた:

保険は基本的には大学とではなく、州とのやり取りなので、送られてくる書類はドイツ語で書かれています。
そのような書類が送られてきた際は、周囲でドイツ語の読める人に聞くのですが、そもそもEU圏から来る学生は保険の免除が下りることが多く、そのようなやりとりを経験していないことが多いです。
Swisscareはメールもしくは電話のみでの対応ですが、Academic CareはETHの近くにオフィスが二つあります。
本当に困った時には直接Academic Careのオフィスに行けば、窓口の人に直接相談し解決することができるので、とても安心でした。

[欠点] 近年サービスを始めたばかりなのか、しばしば手続きの問題が発生した:

Academic Careは近年サービスを始めたばかりで、手続きに不慣れと思われる場面が見受けられました。
私の場合、相手側のミスによりいくつかの問題が発生し、スイスに滞在している間中はほぼずっと保険の問題が付きまとっていました。

保険の選択はスイスの長期滞在について回る非常に複雑な問題なので、よく考えて決めるのが良いと思います。

留学や長期滞在において一番大変なことは、大量の書類と格闘することかもしれません。

次回は、「海外での研究について」というテーマでお話します。

参考文献
-----------------------------------------------------
[1] 在スイス日本国大使館
http://www.ch.emb-japan.go.jp/
[2] 査証の取得について
http://www.ch.emb-japan.go.jp/documents/ryoji/jp/swiss-residence-permit.pdf
[3] Visiting Student
https://www.ethz.ch/en/studies/non-degree-courses/exchange-and-visiting-studies/programmes/visiting-students/invited-visiting-students.html
[4] Instruction for Visiting Student
https://www.ethz.ch/content/dam/ethz/main/education/non-degree/mobilitaet/PDF_englisch/Visiting_Invited_application_guidelines.pdf
[5] ETHの保険に関するガイダンス
https://www.ethz.ch/content/dam/ethz/main/education/internationales/pdf-en/health-insurance-web.pdf

2017年1月25日水曜日

メディアセンターのすゝめ


こんにちは。

金曜日担当の木村です。

年が明けて、秋学期も大詰めとなってきました。
今年度のラーニングサポートは2月2日までなので、私の勤務もあと数回です。

これまでに私はこのブログで

リザーブ図書のすゝめ

雑誌のすゝめ

ハンドブック(便覧)のすゝめ

とメディアセンターで使える便利な資料やコーナーの紹介をしてきました。

これらはサービスのほんの一部であり、紹介できなかったものも多くあります。
私の知らないものもまだまだあるでしょう。

このようにメディアセンター、もとい図書館は奥が深いです。
利用する方の知識レベルに応じて得られる情報の質も決まるのではないでしょうか。

研究に関係があるかどうかに関わらず、なにか知りたいこと、勉強したいことがあるときにはメディアセンターがきっと力を貸してくれます。それには適切な使い方を知る必要があります。

例えばこんな本があります。

図書館に訊け!(ちくま新書)
図書館を使い倒す!(新潮新書)

他にも多くの本があります。1冊でも目を通しておけば、研究や勉強をしなければならなくなったときに役に立つはずです。

最近は検索すれば大抵の問いに答えが得られてしまいます。
しかし、その情報が正しいとは限りません。また検索だけでは答えが得られないこともあります。
情報の真偽を確かめたり、複雑な問いへの答えを見つけるためにも、メディアセンターおよび数々のデータベースを活用してみてはいかがでしょうか。

木村


2017年1月20日金曜日

オーストラリアでの国際学会

こんにちは。


11月に参加した国際学会について書きたいと思います。

今回は「Healthy Housing 2016」という国際学会に参加しました。
建築環境に関する学会で、80名ほどが発表していました。

オーストラリアのブリスベンにあるクイーンズランド工科大学が会場でしたが、
構内におしゃれなカフェやジューススタンドがあったり、
建物内に巨大なスクリーンがあったりして、とても綺麗な場所でした。


発表は口頭発表で、15分の間に発表と質疑応答がありました。
国際学会なので、もちろん英語での発表でしたが
事前に発表練習をして臨んだので、自分の中ではうまくできたと思います。
3~4人の方からコメントもいただき、充実したディスカッションになりました。


国際学会は国内の学会よりも少し高めの参加費を徴収されることが多い印象ですが、
その分いろいろな特典?もついてきます。
今回は学会期間中毎日使い放題の公共交通機関のカード、
発表者全員分の投稿論文データが入ったUSBメモリ、
学会初日夜にあるWelcome Reception の食事、学会日数分の昼食などがついてきました。
教室の外には昼食以外にもコーヒーや紅茶、
軽い食事やフルーツなどが用意されていて、いつでも取ることができるので快適でした。




またオーストラリアは南半球に位置するため日本と季節が正反対で、
これから夏を迎えるような気候で、半袖で過ごせました。
また、日本では見かけないようなカラフルな鳥が
すぐそばの木にいて、夏の気分を味わうことができました。

