ラベル 読書のすゝめ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 読書のすゝめ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年10月29日金曜日

選書ツアーに参加してきました

こんにちは。

金曜日担当の江口です。

9月の中旬に開催された選書ツアーに参加してきました。今回はその感想についてお話しできたらと思います。


選書ツアーとは

選書ツアーとは、わたしたちラーニングサポートのスタッフが書店に行き、図書館に新しく入れる本を選ぶ企画のことです。


紀伊國屋新宿本店

今回の選書ツアーでは、JR新宿駅東口より徒歩三分の紀伊國屋書店新宿本店に行ってきました。

地下1階から7階までのビル1棟すべてと別館のワンフロアが売場となっている、非常に大きな書店でした。売場面積は1500坪で、書店では都内で三番目に大きな売場面積だそうです。

参加したラーニングサポートスタッフはわたしを含めて3名、これにメディアセンター職員の方2名を加えた総勢5名で本を選んできました。選んでいた時間は約2時間で、各自バラバラに書店内を回り、興味のある本を選んでいきました。




わたしの選定基準


選んだ本が理工学メディアセンターの蔵書に加わるとのことだったため、「個人的に理工学メディアセンターにあったらいいな」と思えるような本を選ぶつもりでした。ですが、書店内の本棚をめぐっているうちにそのような気持ちは薄れてゆき、結局はわたしが現在気になっている本をただただピックアップしてしまいました。

選んだジャンルとしては、「問題解決」関連の本が一番多くなったかなと思います。就活でも、「問題解決能力」のある人を欲している企業はわりとあると思いますし、授業や研究、人間関係についても日々過ごしていると何らかの問題が起こって、それを解決していくことが多いと思いますので。

最終的に、わたしは2時間で39冊の本を選びました。そのすべてが蔵書されるわけではなく、実際に蔵書されるのはその一部(半分程度?)にはなるかと思いますが、どれも読んでみるとなかなかおもしろいと思います。おすすめです。

わたしたちラーニングサポートスタッフが選書ツアーで選んだ本は、理工学メディアセンター創想館1階にて12月頃より展示される予定です。ラーニングサポートスタッフがどんな本を選んだのか、注目です!統一されたテーマではなく、様々なジャンルの本が選書されているので、自分の読書の幅を広げるきっかけにもなるかもしれません。興味を惹かれた本があったらぜひ借りていってください。


さいごに


わたし自身、図書館に蔵書される本を選ぶという貴重な体験ができて楽しかったです。
余談ですが、本を選んでいる間に面白そうな本を発見し、うっかり4冊ほど本を購入してしまい、思わぬ出費になりました・・・。最近はオンラインで本を買うことがほとんどだったのですが、本棚にずらっと陳列されている本の中からふと目に留まったを手に取り、面白そうだから購入するという、実際の書店ならではの偶然性を伴った本との出遭いもなかなか良いものだと改めて認識しました。



次回は、わたしが選書ツアーで選んだ本について紹介したいと思います。

それでは!

江口

2020年6月15日月曜日

【読書のすゝめ】月曜日担当

こんにちは

ラーニングサポート 月曜日担当(建築系)の川本です
今回は私が学部1年生の頃に出会ったおすすめの本を5冊ほど紹介したいと思います


『赤と黒』 スタンダール著


「赤と黒」は実際に起きた事件などを題材にとった、フランスの作家スタンダールによる長編小説です。1954年に刊行されたサマセット・モームによる「世界の十大小説」に選ばれた古典作品でもありとても有名なものです。
主人公である野心的な青年、ジュリアン・ソレルを通して青春や恋愛を描いているとともに、「1830年代史」として実際に起きた事件などを題材として社会を鋭く批判しています。階層闘争から描かれた青年の野心に色々なことを考えさせられた作品です。

『ゴリオ爺さん』 バルザック著


「ゴリオ爺さん」は1819年のパリを舞台とした小説で、こちらも先に述べた「世界の十大小説」のひとつです。ゴリオが娘の不孝を嘆きながら孤独に死んでいく様が描かれた悲劇の作品であり、誠実さや愛情への裏切りがリアリティをもって表現されています。冒頭では登場人物と舞台設定を細かく説明しており、それらを把握することで読みやすくなると思います。

