2025年11月28日金曜日

どの学科に入る? ~学科分けで押さえておきたいポイント3選~(水曜担当・田名網)

こんにちは!

2025年度 秋学期の毎週水曜日 14:00~15:30 を担当しています、田名網です。


「機械系の授業で困っている」

「レポートの書き方がわからない」

「研究室選び・就職活動に悩んでいる」

という方はお気軽にご相談ください🙌

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学部1年生の方はそろそろ「何学科に入ろうか」と考え始める時期になりました。
本日は学科分けで押さえておきたいポイントについてお話しします!

正直なところ、自分はあまり深く考えずに機械工学科に入りました😓
実際に機械工学科に所属して、また他学科の友達の話を聞いて、
「ここを調べておくとよかったな」というポイントが3つありましたので紹介します。
学科分けの参考になれば幸いです!

学科分けで押さえておきたいポイント3選

ポイント1:学科特有の授業

当たり前ではありますが、学部1年生の時とは異なり学科ごとで授業の内容が大きく変わります。
特に必修授業はそれぞれの学科ならではの内容となっているので、
インターネットで調べてみたり、身近な先輩やラーニングサポートスタッフに話を聞いてみたりするのを
おすすめします。


ここでは機械工学科の必修授業で印象的だった授業について紹介します!
機械工学科ではものづくりに関する授業が多く、
理論や実験というよりも、理論を使ってデザインを考えたりものを作ったりと工学的な内容を扱います。

創造演習

学部2年生の必修授業です。自由なテーマで、研究をしたり、ものづくりをしたりします。
テニスが好きでテニスラケットに新しい機能を加えてみたり、
環境問題に興味があるから梱包資源の削減方法を考えたりと
自分の好きなテーマ・興味のあるテーマで研究やものづくりができるので楽しい授業でした!
最初は自分ひとりで研究ができるのか不安でしたが、
機械工学科の先生や大学院の先輩からのサポートがあるため心配なく研究に取り組むことができました。

工場見学

学部2年次の春休みに実施される必修授業です。
いくつかのグループに分かれて工場見学をします。
親しみのある日本企業から、アメリカやアジアといった海外の企業まで
グループごとで工場見学を行う場所は様々です。
自分が参加したグループでは、電子機器やエネルギーを取り扱う日本企業を3社ほど見学しました。
学部2年生のときに社会人の方と接する機会は少ないので、貴重な経験となりました。
企業についてはもちろんのこと、企業で働いている方の雰囲気もわかり、先取りの就活ができて良かったです。

ポイント2:研究室

研究室に所属されるのは学部4年生からのため、
学部1年生の方は研究室に対してあまり馴染みがないと思います。
ですが、学科分けの前にぜひ各学科の研究室について調べておくと良いと思います◎
大学院に進学するか今の段階で決めるのは難しいかもしれませんが、誰しもが1年間は必ず研究を行うので
自分の興味のある分野の研究室があるか確認しておきましょう。
自分が何に興味があるか分からないという方も、
学科ごとにどのような分野の研究室が多いのか見ておくといいでしょう。

自分の体験談ですが、ロボット系に興味があり、
機械工学科であればロボットを扱っているだろうとあまり調べずに選んだのですが、
機械工学科ではいわゆるロボット分野(自律移動やロボット工学など)を扱う研究室はほとんどありませんでした。
今では、自分の興味のある分野が環境系のセンサに変わり楽しく研究を進めることができていますが、
名前で決めつけてしまうのは要注意です!!!

慶應理工.tv(https://www.st.keio.ac.jp/rikou-tv/)では、
動画で各学科が扱っている研究について簡単に知ることができますので、ぜひチェックしてみてください👀


ポイント3:学門越え

学科分けには学問越えと言う制度があることをご存知でしょうか。

学門超えとは、以下のとおりです。
「2020年度入学者から、各学科で約5名まで『学門を越えた学科配属』(学門越え)が認められます。配属は学生の希望に基づき、1年次の成績と書類審査により決定します。」

