2025年12月24日水曜日

研究発表の極意(水曜担当 谷尻)

みなさんこんにちは!

毎週水曜日12:30~14:00のラーニングサポートを担当する谷尻と申します。

昨年度に引き続き、よろしくお願いいたします!皆様のお役に立ちたいと考えております!

“機械系の授業で分からない部分がある”

“機械科の履修を相談したい”

“機械科の研究室について知りたい”

“機械系の就職活動を知りたい”

という方はお気軽にご相談ください!


機械工学は大きく分けると「機械力学」「材料力学」「熱力学」「流体力学」の4つに分かれます。特に、私が所属する流体力学系の4研究室では、毎週合同研究会があります。毎週開催されていますが、私が発表を行うのは春に1回、秋に1回のみです。この合同研究会は発表も質疑も英語で、1人の持ち時間は30~45分あるため、とても大変です。スライド発表自体は12分ですが、30分以上質疑をしたこともあります。この合同研究会の対策は、卒論発表、修論発表にもつながると感じるため、今回ご紹介させていただきます。


1. 発表の流れに注意する

自分の研究室の指導教員以外は専門外の方なので、「背景→目的→方法→結果→考察→まとめ」の流れを重視して、わかりやすい発表を心がけましょう。特に、研究内容を決めたきっかけ新規性について質問されることが多いので注意しましょう。


2. 文字よりも図表を用いる

文字ばかりだと、発表を聞いている側も疲れてしまいます。図表を用いて、ぱっと見で内容が頭に入るスライドを心がけましょう。


3. スライドに余計な情報を書かない

スライドに余計な式や文字を書くと指摘されやすいので、スライドの情報は最低限にしましょう。特に、英語だとニュアンスや表現の違いで、誤解されやすいため、文字ではなく口頭で伝える方がいいです。


4. 想定質問を考える

想定質問を考えておくと、質疑応答にも対応しやすいため、おすすめです。特に、英語での発表は想定していない質問が来た場合、あせってしまうため、出来るだけ多くの想定質問を考えましょう。


5. 補助スライドを作成する

おそらく自分の研究を全部発表しようとすると、時間内に収まらないと思います。発表に入らなかったものは、補助スライドとして作成しましょう。補助スライドは質疑応答で役立つことがあるため、非常に重要です。


6. 原稿を作成する

英語が得意ならば不要ですが、ほとんどの方は原稿が必要だと思います。原稿を用意しておけば、時間の調整や管理もしやすいです。


7. 英語での受け答えに慣れる

英語での発表は慣れていない人がほとんどだと思います。私も研究室に入る前は、ほとんど経験がありませんでした。そのため、「Can you repeat it?」や「I'm not sure what your question is.」などのよく使う表現は覚えておくのがおすすめです。


8. 大きな声で堂々と発表する

緊張するとどうしても声が小さくなったり、自信がなくなったりしてしまいます。しかし、そういう人は逆に質問攻めに遭いやすいため、大きな声で堂々と発表することが重要だと思います。


9. 相手の目を見て質問に答える

相手の目を見ることも非常に重要です。目が泳いでいると、自信がないと思われてしまいます。目を見るのが恥ずかしければ、相手のおでこや鼻など少し視線をずらすのがおすすめです。


10. 分からないときや注意されたときはすぐに受け入れる

分からないときや注意されたときはすぐにそれを受け入れることが重要です。苦労した研究を否定されたような気がして言い訳したくなりますが、「すみません。勉強不足でした」とすぐに言いましょう。小さな声ではなく、誠意が伝わるように大きな声で言うことが重要です。


11. 質疑が長引いたら話を切り上げる

1人の質問者が何度も質問して、長引いてしまうこともあります。その場合、他の質問者や司会者に迷惑がかかるため、「検討させていただきます。」や「勉強になりました。ご指摘いただき、ありがとうございます。」といったん切り上げることも重要です。しかし、すぐに話を切るのは失礼なので、質疑が長くなった場合のみにしましょう。


12. レーザーポインターや指示棒を使う

スライドのどこに注目すべきかを示すために、レーザーポインターや指示棒は非常に便利です。また、体の動きがあると、棒読みしている感じもなくなるのでおすすめです。


以上が研究発表で注意すべきことです。重要なのは、自分の研究に自信を持ち、指摘を受けたらしっかり受け入れることです。卒業論文や修士論文の審査会でも役立つと思います。他にも大学生活や就職活動などで不安なことがあれば、ラーニングサポートに気軽にご相談ください。



谷尻



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