「地下室の手記」はロシアの小説家ドストエフスキーによる中編小説です。「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」など著名な作品が多くありますが、なかでも私はこの「地下室の手記」が一番のおすすめです。
主人公の過剰なまでの自意識が面白くもどこかで共感できる作品です。自分の内面と向き合うきっかけになり得るおすすめの本です。

「ノルウェイの森」は村上春樹による長編小説です。とても有名な作品なので、知っている方も多いのではないでしょうか。主人公が学生時代を回想する視点で描かれているため、この本を大学入学したての頃「大学生活=ノルウェイの森」という想像(舞台は1970年頃なので実際は全く違いましたが)をしながら楽しく読みました。様々な小説や映画などの文化が引用され登場するので、そのような興味を広げていくきっかけになり得るおすすめの本です。

『辰野金吾』 河上眞理、清水重敦著


辰野金吾は東京駅や日本銀行本店をはじめとする建築作品を設計した日本建築界の礎を築いた建築家のひとりです。
工部大学校(現在の東大工学部)の第一回生として入学し、曾禰達蔵ら同期と切磋琢磨し学ぶ様子やヨーロッパで学んだ「建築」を日本に根付かせるために苦心した歴史が描かれています。
良い作品を設計し、国を発展させるために努力する姿勢にこの本を通じて触れることで、大学で学問を修めるうえでのモチベーションになるはずです!

今回は以上です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

川本

2020年6月9日火曜日

2020年度 木曜担当 自己紹介と参考書紹介

こんにちは.

今年度のラーニングサポート木曜日担当 数理科学科修士1年の富岡駿允です.

簡単な自己紹介をします.私は数理科学科の勝良研究室に所属しており,現在は作用素環論についての研究(というか勉強)をしています.私はもともと量子力学の数学的構造に興味があり,そのために関数解析という分野を少し勉強していました.作用素環論の勉強を始めたのは勝良研究室に所属してからです.作用素環論はvon Neumannという人が量子力学を記述するために必要な数学として導入したと言われています.勝良研は作用素環論の研究室なので,私の興味に合っています.また,趣味的にですが,私は幾何も面白いと思っているので,幾何の授業の質問があれば,私も一緒に考えて勉強したいなぁというつもりでいます(質問に答えられなかったらすみません).





さて今回は,大学1年生の皆さんに向けて,数学を自習できるように参考書をいくつか挙げてみようと思います.授業を聞くだけでなく,自分で本を読んで数学を勉強する時間はとても大切なので,ぜひここに挙げている参考書を活用してみてください(もちろん,ここに挙げている参考書以外の本で勉強するのもアリです).




線形代数




微積分




集合・位相






定番な本や私が個人的に気に入っている本を挙げました.他にも本はたくさんあります.書店等で中身を見て自分に合ったものを選ぶのが良いです.線形代数と微積分については授業で教科書も配布されているはずなので,授業を理解するには教科書を参考にするのが一番だと思います.しかし,授業だけで重要事項すべてを扱えるわけではないので,やはり自分に合った参考書を一冊は持っておくことをお勧めします.また,本の記述が分かりにくかったり,定理の証明でめちゃくちゃメンドくさい議論をしていたりすることがあります.そういう場合は自分で証明を考えてみたり,あるいは他の本も見てみたりすると分かるようになるかもしれません.自分で証明を考えるときは,「用語の定義は何か,仮定は何か,示したい結論は何か,仮定と結論を論理式や数式で表すとどうなるか」をはじめに確認してから行うのが良いです.つまり,証明におけるスタート地点,ゴール地点,証明で使う道具の確認です.これらをせずにいきなり証明を考えようとしても,何を議論すべきなのかも分からない状態では議論のしようがありません.簡単な命題なら,この機械的な作業だけで証明が終わることがありますし,この作業を通じて自分の頭の中を整理することができ,論理的に考える良い訓練になると思います.