大学に入る前と入った後で自分の興味ある分野が変わった方もいるかもしれません。
興味のある分野が大きく変わった場合は、学門越えを検討してみてはいかがでしょうか。

私の周りには学門越えに挑戦した知り合いが2人いました。
ひとりの方は、化学系に興味があり学門Eで入学したものの、
大学で物理系に興味を持ち物理情報学科に学問越えをしました。
もうひとりの方は、学門Dで入学したものの、
プログラミングが好きで情報工学科にいきたいと学門越えの制度を利用しました。
残念ながら情報工学科に進むことはできなかったのですが、
学門越えに挑戦することができて良かったと話していました。

学問越えは人数が制限されているため高い評価の成績が必要となることが多いですが、
少しでも気になった場合は一度先輩や先生に相談してみてください。
学科によって必要となる成績は異なります。
意外と「学問越えできるかも!」となる可能性もあります👍



大学院に進学しなかったとしても、少なくとも残り3年間は大学で学びます。
ぜひ悔いのない学科選びを!
学科分けに悩んだ際はお気軽にラーニングサポートをご利用ください😊

田名網


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理工学研究科の院生スタッフが自身の経験をもとに、学習や研究・進路に関する質問・相談に応じます。

授業の課題や試験に向けての学習相談はもちろん、学科分け、研究室選び、大学院進学、就職活動などの進路相談にも、経験豊富な院生スタッフが親身になって相談に乗ります。ぜひお気軽にご相談ください。

日吉キャンパスの1・2年生も相談できます! オンラインでも相談できます!

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2025年11月11日火曜日

研究室選びのコツ(火曜担当 跡部)

 皆さん、こんにちは!


毎週火曜日14:00~15:30にラーニングサポートをしている跡部(あとべ)です。

「大学の勉強」「部活動やサークル活動」「資格試験」「就職活動」「研究」等、
迷うことが合ったら気軽に話しかけて下さい!

2025年11月5日水曜日

化学英語の勉強 (木曜担当 能登)

みなさんこんにちは!

木曜12:30-14:00にラーニングサポートを担当しております、能登です。

今日は化学分野の英語の勉強についてお話ししていきます。

私は英語が苦手で、これまで英語の勉強を後回しにしてきました。そして今、化学英語を習得しようと苦労しています……。今回は、これから専門分野の英語を学習したいけどどうすればいいのか分からないという方、研究室配属前にやっておくべき英語勉強を知りたい方などに向けて、私が実際にやっている化学英語の勉強法、学部時代にやっておけばよかったと思うこと、化学英語の難しさについてお話ししていきます。

まだまだ英語が苦手な私ですが、苦手なりにお伝えできることもあるかと思いますので、興味のある方は覗いていってください。

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はじめに~化学英語の必要性

みなさんは英語、得意でしょうか。

先述したとおり私は英語に対する苦手意識が強く、英語を勉強する必要があった高校生の頃はともかく、大学に入ってからは必修の授業以外で英語に全く触れてきませんでした。そのせいか気が付けば英語を見ると身構えるようになってしまいました……。

しかし、研究室に入って早2年。研究をしていると、英語に触れる機会は多くあります。英語論文や、海外研究者の講演などなど。そのたびに身構えていたらストレスが半端じゃありません。実際、英語論文を見るたびに、「うわ英語かあ……読みたくない」という気持ちで翻訳ツールを頼り、また、せっかく海外の研究者の方の講演を聞いても、英語が分からないばかりに内容が全く理解できないという経験もしました。

これらの経験から皆さんにお伝えしたいのは、研究をする際には多かれ少なかれ専門的な英語の知識が必要になるということです。そして当たり前ですが英語への苦手意識は早いうちになくしておいた方がいいです。

翻訳ツールがあるとはいえ、学会に参加する際、発表要旨を日本語と英語の両方で書かなくてはいけないこともあります。ある程度自分自身で英語が理解でき、英語で発表内容が表現できるようになっておくことが必要になるのです。


化学英語の勉強法~学部生(3, 4年生)

では、学部生のうちに専門英語を身につけるためにやっておくべきことは何でしょうか。私が大学院に上がってから、やっておけばよかったなと後悔したことを2点挙げていきます。

