2025年12月12日金曜日

国際学会(ISCNP32 & ICOB12 in シドニー)に参加してきました!(木曜担当:能登)

 みなさんこんにちは!

木曜12 : 30から14 : 00にデスクにおります、能登です。

今回は8月末に参加してきた国際学会(in シドニー)について内容を共有したいと思います!

参加した学会の詳細は以下になります↓


学会名

32nd International Symposium on the Chemistry of Natural Products and 12th International Congress on Biodiversity (ISCNP32 & ICOB12)

期間

24 Aug 2025 - 28 Aug 2025

主な発表テーマ

・Isolation & structure elucidation 

・Total synthesis & synthetic methodology 

・Biosynthesis

・Synthetic biology

・Chemical ecology

・Biologically active molecules & medicinal chemistry

・Informatics & artificial intelligence

開催地

University of New South Wales (UNSW), Kensington NSW 2052, Australia


分野は天然物化学の関連分野に限られており、比較的小さな規模の学会だったと思います。私はポスター発表で参加してきました。ちなみに高校生のころに台湾へ行って以来の人生2度目の海外で、終始ドキドキワクワクでした。

国際学会ならではの経験もいろいろあったので、そのあたりを中心にお伝えします!

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1.こまめに休憩が入る

国内の学会との違いを一番感じたのは、そのスケジュールです。

開催期間は5日間と長めで、学会はゆったりと進みます。国内の学会よりも休憩時間が長く、余裕を持った進行がされているように思いました。

基本的にはセッション(1時間30分程度)が終わるごとに長めの休憩(30分)が入ります。この休憩時間、朝は「Morning tea」、午後は「Afternoon tea」の時間となっていて、無料でコーヒーや紅茶、軽食がふるまわれます。紅茶はすごくおいしいし、軽食もミートパイが美味しくてつい食べ過ぎてしまいました……。

これまで参加してきた日本の学会は休憩なしでどんどん進んだり、休憩があっても短くせわしなく進行するイメージだったので、合間合間にのんびり休憩できるのはかなり新鮮でした。日本の学会は細かくスケジュールされていてたくさんの講演を一気に聞けるという利点がありますが、こまめに休憩が入ることで集中して一つ一つの講演に向き合えたので、休憩時間をしっかりとることも大切なんだなーと感じました。

2.海外の有名な研究者の話を聞ける

国際学会なので、当たり前ですが海外の研究者の話を聞けます。そして中には大物もいます。

今回も「天然物分野の研究をしている人で知らない人はいないだろう……」と思うような先生方が講演をしてくださいました。普段論文でしか目にできない海外の研究を直接聞くことで理解が深まりますし、興味も広がっていきます。特に天然物化学は各国の自然環境によって発見される天然物が違ったりと、国によって独自の研究をしている人々がいるのでかなり興味深かったです。

かくいう私の所属研究室も日本の沖縄県や奄美大島で発見される天然物を扱っていますし、今回の学会の開催地オーストラリアは独自の生態系・環境が保全されており、オーストラリアでしか発見できない天然物、他の国の研究者ではできない天然物研究があります。そういったユニークな研究内容について詳しく聞けるのは国際学会ならではでした。

3.様々な研究者との交流

国際学会ということで、海外の研究者との交流も大事なポイントになります。

私は恥ずかしながらあまり英語が得意ではないので、今回のポスター発表は「単語とジェスチャーでどうにか説明する」というスタンスで乗り切ってきました。それでも海外の研究者と1対1で研究について話し合うことができ、とてもいい経験ができたと思っています。

今回の学会ではポスター発表の時間、お酒を含むドリンクが提供されており、かなりフランクな雰囲気でした。それもあってか、海外の研究者の方々はすごく優しく、忍耐強くポスター発表を聞いてくれました。発表のあとは「Your work is nice!」といった言葉をいただくこともあり、ありがたかったです。

発表前はかなり不安だったポスター発表でしたが、なんだかんだ楽しく発表することができて今後の英語学習や研究に対するモチベーションも上がり、参加して良かったと思えました。

また、せっかくの機会だからと日本の学生同士で集まって夕食を食べに行ったり、飲みに行ったりしました。初めて会う他大学の人とも知り合うことができて楽しかったです。日本の学会で再会できるのが楽しみですね。

(4.観光)

これはあまり大きな声で言えませんが……学会の前後、時間のあるときに観光もしてきました。海外に行く機会なんてそう多くないですからね。その国の観光ができる、というのは国際学会の大きな魅力の一つかなと思います。

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以上、私がオーストラリアでの国際学会に参加してきて感じたことをお伝えしてきました!日本の学会とはまた違う雰囲気で総じて楽しかったので、みなさんも機会があればぜひ国際学会に参加してみてください!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

※今回の国際学会へ参加するにあたり、「KLL前期博士課程研究助成金(対象:修士)」と「小泉基金 大学院生海外渡航費補助」から渡航費・学会参加費・宿泊費などの支援をいただきました。ありがとうございました。

能登

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