いかがだったでしょうか.大学1年生で習う数学は基礎として本当に大切なので,この記事が皆さんにとって少しでも役に立てたなら幸いです.




それでは今回はこの辺で.See you next time !

富岡





























2020年5月8日金曜日

自宅でできること(オンラインで英語多読)

こんにちは。
火曜担当 修士1年の江口です。

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
この時期、自宅で過ごす時間が普段より多くなり、ストレスが溜まっていたり、時間を持て余していたりする方もいらっしゃるかもしれません。

こういう時は、自宅にいる時間が多いことをプラスに捉え、何か新しいことにチャレンジすると良いかもしれません。
長期休暇のときに、「○○の資格の勉強をしよう!」とか、「プログラミングやろう!」みたいに決心するような感じです。

今回は、自宅でできる英語学習について紹介したいと思います。
まずは以下のリンクにアクセスしてみてください。


【新型コロナウイルス感染症対策】

自宅学習・オンライン授業のためのリソースガイド

https://libguides.lib.keio.ac.jp/er-guide/students


現在の新型コロナウイルス感染の状況を鑑みて、メディアセンターでは、自宅でも学習できるような、オンラインリソースをまとめています。
まとめられているサービスの中には、期間限定で同時アクセス数制限が解除されているものもあり、非常に利用しやすくなっています。


本日紹介したいのは、図の赤枠で示した、「多読書リスト」というものです。
ここにアクセスすると、オンラインで利用できる洋書が、出版社別、レベル別にまとめられています。本のジャンルは多岐にわたり、物語もあり、文化、歴史に関するものもあり、という感じで、読むと英語以外の勉強にもなりそうです。
さらに、本のチェックリストも用意されており、自分がどの本を読んだのかを管理することもできます。至れり尽くせりですね。
英語のみならず、外国語の学習において、「多読」をするということはある一定の効果があるようです。
この機会に英語を勉強したいという方、多読にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


オンラインで英語学習ができるというのはほんの一例で、他にも、メディアセンターからは様々なサービスが提供されています。
私個人としては、学生のメリットは「学割」が使えて、様々なサービスが学生価格で利用できることが主だと思っていたフシがあったですが、今日の記事で紹介したようなサービスを利用できるというのも、非常に大きなメリットだと思うようになりました。
積極的に活用していきたいですね!

江口

2017年12月26日火曜日

ゆったり心を休める読書のすすめ

こんにちは!
ラーニングサポート火曜日担当の新安です。


みなさん毎日研究や授業、サークルやバイトなどで
忙しいかと思いますがもうすぐ冬休みがやってきます!

バリバリ論文を読んだり書いたり、ガンガン遊びにいくのも良いですが
また年明けも元気に毎日を過ごせるよう、この期間を利用して一息つくことも重要です。

そこで、疲れた体や心を休める方法の1つとして読書は非常に効果的だと思います。



私のお気に入りの読書スタイルは
熱々のコーヒーを用意してほっこり暖かいこたつに入りながら
冒険やファンタジー系の本を読む事です。

そういった本の世界観にとっぷり浸ると
精神的に非常にリラックスできるのでお勧めです。

ということで、個人的に好きな
冒険ファンタジー系の本をご紹介します。



ハリー・ポッターシリーズ  J・K・ローリング著
  (日吉 L@933@Ro2@1-1)

非常に有名なので知っている人も多いかもしれません。
しかし「映画は観たけど本は読んだことない」という人がいたら
ぜひぜひ本も読んでほしいです!!

私はハリー・ポッターが大好きなのですが、
映画は“語られない部分”が多く、魅力的な背景や場面が半減しているので
本を読んだことがない人は非常にもったいないと感じてしまいます…

分厚いですが、易しい文章で非常に読みやすいのでスラスラ読めると思います。



精霊の守り人  上橋菜穂子著
  (日吉 L@913.6@Ue1@3)

これもNHKでドラマ化されるなど、非常に有名になりました。
まだ知らない方はぜひ手に取ってほしいです。

児童文学として知られていますが、全く侮れません。
物語の奥行きがとても深く、いろんな登場人物の思いが
複雑に絡み合って物語が進行するので、思わず世界に引き込まれて
ずっと読み続けてしまいます。

