2022年6月30日木曜日

2022 年度 木曜担当 程島 自己紹介

 こんにちは. 2022年度ラーニングサポート木曜日担当の修士2年の程島 [ホドシマ] です. 1年間よろしくお願いします.

今回は初回なので, 自己紹介をしたいと思います.

プロフィール

  • 学年: 修士2年生
  • 学科: 数理科学科
  • 所属: 勝良研究室
  • 趣味
    • 競技プログラミング: 現在, AtCoder (Algorithm部門) では黄色レートになっています (2022年06月09日現在). この黄色レートというのは上位3%に入ります. ですが, まだまだ勉強中です.
    • 坂道シリーズの応援 (特に, 櫻坂46). 最近だと, 卒業コンサートの2日目に行きました.

研究について

私が所属している研究室では主に $C^*$ 環というものについて研究しています.
$C^*$ とは, 行列の概念を拡張させたものになります.
行列には次のような演算が備わっています.
  • 行列同士の和,差 $$\begin{pmatrix} a_{11} & \cdots & a_{1n} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ a_{m1} & \cdots & a_{mn} \end{pmatrix} \pm \begin{pmatrix} b_{11} & \cdots & b_{1n} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ b_{m1} & \cdots & b_{mn} \end{pmatrix}:= \begin{pmatrix} a_{11} \pm b_{11} & \cdots & a_{1n} \pm b_{1n} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ a_{m1} \pm b_{m1} & \cdots & a_{mn} \pm b_{mn} \end{pmatrix}$$
  • 行列同士のスカラー倍 $$\lambda \begin{pmatrix} a_{11} & \cdots & a_{1n} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ a_{m1} & \cdots & a_{mn} \end{pmatrix}:= \begin{pmatrix} \lambda a_{11} & \cdots & \lambda a_{1n} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ \lambda a_{m1} & \cdots & \lambda a_{mn} \end{pmatrix}$$
  • 行列同士の積 $$\begin{pmatrix} a_{11} & \cdots & a_{1n} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ a_{m1} & \cdots & a_{mn} \end{pmatrix} \begin{pmatrix} b_{11} & \cdots & b_{1p} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ b_{n1} & \cdots & b_{np} \end{pmatrix}:= \begin{pmatrix} \sum_{k=1}^n a_{1k}b_{k1} & \cdots & \sum_{k=1}^n a_{1k}b_{kp} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ \sum_{k=1}^p a_{nk}b_{kp} & \cdots & \sum_{k=1}^n a_{nk}b_{kp} \end{pmatrix}$$
  • 行列の共役転置 $$\lambda \begin{pmatrix} a_{11} & \cdots & a_{1n} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ a_{m1} & \cdots & a_{mn} \end{pmatrix}^*:= \begin{pmatrix} \overline{a_{11}} & \cdots & \overline{a_{m1}} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ \overline{a_{1n}} & \cdots & \overline{a_{nm}} \end{pmatrix}$$
このような演算たちから次のような概念などが登場します.
  • 固有値
  • 正則行列, 逆行列
  • 正規行列, 射影行列
  • トレース
これらの概念をもっと広い世界から見てみようというのが $C^*$ 環の動機になります.

最後に

理工学のどの分野においても数学の知識はどこかしらで必要不可欠になっていきます. もしわからないことが出てきたときには是非ラーニングサポートに相談してみてください.

2022年6月23日木曜日

自己紹介  村野(2022年度春, 火曜担当)

はじめまして

2022年度春学期 火曜担当 の 化学科 修士1年 村野 です

担当時間は 12:30 ~ 15:30 です


・学部の化学系科目で分からないことがある

・化学系科目の宿題のヒントがほしい

・実験レポートの書き方で悩んでいる


という方は,ぜひ質問・相談に来てみてください

もちろん,授業以外の学生生活に関することでも大丈夫です


今日は,簡単な自己紹介をします


研究内容

わたしは 化学科 の 近藤寛 研究室に所属しています

近藤寛 研究室 は 表面化学 をテーマにした研究室です(表面化学 については,また別の機会にお話しします)

