2023年6月13日火曜日

“理論”研究室…?(火曜担当 武田)

ご覧いただきありがとうございます!

火曜14:00~15:30にデスク(メディアセンター本館の自動ドアを過ぎた先すぐ)におります、武田です。

この記事では、物理学科の理論研究室とは何か、説明させていただきます。これを読んで、少しでも学科選択や研究室選択の参考になれば嬉しいです。

何かありましたら、遠慮なくお聞きください。お待ちしております!

◎ちょっと変わった仕組み

私は現在、物理学科の“理論”研究室に所属しています。ほとんどの学科では、“山田”研究室などのように、指導教員の先生の名前が、研究室名になっているかと思います。

しかし、物理学科には、“山田”研究室といった他の学科と同じ仕組みの研究室に加え、理論研究室が存在します。この理論研究室の中には、複数の指導教員の先生が所属し、各指導教員の先生を中心にグループが構成されています。上の図を参考にしてください。

何故このような仕組みになっているのでしょうか?実は、このような仕組みのおかげで、次の理論研究室ならではの利点が産まれているのです。

◎理論研究室ならでは…


様々な物理分野の話を聞ける

理論研究室の1番の特徴は、様々な専門分野の話を聞くことができる点です。週に1度コロキウムを行っており(学部生は自由参加)、理論研究室に所属する多くの先生やポスドク、院生が発表し議論しています。1つの研究室の中に多くのグループがあるからこそ、可能である活動でしょう。

実際、私は冷却フェルミガスを用いたBCS-BEC領域の物性研究をしていますが、素粒子や原子核、量子ドット、第一原理計算など、自身の研究内容と異なる分野の話も聞けています。とても貴重な機会です。

学生に対し指導教員の先生が多い

こちらは理論研究室だけでなく、物理学科全体の特徴でもあります。

各学年の人数にもよりますが、指導教員の先生1人に対し、同学年の学生は1人から3人まで、各グループに所属することになります。つまり、指導教員の先生と学生の割合が、ほとんど1対1になるのです。他の学科に比べ、先生と学生の距離が近く、色々相談をしやすい環境であると思います(少なくとも私は、指導教員の先生や他の先生方に色々なお話を聞けております)。

◎読んでいただきありがとうございました。

学科や研究室選択の際には、興味のある分野や指導教員の先生との相性なども大切になってくると思います。これをきっかけに、様々調べてみてください。

また、ラーニングサポートでは、研究室選びの相談などもお答えしております。何かお困りのことがございましたら、遠慮なくおいでください。お待ちしております。

※少し補足

そもそも、“理論研究”とは、解析計算や数値計算などで行う研究のことです。「理論と実験」という対比構造で説明されることも多いです。


武田