上橋菜穂子さんの作品は、
ファンタジーな世界でありながら鋭いリアリティがあります。
自然や町の描写、人物の描写が本当に「生きている」ように感じられます。

精霊の守り人は、その後の「守り人」や「旅人」シリーズの起点となる話なので
読んで面白いと思っていただけたらぜひその後のシリーズも読んで欲しいです。



アルテミス・ファウル 妖精の身代金  オーエン・コルファー著

この本はたまたまもらいもので読むことになったのですが
世界観が独特で非常に面白かったです。

主人公アルテミス・ファウルは伝説的な犯罪一家に育った天才少年。
冷徹で計画を淡々と進める可愛げのない少年ですが、その頭脳は天下一品で舌を巻きます。



ボッコちゃん  星新一著
  (芝共立 BUN@913@H100@1(2))

星新一さんはショートショートという短い物語を書かれることで有名で、
この本も短いお話がたくさん入っています。

作品は短いけれど、あっと言わせるものやゾクゾクさせるもの、
皮肉のきいたものなど独特な物語が多く、いろいろなことを考えさせられます。

長編を読むのは苦手という方にはぜひ手に取ってみてほしい本です。





いかがだったでしょうか?
少しでも気になっていただければ幸いです。
読書で気分転換をしながらよい年末年始をお過ごしください♪



2017年12月22日金曜日

美味いものに国境なし

こんにちは。金曜担当の長谷川です。
皆さん、年末年始の予定はもう決まっていますか?
私は飲み会の日程が変更になり、久しぶりに家で新年を迎えることが出来そうです。
と、ここで話は変わりますが、今日は冬休みにおすすめの本を紹介したいと思います。

「世界の食べもの」 石毛直道著(L@383@Is1@3)(日吉所蔵)
 前半では東アジア、東南アジア、オセアニアなどの国々の食生活が紹介されています。伝統的なメニューはもちろん、近代化に伴ってどのように食が変化していったかなどが表や図を用いてわかりやすく説明されています。
 後半は日本の食生活が詳しく書かれており、米やお酒、寿司といった食品の起源や文化的発展、また日本の経済発展や西欧化が食生活の変化にどのような影響をもたらしたかなどが中立的な視点から描かれています。おせち料理や雑煮など、年末年始に食べる料理は日本の伝統的なものが多く、新しい楽しみ方ができるはずです。

 年末年始を使って海外旅行へ行く人も、実家でまったり過ごそうという人も、この本を読めばより充実した食体験を得られるでしょう!ぜひ手に取ってみてください!

冬休みの読書

はじめまして。
木曜日担当の澤田です。初めてのブログ執筆となりますがよろしくお願いします。

さて、この時期になりますと迫り来る卒論・修論や就活などにより心が荒んでいる人も多いかと思います。でもそんな時こそ読書をしてみると気分も変わるかもしれませんね。今回のタイトルは「冬休みの読書」ということで、私が最近読んだ二冊の本を紹介したいと思います。皆さんの楽しい冬休み生活の一助となれば幸いです。


されどわれらが日々』柴田 翔 (B@913.6@S29@1 ※日吉所蔵)

1955年、全六協における武装闘争放棄の決定は多くの大学生に衝撃を与えた。無力感のうちに自ら命を絶った、あるいは生き続けようとした学生たちの物語。
私たちは死に際して何を思うのか。人生の虚無について考えさせられる作品です。


赤頭巾ちゃん気をつけて』庄司 薫 (L@913.6@Sh5@1 ※日吉所蔵)

1969年、日比谷高校三年生の薫くんは学生運動による東大入試の中止という憂き目に遭っていた。そのうえ愛犬には死なれ、足の爪は剥がれ、幼馴染の由美とは絶交しちゃったんだからたまったもんじゃない。
そんな薫くんが、自分が自分であることに悩み抜き、それでも知性というものを信じ続け、全てを投げ出しそうになっても前に進んでいく姿には心を打たれます。