1.自分が知っている化学用語の英語の発音を確認する

化学英語を勉強するうえで突き当たる壁の一つが発音です。そもそも化学用語は「ケトン」「アルカン」など、英語に由来する用語が多く存在します。しかしながら、英語圏の人に「ケトン」と言っても伝わりにくいです。ケトンは英語で「ketone」。そのまま「ケトン」と読んでしまいそうですが、それは間違いで、どちらかというと「キートン」に近い発音になります。アルカンも英語で書くと「alkane」。油断すると「アルカン」と言ってしまいそうですが、ネイティブの研究者は「アルケィン」などといった感じで発音します。

いきなり「アルケィン」と聞くと、一瞬「ん?アルケン?」と思うかもしれませんが、アルケンは英語で「alkene」。発音はむしろ「アルキーン」に近くなります。そうなると、日本語でいうアルキン、つまり「alkyne」と間違えそうですよね。「alkyne」の発音は「アルカィン」なので、今度は「ん?アルカンと言っているように聞こえる……」となり、かなり混乱しやすい発音をしています。アルカン(alkane)・アルケン(alkene)・アルキン(alkyne)の発音は本当に間違えやすいので、要チェックです。

いつも使うような簡単な用語こそ混乱を招きやすいので、ぜひ発音を確認してみてほしいなと思います。

2.化学特有の英単語を覚える

次の大きな壁、それは化学特有の英単語です。例えば「conjugation」。意味は「共役」です。「conjugated olefin」で「共役オレフィン」ですね。私はこのあたりの単語の意味を覚えるのが本当に苦手で、論文などでこういった単語が出てくるたびに調べてしまいます。

もっと早くこういう単語に慣れておけば、もう少し楽に論文を読めたのかな。。。と思うこの頃です。

専門用語の英訳が載っている参考書(『ボルハルト・ショアー現代有機化学』など)もあるので、そういった書籍を見て早いうちから「この用語は英語だとこういう風に言うんだ!」と意識しておきたかったですね。


化学英語の勉強法~修士

さて、これまでは「やっておけばよかった」と後悔したことを紹介しましたが、こちらでは私が修士に上がってから行った勉強について4点ほどご紹介します。

1.翻訳ツールの使用を制限する

何でもかんでも翻訳ツール……そんな感じで日々論文を読んでいましたが、それでは英語は身につかない(当たり前)と思い使用をやめようと思い立ちました。とはいえ全く使わないといつまでたっても論文が読み切れないので、合成ルートや反応機構などについて書かれているところは翻訳を使わない、研究背景やバイオロジー系の記述は知らない単語が多すぎるので翻訳に入れてもよし、といったように自分なりに制限して使うようにしました。また、翻訳を使うのは一回自分で訳してみてから、といった制限も理解が深まって勉強になりました。

同じ分野の論文だとある程度表現方法が似通ってくるため、知らず知らず同じフレーズを何度も目にして覚えていることがあります。以前より単語が頭に入りやすくなりましたし、ネイティブが使う言い回し、コロケーションなどもなんとなく理解できるようになりました。

2.参考書を使って勉強する

化学英語を効率的に勉強するにはやっぱり参考書が必須です。試しにKOSMOSの資料検索で「化学英語」と入れてみてください。たくさんの化学英語の参考書が出てくると思います。

私は発音やリスニングまで学べる参考書が欲しかったので、『化学英語101:リスニングとスピーキングで効率的に学ぶ』という本を購入して勉強しました。この参考書は音声が録音されたCDがついているためシャドーイングなどの学習も可能であり、発音→単語→短文→長文……といった具合に段階的な学習ができる構成になっているため、化学英語についていろいろ勉強したいけど、何から手をつけよう……となっている人にもおすすめできます。内容は有機化学的なものがやや多い印象を受けました。

どんな参考書が自分に合っているか、調べたり、メディアセンターで実際に手に取ったりしたうえで勉強を始められると良いですね!