そこで 触媒の反応メカニズム を研究しています

触媒とは 直接反応には関与しないけれども,反応が進行する際に必要なエネルギーを小さくしてくれる物質 のことです

触媒 にも色々な種類がありますが,わたしが研究しているのは,エチレンと酸素からエチレンオキシドを生成する 銀触媒 です

エチレンオキシドは プラスチック や 不凍液,洗剤など,わたしたちの身の回りの多くの製品をつくるのに必要な化学物質です

このことから,この反応系は 産業的に 重要な役割を担っており,そのメカニズムを解明することにより,より高性能な触媒を設計するヒントが得られる と考えています


ティーチングアシスタント

また,塾内のアルバイトとして,メディアセンターのラーニングサポートのほかに,近藤先生が担当する 学部1年生の必修科目 化学A の ティーチングアシスタント をしています

あまり授業に顔を出す機会はありませんが,化学A の質問には 積極的に答えたいし,一緒に考えたい と思っています

化学A に関することで,質問や相談があるという人は,ぜひ ラーニングサポート を訪れてみてください


趣味

最後になりましたが,わたしの趣味である 読書 について少し,お話しさせてください

主に読むのは 長編小説 で,最近では カズオ・イシグロ の「わたしを離さないで」や 村上龍 の「歌うクジラ」を読みました

少し古いものだと,ジョージ・オーウェル の「1984」や ラドヤード・キプリング の「キム」なども 面白かったです

どれも ストーリー,語り口ともに魅力的ですが,やはり鋭い社会風刺には目を見張ります

世の中には 山ほどの小説 があるので,楽しみが尽きませんね


以上です

最後まで読んでくださり,ありがとうございます


村野

2022年6月20日月曜日

2022年度 木曜担当 相良 【自己紹介】

こんにちは! 2022年度ラーニングサポート木曜担当 修士2年の相良桃子です🏃
1回目の執筆なので、自己紹介をさせていただこうとおもいます。

プロフィール

*学年         :修士2年
*学科         :機械工学科
*研究室      :竹村研究室
*研究テーマ:振動センサで取得した振動情報から触感を推定する機械学習モデルの構築
*課外活動   :オーケストラ、ヴィオラの演奏

研究内容について

コロナウイルスの流行によって習慣化したマスク、みなさんは購入するときにどのような点を気にするでしょうか。機能性はもちろんのこと、色や形などデザイン性も重視されるかと思いますが、「肌触りの良さ」も重要な項目の一つだとおもいます。
このように「触感」というのは、製品の重要な付加価値とされる一方で、定量的な評価方法が確立されていないことが課題となっています。

竹村研「触覚班」では、振動センサで対象物の表面をなぞった際の振動情報を取得して、「さらさら」や「つるつる」といった触感評価点の定量的評価法を検討したり、超音波振動子を用いて、実際には存在しない触感を再現するデバイスを製作したりしています。

私はその中でも、人は対象物の触感を確かめる際に指を往復させる、という点に注目して、振動情報の時間変化に関する情報から触感を推定する機械学習モデルの構築に取り組んでいます。
センサを設計したり、被験者を集めてサンプルの触感を評価してもらう実験を行ったり、取得した振動情報を周波数解析にかけたり、機械学習のモデルを構築したり、、
「機械工学科」ですが、メカ設計に限らず、プログラミングも使いこなしながら研究活動を進めています。

竹村研究室には、私が所属する「触覚班」以外にも「細胞班」と「ソフトロボット班」があり、超音波振動を用いて細胞培養の課題を解決しよう!と取り組んでいるメンバーや、ヒトと調和性の高い柔らかいロボットの設計に取り組んでいるメンバーがいます。
先輩からの引継ぎテーマもありますが、基本的には好きなテーマを選択し、一人ひとり違うテーマで研究をおこなっているため、自分とは全く異なる分野の研究の話を身近に聞くことができるのが私の研究室の魅力の一つです。

課外活動について

学部生の4年間はワグネル・ソサィエティー・オーケストラに所属していました。このブログを読んでくださっている方が、興味を持ってワグネルの演奏会に足を運んでくれることを願って、ここでは少しだけ紹介させていただきます。