何かと慌ただしい季節ではありますが、たまにはのんびりこたつで読書なんていかがでしょうか。それでは皆さんよい冬休みをお過ごしください。






2017年12月20日水曜日

温かい鍋を食べたい、そんな季節に

こんにちは。

ラーニングサポート水曜日担当の高瀬です。

今年ももうすぐ終わろうとしています。去年の今頃何をしていたか、ふと考えてみると、卒論執筆していました。卒論を書くのは根気のいる作業だったのを覚えています。懐かしいですね。

今年も、就活や研究で大変ですが、充実した日々を送っています。少なくともそう思って過ごしています(笑)。

そんなこんなで、最近はなかなか本を読めていませんが、今回は私が大好きな小説を3つ紹介したいと思います。

『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』BUN@914@Y100@1 (芝共立)
2004年出版。著者は、作家であり、ロシア語同時通訳でもある米原万里さん。彼女の両親は共産主義者ということもあり、少女時代をプラハのソビエト学校で過ごしていました。その経験をもとに、当時彼女のクラスメートであったギリシャ人、ルーマニア人、ボスニア人の3人の少女の消息をたどっていく作品です。共産主義やイデオロギーの対立といった大人たちの都合で翻弄されるそれぞれの少女の生き様が生々しく描写されています。読む中で、祖国とは何かルーツとは何か、を改めて考えさせられました。

文章は読みやすく、人物描写も巧みであるため、ストーリーにどんどん引きこまれていきます。

そして著者と彼女の友人との友情にも胸が熱くなる作品ですので、ぜひ一読してみてください。

『服従』B@953@Ho1@3B (日吉)
2015年出版。著者は、フランス人作家のミシェル・ウエルベック。日本ではあまり読まれない作家ですが、フランスではたえず論議を呼びおこす作家です。『服従』を発表した日に、シャルリー・エブド襲撃事件が起き、フランス国内外で大きな反響を呼び、フランスでは、60万部を超えるベストセラーとなりました。この作品は近未来のSF小説で、フランス大統領選挙で、イスラム政権が誕生するところから物語は始まります。その中で一人の大学教授が、金と若い妻を持てることに釣られ、イスラム政権に取り込まれていきます。最終的にイスラム教に改宗し、自ら進んで”服従”していきます。イスラムの脅威に怯えながらも、排斥できない知識人の苦悩と受容を表現した小説です。

パリやブリュッセルの同時多発テロを予見したとして、欧米や中東で評判になった作品ですので、ぜひ読んでみてください。


山椒魚戦争B@989@Ca1@1 (日吉) 
1936年発表。著者は、ロボット」という言葉を作ったチェコ人作家のカレル・チャペック。この作品は、優れた能力を持つ山椒魚家畜となり、人々の生活に普及したものの、やがて対立し、人類を追いつめるまでを描いたSFです。主題は主に2つあり、1つ目は、人間が生み出したものによって、人類が滅ぼされるという科学技術に対する風刺。2つ目は、山椒魚が人類を滅ぼそうとするときでさえ、人間同士は争いをやめないというナショナリズムに対する批判です。この作品の特徴は、人類と山椒魚について新聞記事や学術レポートが文章中に挿入される形式で、小説というより真実に迫っていくノンフィクションに近いスタイルであるところです。

科学技術の進歩の先に人間がたどり着いたものとは何だったのか、21世紀を生きる私たちにも問いかける作品です。

以上が私がおすすめする冬休みに読んでほしい小説です。

最近、スマホの普及で中高生の日本語の読解力が低下しているという記事を目にしました。同じ日本人として、日本語の文章を読んで正しく意味を取れないのは少し残念です。もちろん、読書の目的は、読解力の向上だけではなく、本を読むことで、想像力が高まったり、リラックスしたりすることだと思います。