3.英語論文の音読

これはできる時しかやっていませんが、英語論文の音読をたまにするようにしています。単語の正しい発音をチェックしたうえで読みたいところだけ声に出して読む感じです。

本当は全文さらっと音読してみたいのですが、まだそのレベルに達していない(発音を調べるだけで長時間費える)ために少しずつ少しずつ進めています。「これなら興味持って読めそう!」という論文をちょっとずつ読むだけでも英語に慣れた感じがするのでオススメです。

4.英語の講演を聞きに行く

これは日々の勉強とは少し違う話ですが、普段から英語の講演を聞く機会ができたら率先して聞きに行こうと意識しています。矢上キャンパスでもたまに海外の研究者の方が英語で講演してくださる機会がありますし、学会などで英語講演のセッションへ足を運ぶこともありました。

英語の講演を聞きに行くことで、自分のリスニング能力が今どのくらいあるのかを確かめることができます。かつては「英語だしどうせ内容は分からないだろう」と英語の講演を聞きに行くことに消極的でしたが、いざ聞きに行ってみると、スライドなどの資料もあるため意外と内容が理解できるだけでなく単語の正しい発音なども確認できることに気づき、専門分野の英語講演は積極的に聞きに行くようになりました。

今はまだ化学英語勉強中ですが、勉強中なりに「前よりも講演の内容が理解できた!」といった感じで自分の成長を実感しやすいので楽しく講演を聞くことができています。

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以上、私の化学英語勉強についてお伝えしてきました。まだまだ勉強中の身ですが、ゆくゆくはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングすべて不自由なくできるようになって、国際学会に参加したり、英語論文をサラサラ書いたりしてみたいなと思っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました!


能登


───── メディアセンターからのお知らせ ─────

理工学メディアセンターでは、2025年11月に「科学英語論文の書き方セミナー(基礎編)」「英語プレゼンテーションの心得セミナー」を開催します。

元 理化学研究所 創発物性科学研究センターの小野 義正氏を講師に迎え、英語の発想法や英語での論文執筆・口頭発表の鉄則についてレクチャーしていただきます。初めて英語論文を執筆する、英語でプレゼンテーションを行うという方におすすめです。

Zoomウェビナーを使用したオンライン開催のため、矢上キャンパスに所属していない方でも気軽に参加できます。参加申し込みをお待ちしています!

「英語論文の書き方セミナー(基礎編)」2025年11月12日(水)15:00-16:40(予定)
「英語プレゼンテーションの心得セミナー」2025年11月26日(水)15:00-16:40(予定)

(※どちらか片方のみの参加も可能です)

【詳細・申し込みはこちらから】https://www.lib.keio.ac.jp/scitech/services/seminar.html#A07

(慶應義塾所属者のみ対象:申し込みには慶應IDが必要です)

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理工学研究科の院生スタッフが自身の経験をもとに、学習や研究・進路に関する質問・相談に応じます。

授業の課題や試験に向けての学習相談はもちろん、学科分け、研究室選び、大学院進学、就職活動などの進路相談にも、経験豊富な院生スタッフが親身になって相談に乗ります。ぜひお気軽にご相談ください。

日吉キャンパスの1・2年生も相談できます! オンラインでも相談できます!

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2025年10月22日水曜日

留学のすすめ(月曜担当 草壁)

こんにちは、ラーニングサポート月曜後半(14:00-15:30)担当の草壁です。

以前 自己紹介の際に少し書いた通り、私は修士1年の秋学期から1年半、大学院のダブルディグリー制度を利用して、ドイツのアーヘン工科大学に留学していました。今回は、留学に興味がある人向けに体験談を書きたいと思います。

大きく分けて、以下のことについて書きます。

- アーヘンの街・アーヘン工科大学について

- 事前準備

- 現地での日常生活・大学での生活


1. アーヘンについて

アーヘンは、ドイツのNRW(Nordrhein-Westfalen)州にある、人口25万人ほどの少し規模の小さい都市で、ベルギーとオランダの国境に接しており、ドイツの最西端に位置します。かつてカール大帝(Karl der Große, Charlemagne)が戴冠した街として有名で、歴史的な意味を持った都市です。こうした歴史を鑑み、アーヘンは毎年、ヨーロッパの統一に貢献した人物に対してカール大帝賞(Karlspreis)という賞を授与しています。アーヘンという名前はドイツ語のAachenに由来しますが、実はフランス語・オランダ語・イタリア語の名前もあり、それぞれAix-la-Chapelle、Aken、Aquisgranaと呼ばれています。