ワグネルは、1901年に創立された日本最古のアマチュア学生音楽団体です。年3回の定期演奏会にむけて、週3回活動をおこなっています。もう少しわかりやすく、ワグネルのイメージを持ってもらうとすると、入学式の際に前方で演奏していたオーケストラ、といえばよいでしょうか。

クラシック音楽、というと、眠たくなる音楽・お堅い音楽、などのイメージを持たれがちですが、今流行っているポップスの原点にあたる音楽で、知れば知るほどのめりこんでいく奥深い音楽です。(多くの場合、歌詞がないので研究や課題など作業用bgmとして最適、という利点も付け加えておきます)是非、先入観にとらわれず、一度聴いてみてはいかがでしょうか。

さいごに

2022年度ラーニングサポートスタッフの中で唯一の機械工学科出身なので、機械工学科のことでなにかわからないことがありましたら、デスクにてお気軽にご相談ください!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

相良




2022年6月9日木曜日

就職活動について 大久保(2022年度春, 火曜担当)

こんにちは。春学期火曜担当の大久保です。
今回は、就職活動について執筆します。学部3年生の方や修士1年生の方は就職活動を始める時期なのではないでしょうか?就職活動ではどんな対策をすればいいのか、インターンに行く必要があるのかなど、気になることが多いと思うので、就職活動の流れについて紹介できればと思います。

就職活動の流れ

就職活動は、以下のようなスケジュールが主流です。
・夏インターン(6~9月)
・秋インターン(10, 11月)
・冬インターン(12, 1月)
・早期選考(10~4月)
・本選考(2~6月)
の流れで進みます。
今回は夏インターンの概要について紹介しようと思います。

夏インターンの概要

多くの人が最初に行う就職活動が夏インターンだと思います。エントリーシート (ES) の提出が5, 6月ごろから始まり、面接やグループディスカッションが6, 7月ごろ、実際にインターンに参加するのが7月下旬から9月といった流れです。
この時期に多くの就活生は「どれくらい出したらいいの?」「どれくらい受かるの?」「どんな企業に出せばいいの?」といった悩みを抱えるでしょう。僕もそうでした。ですが、この時期にこういった悩みを解消しておけば、後々の就職活動が多少なりとも楽になると思います。なので、しっかりと目的意識をもってインターンに応募することが必要です。

夏インターンのゴール

去年の就職活動を経て、僕が設定した方がいいと思う夏インターンのゴールは2つあります。
1つ目は、「自分の志望業界・志望職種を見つけること」です。理系学生はテクノロジーを活用した業界・職種に興味があることが多いと思いますが、理系らしい仕事といっても、意外と幅広いです。SIer, IT系、メーカ、コンサル、シンクタンク etc. 一口に理系職といっても、仕事内容は大きく変わってきます。自分の志望する業界を知ることは夏インターンの1つのゴールと言えるでしょう。
2つ目は、「各種選考対策の基盤をつくること」です。就職活動には、ES、Webテスト、グループディスカッション、面接といった選考があります。本選考でぶっつけ本番、、なんてことにならないように、夏の時期からしっかり対策をしておきましょう。この時期に基盤をつくっておけば、秋・冬インターンや本選考を経て、どんどん精度の高い対策を行えるようになるでしょう。(受験みたいですね)

最後に

さて、就職活動・夏インターンについてイメージを掴んで頂けたでしょうか。不安は多いと思いますが、我武者羅に応募するのではなく、上述したように、しっかりと目的意識をもって取り組むと、きっと有意義な就職活動になると思います!応援してます!
機会があれば、秋・冬インターンや本選考についても投稿しようと思います~

2022年6月8日水曜日

2022年度 月曜担当 瀧田【自己紹介】

こんにちは。初めまして。

月曜14:00~15:30担当の瀧田です。今回は1回目の執筆ということで、自己紹介をさせていただこうと思います。


~プロフィール~

・学年:M2

・学科:電気情報工学科

・研究室:湯川研究室

・研究内容:機械学習におけるアルゴリズム構築とその数理最適化

情報系と見せかけたゴリゴリの数学のようです(研究室に入ってから受けた講義が、実は数学科が2年かけて勉強する内容だったことを後々知りました…)