冬休みは、まとまった時間が取れると思うので、ぜひ本を読んでみてください。

2017年12月12日火曜日

冬休みにおすすめの本

こんにちは、ラーニングサポート月曜担当の紅村です。
今回はおすすめの本を紹介しようと思います。

「理科系のための英文作法」 杉原 厚吉 著 (LA@3@eng@36)
学年があがるにつれて、英語で文章を書く機会が増えてきますね。学術的な文章を書く際は、論理がどう展開しているのかを明示すると読み手が読みやすくなります。そのためには、論理の展開に合わせた様々な表現を知っていることが重要となります。この本はコンパクトでありながら、実用的な表現が数多く紹介されています。一度読むと文章を書くスピードがあがるのでオススメです。

「何者」 朝井 リョウ 著 (SS@913@A7@2)
映画にもなった有名な小説で、就職活動に臨む大学生たちのお話です。身近に感じられる登場人物が多く、共感できる部分が多い内容です。就活をタイムリーに感じている方も多いと思われますが、自分と比較するために読んでみても面白いと思います。

「恐るべき子供たち」 コクトー 著 鈴木 力衛 訳 (L@953@Co2@3 (日吉メディアです))
パリのとある姉弟を中心とした少年少女たちのお話です。子供たちの閉鎖的な世界観、他者への感情が儚く美しく描かれています。内容そのものは狂気を感じる部分もあるはずなのですが、詩のような表現が多く不思議と魅了される小説です。


ジャンルに統一性が全くないですが、少しでも気になっていただけたなら幸いです。
忙しい年末年始の気分転換に、ぜひ本を手に取ってみてください。


紅村

2017年12月11日月曜日

冬休みのおすすめ読書

こんにちは。
月曜担当の森下です。

「冬休み」
慶應の学生は、今年は12月28日から1月5日までの9日間しかありません。
短いですね。
学部4年、修士2年のみなさんは学位論文の執筆に追われる頃かと思います。
そんな忙しい時期に読書を強要したくはありませんが、息抜きに読めそうな本を今回はご紹介。



①『フェルメール光の王国』SS@723@F1@1
半分は写真。
フェルメールの作品と、ゆかりの地が紹介されています。
難しいことを考える頭から解放されて、芸術を眺めるのも一興。



②『ぐんぐんうまくなる!ソフトボール』SS@783@T1@1
「来年のソフトボール大会こそは!」
勝ちたいあたたにオススメ。
ソフトボールの難しさはやはりピッチングだと思いますが、この本にはしっかり投げるコツが書かれています!
今から準備すれば勝てますよ。
そんな私自身はyoutubeを見て練習しましたが。



③『理系のための中国古典名言集』SS@159@F1@1
理系であることはとくに関係ありません。
どんな方にも読んでいただきたい一冊。
生きていくうえで支えになる言葉、迷った時の道標になる言葉、組織の不満を代弁してくれる言葉、、、
あなたの心の中のモヤモヤも、うまく言葉にしてくれるかもしれません。
何千年も昔からこんな人格者がいて、立派な言葉を残しているってすごいことだなと、つくづく思うのです。
化学系の方はご存知のはず、酸化チタンを用いた光触媒反応「ホンダ・フジシマ効果」を発見した藤嶋昭先生の著書。



忘年会、帰省、初詣、卒論、修論、博論、、、
年末年始はとくに忙しいと思います。
余裕があって、気分転換したい方はぜひ手に取ってみてくださいね。

2017年12月1日金曜日

本と一緒にお正月を過ごそう

こんにちは。金曜担当の寺田です。
今年もあと少しとなりましたね。
年末年始をどう過ごすか決めましたか?
こたつでゴロゴロと寝正月もいいですが、本と一緒に過ごす正月なんていかがですか?
お正月くらいは、論文や参考書などの横書きの読み物ではなく、縦書きの小説を読みましょう!
というわけで、おすすめの本をいくつか紹介したいと思います。


新参者』東野圭吾 著(SS@913@H1@5)
この本は加賀恭一郎という刑事が主役の推理小説です。
阿部寛さんが主演でドラマ化されました。
もしかしたら「ドラマ見てたから犯人もう知ってるよ」という方がいるかもしれませんが、小説とドラマにはいろいろと違うところがあるので、結末を知ってても楽しんで読めると思います。
ちなみに、この本はシリーズもので『眠りの森』もおすすめです。