アーヘンは、観光という観点からはあまり見るものが多いわけではありませんが、世界初の世界遺産のひとつであるアーヘン大聖堂(Aachener Dom)、市役所庁舎(Rathaus)、温泉が湧き出ているエリゼンブルネン(Elisenbrunnen)、3か国の国境が1点にあつまるポイント(Dreiländereck)などが有名です。また、アーヘン工科大学(RWTH Aachen)には大きなキャンパス(Campus Melaten)が1つありますが、基本的には街の中に大学の建物が点在しており、大学の歴史も長いことから、大学の建物も観光名所と言えるかもしれません。大学の建物で有名なものには、メインビルディング(Hauptgebäude)、SuperC、カルマン門(Kármántor)などがあります。なお、このカルマン門は、通り抜けると一生アーヘン工科大学から卒業できなくなるという迷信があるので、私自身通り抜けたことはありませんし、通り抜けた強者のうわさなども耳にしたことはありません(笑)。



アーヘン工科大学は世界的にとても有名な工科大学で、特に機械工学の教育・研究に定評があります。名前は工科大学(Rheinisch-Westfaelische Technische Hochschule)となっていますが、実は医学部や社会学部、文学部、経済学部なども存在します。慶應からは、理工学系だけでなく、それ以外の学部にも交換留学制度で留学することができます。慶應の理工学研究科とアーヘン工科大学の機械工学部や電気工学部は、ダブルディグリープログラムの協定を結んでおり、このプログラムで私は留学しました。


アーヘン大聖堂(Aachener Dom)

市役所(Aachener Rathaus)

SuperC(奥の白い建物)

アーヘンの街並み


2. 事前準備

私にとっては初めての留学ということで、事前準備では様々なことを行いましたが、主に(1) 奨学金の申し込みと(2)ドイツ語の勉強の2点を重点的に行いました。

(1) 奨学金の申し込み

留学で一番気になる・どうにかしなければならないこととして、金銭面の問題が挙げられると思います。私が留学した時(現在もそうですが……)は1ユーロ170円前後と歴史的な対ユーロの円安で、なるべくなら奨学金をユーロでもらいたいなと思っていましたが、幸いにもドイツ学術交流会(DAAD)の修士奨学生として採用していただきました。このDAAD奨学金はとても好待遇の奨学金で、月額1,000ユーロの支給があり、保険やドイツ語試験の検定料補助、往復航空券などの支給が別にある上、少額ですが研究費も支給されたり、ミュンヘンなどの賃貸物件の相場が高い都市に留学する学生には、家賃補助も出たりします。ほかにも、留学前に2か月間のドイツ語研修を現地の語学学校で受講できます。ダブルディグリープログラムの修士課程で渡独を考えている方には、このDAAD奨学金を強くお勧めします。なお、他に応募した奨学金などの情報は、私の留学報告書(閲覧にはkeio.jpのGoogleアカウントが必要です)の方に詳しく記載しているので、興味のある方はぜひのぞいてみてください!

(2)ドイツ語の勉強

ドイツに留学する以上、普段ドイツ語を使って生活することになるので、ドイツ語を学び始めました。私はダブルディグリープログラムでドイツを選びましたが、第二外国語としてはフランス語を選択していたため、ドイツ語を学び始めたのは渡航の1年半前からでした。また、アーヘン工科大学の修士課程では、近年より多くの授業が英語開講になっている傾向にあります(電気工学部はすべて英語開講)が、機械工学部などではいまだにドイツ語開講という授業がいくつか存在しています。実際、流体力学とレオロジーの授業と試験や、境界層理論の講義で使用するテキストがすべてドイツ語でした。ドイツ語の勉強法なども留学報告書に詳しく記載しているので、興味がある方は読んでみてください!


3. 現地での日常生活・大学での生活

(1)生活面

アーヘンは人口25万人のうち5万人が学生のため、れっきとした学生街です。アーヘンの街自体こじんまりとしていて比較的小さいので、学生にとってはとても住みやすい街だと思います。例えば、食生活に関しては学生向けにレストランなども比較的低価格で(日本円にすると依然高いですが……)提供してくれています。ドイツの「名物料理」Doener(「ドュナー」、ケバブをパンにはさんだもの)はアーヘンでは高くても7ユーロくらいで、とても美味しいのに加えて量が多いので、時間のないときや自炊が面倒くさいときに学生がテイクアウトで買う食べ物として親しまれています。余談ですが、ドイツのレストランでは、水の注文にもお金がかかります(水道水を頼めば無料です)が、ビールの方が水より安いので、ビールをちゃっかり頼んでしまいます。飲みすぎには注意してください。なお、レストランで食べるとお金がかかりますが、自炊をすると食費は結構節約できます。特に、フルーツや野菜は日本の相場に比べて安いので、その点は助かりました。