普段の矢上での研究生活にはない体験が多く、良いリフレッシュにもなりました。

中島

2017年1月19日木曜日

初めての海外学会発表体験記【口頭発表編】

こんにちは!
定光です!
引き続き書き進めていきますね~

今回は口頭発表についてです。
「話し手としての感想」と「聞き手としての感想」の2つの視点から書いてみたいと思います。


【話し手としての感想】

英語での発表を終えての率直な感想は、「実は英語の発表の方が楽なのでは?」というものです。

英語
・ 原稿作成段階ではやや時間がかかる。
・ しかし、表現が単純で単語数もそんなに多くないため、セリフが覚えやすい。
・ 結果、発表内容に集中しながら話すことができて気分が良い

日本語
・ 原稿作成は何とかなる。
・ しかし実際に話してみると、普段使わないような言い回しや細かい表現方法に気を取られる。
・ 結果、途中で自分が何を話しているのか分からなくなり落ち込むことがある。

母語であるがゆえの抜かりなのか、日本語でも使い慣れない表現が続くと外国語以上に難しいかもしれませんね。
(あ、今度の修論発表は日本語だ...。練習しなければ...。)


【聞き手としての感想】

大抵の場合、発表の内容はスライドを見ればわかるので、全身全霊をかけて「語り」に耳を傾けるということはあまりありません。
逆に言うと、普段の会話レベルで聞き取りづらいマシンガントーク不明瞭な発音は、学会発表時にはおもしろいくらい全く聞き取れません!!!

なので、発表するときはとにかく「ゆっくり・丁寧に」ですね。これ本当に大事です!
格好つけて早口で話そうとすると、かえって滑稽になってしまうので注意が必要ですね。。。



というわけで、英語での発表は「思った以上になんとかなります」!
次回のブログにも書きますが、海外へ行けば楽しいことがたくさんありますので、みなさん是非臆することなく海外の学会に挑戦してみてくださいね!!!

2017年1月17日火曜日

ラーニングサポートの日吉出張相談!

みなさん、こんにちは!
火曜日13:30~15:00担当の新安です。


この度、迫る定期試験に向けて
理工の大学院生が日吉へ出張し、学習相談を受け付けます!

授業の内容が思い出せない…
問題の解き方がわからない…
この部分はどう勉強すればいいんだろう…

などなどお悩みの学生さんがいましたらぜひいらしてください♪
数学と化学の院生フタッフが対応いたします♪


日程は以下の通りです!


【日時】1月25日(水) 12:00~14:00
【場所】日吉図書館1階スタディサポート
【内容】数学 (数理科学科:小池・橋本)
   化学 (応用化学科:新安)


大学院生が親身に対応いたします。
お気軽にご相談ください♪



2017年1月13日金曜日

半導体と写真

水曜日担当の木我です。

半導体と写真。
この2ワードに実は深い関係があることをご存知ですか。

私は今、半導体シリコンを研究していますが、そこで用いるリソグラフィーという技術が写真にとても似ているのです。
リソグラフィーで露光・現像すると緻密な像が現れてくる瞬間の何とも言えないおもしろさが、写真部員時代に楽しんだ暗室作業のそれと全く同じです。

半導体の製造は写真技術の超ハイテク版です。
ここでいう写真技術というのは、光を取り込んでフィルムに焼き付ける"銀塩写真"のことです。

銀塩写真とは、銀化合物に光を当てると化学変化を起こし黒ずむ性質を利用し、
さらに暗箱とレンズとを組み合わせて写真を撮る方法です。
デジタルカメラが主流になるまでに我々が使っていたフィルムカメラの原理がこれです。
この発明は人類にとって革命的でした。19世紀中ごろの事でした。
古今東西「景色を絵に描いて残す」ことに取り組んでいたことを考えると、この魔法の様な道具の発明はつい最近の事なのです。

当時見たものを"そのまま"写し取る写真技術の発明は、
芸術の世界にも大きな影響を及ぼしたと言われています。
見たものを写し取る技術としての画家の目と腕はカメラに取って代わられ、
更に、カメラで"瞬間を切り取る"ことの面白さは印象派画家の表現にも影響したと言われています。

こうして景色を写し取る技術として発明された写真は、
現代では半導体素子を現実に作りこむ技術に応用されています。
1947年に米ベル研究所バーディーン、ブラッテンらによって、点接触型として発明されたトランジスタは、1959年になるとフェアチャイルド・カメラ社(フェアチャイルド・セミコンダクター社への出資会社)のハーニーによってプレーナー型に改良されました。これが、現在も続く、写真技術を用いた半導体素子の大量生産の始まりです。

現像した後のネガを眺めた時に、驚くほど細かい像が残っているのを
見たことがある人もいると思います。
カメラのフィルムにあたる部分を半導体シリコンに置き換え、そこに設計した回路パターンを
"光"や"電子"を使って当ててやると極々微細な回路が大量に焼きこめます。

皆さんがこの記事を読むときに使っている、スマホやPCのチップも、皆このように作られた半導体です。
半導体はすごいですが、実はそれは写真抜きに語れないのです。