緋色の研究』アーサー・コナン・ドイル 著、深町眞理子 訳(SS@933@D4@2)
探偵シャーロック・ホームズのシリーズ第1作目です。
この本にはホームズの推理だけでなく、助手のワトソンとの出会いも書かれています。
有名な小説なので、まだ読んだことがないという方はぜひ読んでみてください。


死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~』野﨑まど 著(ごめんなさい。この本は慶應のメディアセンターに置いてません)
タイトルから想像できると思いますが、この本はよくある推理小説ではありません。
不死身と呼ばれて、学校の七不思議のように語られていた生徒が、何者かに殺害されてしまうというSF小説です。
死なないはずの人が死んでしまうという矛盾だらけの事件をどうやって解決するのか、ぜひ読んで確かめてみてください。


本の紹介はこれで終わりです。
紹介した本が推理小説ばかりになってしまいましたが、普段の研究で使っているところ以外の頭を働かせてみるのはどうでしょうか?

2016年5月24日火曜日

リザーブ図書のすゝめ

こんにちは。
火曜日後半にラーニングサポートを担当しています機械工学科の木村です。
今回はリザーブ図書コーナーの紹介です。

リザーブ図書コーナーは、理工学部の教員の希望、および「履修案内、シラバス」で教科書・参考書として指定された資料を、リザーブ図書として提供しています。

ここにあるリザーブ図書は、矢上キャンパス所属者のみ1日借りることができます。同じ図書が本館2階の一般図書にもあります。

ここに行けば、教員に選ばれた教科書をいつでも閲覧できるのが便利なところです。

リザーブ図書コーナーは本館1階のレファレンスデスクの左前にあります。
学習支援コーナーの裏です。


棚はこのようになっています。


ここに行けば、機械工学科でおなじみのWhiteの"Fluid Mechanics"の最新版やJSMEテキストシリーズなどを閲覧できます。


それだけではなく、「何か未知の分野を勉強したいがどの教科書を選べばよいか分からない」時にも、ここに置いてある本は教員が選んだ本なので、参考になるでしょう。
たとえば経済学なら

また物理学であれば

などなど、理工学部の主要な教科書が一つの棚に揃っています。
貸し出しに制限こそありますが、とても便利なのでぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

木村

2016年2月1日月曜日

学生スタッフおすすめ本②


こんにちは
今回の記事では理工学部生ならではの本を紹介していきたいと思います


『フェルマーの最終定理』/サイモン・シン(412.2@S1@1


“3以上の自然数nについて
x^n+y^n=z^n
を満たす0でない自然数(x,y,z)の組は存在しない

 「この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、
 この余白にそれを書くには狭すぎる。」

 
いうフェルマーが書き残した一文が、360年に渡って数学者を翻弄してきた歴史を、
分かりやすくドラマチックに書き上げた名作。


数学が嫌いな人ほど読んでみてください!!

Hanc marginis exiguitas non caperet.



『PLOT 06 隈研吾:建築のプロセス/隈研吾(523.1@K2@9)

新国立競技場の共同設計者:隈研の設計プロセスを紹介


新国立競技場の共同設計者に選ばれた隈研吾の
これまでの3つの作品について設計の舞台裏に迫る。


外観・構造・インテリアの考え方や設計スケジュールなど、
隈研吾の設計を徹底解剖!




もしドラえもんのひみつ道具が実現したら/藤野英人(SS@330@F1@1)

ひみつ道具から世の中のひみつ解き明か


日本国民の誰しもが知っているドラえもん。

その中に登場するひみつ道具が存在していたらという妄想は
全国民の心の中にあることでしょう。

そんな非現実的な妄想を、経済学の視点を交えながら、
現実的な視点から説明されています。
 
筆者のリアルな妄想から、現代の社会や経済や政治などへ興味を掻き立てられる一冊です。




量子力学の解釈問題/コリン・ブルース(408@B1@1600

多世界解釈 vs コペンハーゲン解釈

量子力学において現在主流な、
「観測によって波動関数がある状態に収束する」
というコペンハーゲン解釈に対して、
「自分のコピーが無数に存在している並行世界の存在」
を唱える多世界解釈が合理的な理由を、実験例を挙げながら論証した本。