生活面で大変な点は2つあります。1つ目は行政系の手続きです。特に、ビザの発行や住民票登録などはオンラインでアポイントメントを取る必要がありますが、全然空いていないので取れません。また、担当者によって言うことがかなり違うため、あっちの部署に行ってくれと言われて該当の部署に行ったら、それはうちではやってないと言われて最初の部署に行って振出しに戻るなどといった事象が多々発生します。フラストレーションがたまりますが、こればっかりは我慢するしかありません。2つ目は電車です。ドイツ鉄道(Deutsche Bahn、通称DB)は遅刻魔としてその名をヨーロッパ全土にとどろかせています。1時間や2時間の遅刻は当たり前、事前通告なしの運休も日常茶飯事です。みんな苛立ちを覚えているので、飲み会では、少なくとも1回はDBの話題になります。ドイツ鉄道を使ってどこかに旅行する際は、目的地に1時間か2時間前には着くように予定を立てましょう。


(2)勉強面

ドイツの大学は、1年が講義期間(Vorlesungszeit)と講義なし期間(Vorlesungsfreie Zeit)に分かれており、3か月の講義期間と3か月の講義なし期間が1セットで1セメスターとなります。講義なし期間は何があるかというと、日本ではこの部分が夏休みや春休みになりますが、ドイツの大学ではこの期間はKlausurphase(試験期間)で、試験がぎっしり詰まっています。お察しの通り、〇〇休みというものは大学にはなく、講義期間・講義なし期間ともに勉強する形になります。僕の印象では、日本の大学に比べ試験がとても難しく、十分な準備時間がなければ試験に合格することはできません。試験期間は特に、1日中勉強だけするといった生活スタイルになります。

このように書くと余暇はないのかと思われるかもしれませんが、ちゃんとあります。たとえば、講義期間の週末や講義終わりなどには、友達と会ったり、旅行に行ったりすることができます。また、試験は夏学期であれば7月の後半から8月の前半にかけてと9月の後半に集中しているため、たとえば8月前半に4つ、9月後半に2つの試験があるという場合は、8月の中旬に4日くらいは暇な時間がとれるので、そういった期間に少し遠い場所に旅行できます。実際、僕はそのような「すきま時間」を見つけて、いろいろな場所に旅行に行きました。


ここでは生活面と勉強面についてのみ書きましたが、私の留学報告書では、どのようなことを普段していたか、どのような勉強スケジュールだったのかなど詳しく書いているので、こちらもぜひのぞいてみてください!


アーヘンの近郊にある小さな町・モンシャウ(Monschau)


もちろん学問的にも多くのことを学びましたが、異文化・異言語で暮らすということがどのような感じなのかということを体感しました。また、多種多様なバックグラウンドをもつ人たちと交流することで、日本では「当たり前」と思われているキャリアパスや人生観を良い意味で見つめ直すことができ、自分が今どんな立ち位置にいるのか、自分のやりたいことは何かを自分でも気づいていなかった偏見にとらわれずに再考できたと実感しています。留学を考えている方はぜひチャレンジしてほしいと思います!

草壁



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2025年10月10日金曜日

数学の授業の乗り越え方3選(金曜担当 市川)

 こんにちは!