・趣味:中学の部活から続けているテニス(最近は体力的にきつくてヨガに通い始めました)

    カフェ巡り(コーヒーが好きで、カフェでアルバイトをしていたこともありました)

最近はお家で過ごす時間が増えたことをきっかけに、カフェ巡りの代わりに美味しい紅茶やハーブティーを入れて楽しんでます。


~研究室について~

次回は私の研究室選びの軸や経緯についてお話したいと思うのですが、その前に今回は研究内容について軽く触れておきますね。


まず、研究室では一人一人違うテーマで研究を進めています。情報系の研究室は基本一人で研究することが多いですよね。

メンバーに共通するキーワードは"(凸)最適化" "機械学習(×深層学習)" などですね。機械学習において、数学的観点からみてどのように解を求めていくべきかを考える=最適化する。

私の所属する研究室では最適化する際、"スパース性"や"外れ値に対してロバストか(頑健性があるか)"といったことを考慮している方が多いです。

スパース性とは、簡単に言うとほとんどの信号が0でたまに1があるような性質です。ほとんど0ということは必要な情報だけ少数をとっておきその他は無視することで、効率良く計算したり情報を保持しておくことが可能になる というとイメージしやすいでしょうか。

外れ値はノイズとは言えないほど、その現象を表す関数から大幅に外れた値のことだと認識してもらえれば問題ないです。外れ値に引っ張られない関数をいかに作るかというのが、精度に大きく影響してきますが、これを考慮するのはとても難しい問題のようです。


ざっとまとめると、 "工学的な視点×数学的な視点" で研究を進めており、電気系統の学科では珍しく 数学の理論も突き詰められることが当研究室の魅力の1つです。


数多くの研究室を訪問することは少し腰が重い方もいらっしゃるかもしれませんが、一生に1度(or2度?)の研究室選びの際にはぜひ色々な研究室のお話を幅広く聞いた上で選んでいただくことをおすすめします。

似たようなことをやっているように見えても、先生の方針が違っていて研究の進め方も違うことがありますよ。

(基礎固め→応用に活かす or 応用をかっちり決める→手法を模索 …)


もちろん、研究室選びでわからないことや迷っていることがありましたら、いつでもラーニングサポートのデスクにてお気軽にご相談ください!





2022年6月6日月曜日

2022年度 月曜担当 神部 自己紹介

こんにちは!2022年度ラーニングサポート月曜担当修士1年の神部です。

今日は軽く私の研究を紹介をしたいと思います。

研究内容

私の専攻は情報工学で、ヒューマンエージェントインタラクション研究室に所属しています。
ヒューマンエージェントインタラクション(よくHAIと略されます)は人間とエージェント(ロボット)のインタラクションに関する研究です。

最近、ロボット店員が接客するカフェが話題になっていますが、あのロボットは全自動ではなく、遠隔操作ロボットです。つまり、人(オペレーター)がリモートでロボットの言動を操作しています。しかし、同一の人が常にロボットを休みなく操作できるわけではありません。途中で交代する必要があります。問題は、ロボットが人と対話しているときに交代した場合です。ロボットの対話者は操作者が見えないので、会話の文脈が交代後もうまく引き継がれないと違和感・不快感を抱いてしまいます。

そこで、私はロボットと人の対話場面において、オペレーターが途中で入れ替わった場合、どう会話を引き継ぐかという研究をしています。
現段階の技術では難しい部分もあり、今は試行錯誤しながら研究を頑張っているところです!

さいごに

いざ研究を始めてみると、何から始めてよいのかわからず戸惑うこともあると思います。私も最初はわからず、研究室の先輩方に教えていただきながら手探りで始めていました。しかし、試行錯誤で進める上で新しい発見や気づきがあり、半年経った今では楽しみながら研究を行っています。

これから研究室に所属するという方は、先輩方の研究内容等を聞きながら自分の興味のあるテーマを探してみると、より具体的に自分の研究生活をイメージできるかもしれません。