少々難解で、全てを鵜呑みにはできないが、物理の面白さを教えてくれる作品。



上記のように理工学メディアセンターには
研究のための本や資料だけではなく、
読み物としての本も多くあります

それらは数学、物理、建築など多岐にわたっており
自分の専門以外でも分かりやすく読むことができます

この春休みは皆さんの新しい世界の扉を開いてくれる「1冊」を見つけてみましょう


阿孫

2016年1月25日月曜日

学生スタッフおすすめ本①

2016年*を迎えました
時間が経つのは早いと感じる今日この頃です

年明け過ぎると気温が一気に下がり、キャンパスに向かう学生の皆さんも
心なしか背中を丸めて歩いている気がします

そして試験期間を乗り切れば春休みが待っています
今回の記事では創想館ライブラリーに展示している
メディアセンター学生スタッフのおすすめ本を紹介します
旅行や就活準備などすでに予定はあると思いますが
春休みを過ごすお供の参考にしていただければ幸いです


『陰翳礼讃』/谷崎潤一郎(SS@914@T2@1

陰翳世界

覚束ない蝋燭のあかりの下で、黒うるしの椀に澱んでいるのを見ると、
実に深みのある、うまそうな色をしている」


日本古来の美意識は、陰翳に隠されている。
西洋風に取り換えられてしまった文化への批判と
生活の中で感じてきた陰翳の素晴らしさが微細に語られている。
一文ごとになるほど!それは良いな!と感じ、
昔の日本文化が今も残っていれば良いのにと口惜しくなる。
 
少し古めかしさがありほっとしつつ、軽快な文体で読みやすいので、
ぜひ手に取ってほしい1冊である。



鴨川ホルモー/万城目学(SS@913@M7@3

一緒にENJOYしませんか?
みなさんは「ホルモー」という言葉をご存知か?


2年間の浪人を経て晴れて大学生となった安倍が勧誘されたのは
体育会でもなく、テニサーでもない。

京大青竜会という正体不明の団体であった。


「ホルモー」を通して友情を深め、恋をして、決闘?をして。

魑魅魍魎とともに京都の街を駆け回る。
そんな日常に入り込んでみてはいかがでしょうか。



ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎(SS@913@I1@2
 昔は帰る道があった
仙台をパレード中だった首相が爆弾で殺された。
日本を揺るがす大事件の犯人は周到に用意していたかのようにある男に仕立て上げられた。
躊躇なく追い詰める警察。
巨大な何かから逃げ切れるか
 
伏線が周到に張り巡らされ、怒涛の勢いで最後へもつれ込む伊坂幸太郎の代表作。
一気読み必至の一冊です。


今回は主に小説を紹介しました。
来週は理工学部生ならではのおすすめ本を紹介していきたいと思います。


S.A





 

2015年10月2日金曜日

秋の過ごし方

 
長い夏休みが終わり,秋学期に突入しました.
街中を歩いていると薄手のコートやブーツをちらほら見かけます.
お店をのぞくとハロウィーン商戦真っ只中です!!!



ところで皆さんは「○○の秋」というと何を思い浮かべますか?


私はまず最初に「食欲の秋」を思い浮かべます.
食卓にも栗ごはん,サンマと秋に美味しいものが並びました.
















そして次に「読書の秋」です.
これは中国の唐の時代の詩人,韓愈の「符読書城南」が由来と言われています.

   時秋積雨霽、新涼入郊墟。灯火稍可親、簡編可巻舒

   長い雨の季節は終わり、秋になってさわやかな気候になってきた.
   灯火の下で読書をするのが良い.

この詩を夏目漱石が「三四郎」で紹介し広まったと言われています.


このように千年も昔から「読書の秋」はあったのです.


メディアセンターの創想ライブラリーでは様々な分野の人がおすすめする
本が紹介されています.
このブログでも院生スタッフおすすめの本を記載する予定?です.











皆さんも移動時間や寝る前などのちょっとした空き時間に
読書をしてみてはいかがでしょうか?


阿孫