2025年度、毎週金曜日14:00~15:30担当の市川です。

今回は私が学部生だった時の数学の勉強事情についてお伝えしたいと思います。

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📚数学に苦しめられた思い出📚

私は 理工学部 学門C (数学系) の出身です。

しかし、学部時代、私はあまり数学が得意ではなく、

数学の必修科目には毎回怯えて出席していました。

「授業を聞いても、先生が何を言っているのかわからない……」

「レポートが難しすぎる……」

「なんでこんなに難しい科目が必修なんだ……」

などなど、数学には何度も心を折られました。

そんな私が、数学の授業を乗り越えるためにやっていたことを、この記事にまとめます。

🔢数学の授業の乗り越え方🔢

私がおすすめする数学の授業の乗り越え方3選をご紹介いたします。

~その1~

授業の教科書や配布プリント以外でこれならわかる!という本を一冊手に入れる。

数学は教科書との相性が非常に大事です。「教科書に書いてあることが、何度読み返してもわからない……」。そんな時は、一度自分とその教科書との相性を疑い、さらに自分に合った教科書はないか、探してみるのもひとつの手です。実際に、私はこの方法に何度も助けられました。「授業でわからなかった内容も、この本の説明を合わせれば理解できる」。そんな本が一冊でも見つけられれば、心に余裕を持った状態で数学の授業に臨むことができます。

私がお世話になったのは、マセマ出版の“キャンパス・ゼミ”という数学の参考書シリーズです。教科書では言葉でしか説明されないような内容も、例題や練習問題を使って具体的にわかりやすく説明してくれるのでおすすめです。


~その2~

授業中の"わかった"をそのままにしない

数学の授業の内容をノートにまとめる時、皆さんはどのようにしていますか。

・後で考え直すために授業中理解できなかったところをまとめる。

・テストやレポートに出ると言われたところをピックアップする。

など、いろいろなやり方があると思います。その中でも、私が特におすすめするのは、

「授業中に自分が理解したところをまとめる」

というやり方です。なぜなら、数学の勉強においては、一度理解したことを忘れてしまった時に、すぐ思い出せる状況を作ることがとても重要だからです。大学の数学の勉強ともなると、解き方が複雑で一度覚えた解き方もすぐに忘れてしまうということがよく起こります。だからこそ、授業中にわかったことはそのままにせず、たとえ後でレポートを解く際に忘れてしまったとしても、すぐに思い出せるようにノートにまとめておきましょう。理解して、忘れて、また理解して……このサイクルをどれだけ早く回せるかが、数学の勉強において大きなカギとなります。


~その3~

どうしてもわからない問題は、検索するか、生成AIに聞く

どうしてもわからない問題に出会ってしまったときは、ネットの力を借りてみましょう。しかし、答えをそのまま得ようとしてはいけません。重要なのは、解法を理解するためにネットの力を借りるということです。

「検索した結果、なんだかよくわからないけど、答えが〇〇になることだけはわかった。」

これが一番危険です。当然ですが、ネットに書かれた情報は間違っている可能性が高いです。加えて、答えだけわかったとしても、テストで似たような問題が出たときに対応することができません。ですので、ネットの力を借りる時は、答えだけでなく解法までしっかりと理解するようにしましょう。

解法まで含めて正しいと判断できれば、その情報が間違っている可能性は低くなります。加えて、解法まで理解することができれば、テストで似たような問題が出てきても対応することができます。

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どうでしたか?当然、わからない箇所を友達や先輩に聞く、過去問を解くなど勉強の仕方にはさまざまなやり方があります。是非、自分に合った勉強方法を探してみてください。

この記事が、少しでもそのお役に立てていれば幸いです。

市川


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授業の課題や試験に向けての学習相談はもちろん、学科分け、研究室選び、大学院進学、就職活動などの進路相談にも、経験豊富な院生スタッフが親身になって相談に乗ります。ぜひお気軽にご相談ください。

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2025年9月30日火曜日

交換留学Blog ~準備編~(金曜担当 斯波)

みなさんこんにちは😊💙

毎週金曜日14:00~15:30のラーニングサポートを担当している斯波です。

「管理工学の授業で困っている」

「研究室選びで相談がある」

「留学を考えている」

という方はお気軽にご相談ください!

些細な質問や相談もウェルカムです🙂 ぜひ遊びに来てください!


2025年9月29日月曜日

機械工学科修士2年の就職活動 ~ES編~(水曜担当 谷尻)

みなさんこんにちは!

毎週水曜日12:30~14:00のラーニングサポートを担当する谷尻と申します。

昨年度に引き続き、よろしくお願いいたします!

皆様のお役に立ちたいと考えております!

”機械系の授業で分からない部分がある”

”機械科の履修を相談したい”

”機械科の研究室について知りたい”

”機械系の就職活動を知りたい”

という方はお気軽にご相談ください!