2024年10月16日水曜日

研究室選びのポイント(化学科)(水曜担当 能登)

 皆さんこんにちは!

ラーニングサポート水曜14:00~15:00担当の能登です。

ちょうど今の時期、学部3年生の皆さんは「研究室選び、どうしよう…」と悩み始めているのではないでしょうか。

かくいう私も研究室選びではかなり悩み、色々と迷走して1カ月ほど悩み抜いてやっと研究室を選んだ記憶があります。研究室に配属された後は生活の中心が研究室になりがちですし、大学院への進学を考えると修士卒業まで3年、博士卒業まで6年、その研究室で過ごすわけですから、少しでも自分に合った研究室へ進みたいですよね。

ということで、今日は私自身の経験を踏まえて、研究室選びのポイントを皆さんに共有したいと思います。私自身化学科の出身ではありますが、基本的なポイントは他学科でも同じだと思うので、参考にしてもらえると嬉しいです。

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研究室選びのポイント

・研究内容

研究室選びにおいて最も大切なことは自分が興味を持てる研究内容かどうかを見極めることです。話を聞いて「面白そう!」と思える研究内容があるのなら、まずはその研究室へ見学に行ってみましょう。もし、○○に興味があるけどその分野は苦手だからやっていける自信がないなぁ…なんて人も、まずは興味で選んでみてください。勉強は研究室に入ってからすればいいので、基本的には科目の得意・不得意よりも興味の有無で考えるのがいいと思います。

・コアタイム

コアタイムとは、何時に実験を始めて何時まで作業するのか、研究室ごとに決まっている時間のことです。コアタイムが無く、作業時間を学生自身の判断に任せている研究室もありますし、始まりだけ決まっていて終わりは適当、なんていう研究室もあり様々です。その研究室に入った後の生活のイメージのために、研究室見学に行った際にはどんなタイムスケジュールで学生が動いているのか聞いてみると良いと思います。

・教員の雰囲気、相性

研究室に入った後、自分の研究を指導してくれるのは教員です。研究に行き詰ったとき、進路について悩んでいるとき、日々の勉強で分からないことがあるとき、、、真っ先に相談し、頼る先は研究室の教員になることが多く、教員と相性があうかどうかはかなり重要なポイントになります。授業の時の印象と研究室の中での印象が違うなんてこともありますから、見学に行った際は先輩などに相談しやすい雰囲気なのかどうか聞いてみると良いでしょう。

・実験環境の充実度

実験環境の充実度は、研究室によって違います。どんな装置が置いてあるのか、必要な装置や試薬がすぐに買ってもらえる環境なのか、研究室の先輩たちに不便に思うことがないか聞いてチェックしておくと良いと思います。

・ゼミや輪講の回数/内容

研究室で行われる勉強会の頻度は研究室ごとで異なるので確認しておいた方が良いです。また、勉強会の形式や内容も様々です。どんな雰囲気で、どんな内容の勉強会が行われているのか研究室見学で聞いてみましょう。

・研究室全体の雰囲気

卒業まで毎日通う研究室なので、雰囲気が自分に合っているかはとっっっっても大事です。少人数でアットホームな雰囲気の所もあれば、大人数でワイワイとした雰囲気の研究室もあります。実際に足を運んで雰囲気を感じて、自分に合うかどうか考えてみましょう。

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以上、研究室見学の際に着目するとよいポイントについて述べてきました。研究室見学に行った時、何を質問しよう、、、と悩んでいる人は是非、こうしたポイントについて聞いてみて下さい。

最後に、研究室選びの際に一番大切なのはちょっとでも興味がある研究室は全て見学に行く、ということです。「見学に行ったら印象が変わって第一志望の研究室を変えた!」という声は毎年よく聞かれる話です。私は3年生のとき8つの研究室へ見学に行った結果、第一志望の研究室が変わりました。実際に研究室へ足を運んで、雰囲気を感じ取って、先生や先輩とお話をして、自分なりにしっくりくる研究室を選ぶのが一番大事なことだと思います。

皆さんが「是非ここで研究・勉強したい!」と思えるような、理想の研究室に出会えることを祈っています!

能登


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学生団体「K-MEP」での活動(水曜担当 谷尻)

みなさんこんにちは!

毎週水曜日12:30~14:00のラーニングサポートを担当する谷尻です。

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”機械科の履修を相談したい”

”機械科の研究室について知りたい”

という方はお気軽にご相談ください!


2024年10月11日金曜日

学科に依らない研究室選びのポイント(月曜担当 利光(システムデザイン工学科))

こんにちは!
今回は研究室選びの記事です。
私はシステムデザイン工学科ですが、研究室選びのポイントは学科に依らないと思うので、ぜひ他学科の方も読んでみて下さい。

最初に一番大切なことを言いますが、研究室は先生や先輩に何かを教わる場所ではなく、同じ分野の研究をする場所です。このことを念頭に置いて研究室を選びましょう。


研究室選びのポイント

その① 自分が今後どうしたいのか考える
 研究室選びに関係なさそうに見えるかもしれませんが非常に重要な問題です。学部で卒業し就職するつもりなのか大学院に進学するつもりなのかで最適な研究室は異なります。例えば、就職するのであれば就職活動に理解のある先生の研究室が就職活動にしっかりと時間を掛けることができますし、大学院にするつもりなのであれば大学院に進学した先輩が多くいる研究室の方が院試のアドバイスをもらいやすいです。

その② 自分が何に興味があるのか考える
 研究では基本的に卒業するまで同じ研究をします。そのため自分が興味がない分野の研究をしなければならなくなると非常に苦しいです。また、同じテーマの研究をしていても誰が研究するかによって最終的にたどり着く成果は異なります。良い成果を目指すのであれば、興味のある研究をした方が良いです。

その③ 研究室で実際どのように研究が行われているかを調べる
 
研究は想像以上に細分化されています。例えばロボットの研究と言っても、どこで活躍するロボットか(工場?飲食店?家庭?)によって研究内容は大きく異なります。さらに、それらのロボットの目(センサ)、手足(モータ)、頭脳(情報処理)のどの部位を研究しているかによって、日々の研究活動は違います。これらの違いを知るには実際に研究している人に会って話を聞くのが最も効率的なので、研究室見学に行って、普段何をしているのか、何が面白くて、何が難しいのか等色々質問してみて下さい。

その➃ 研究室や先生、先輩の雰囲気が自分と合っているかを考える
 研究室に配属されるとかなりの頻度で同じ研究室の人と顔を合わせることになります。たとえ、研究内容に強い関心を持っていても、どうしても自分と合わない人のいる研究室へは行きたくないと思っていしまうと思います。研究に対する考え方や人柄など、全てを事前に知ることは難しいですが、このような観点もあるということを頭に入れて研究室見学に行くと良いと思います。


以上が私の考える研究室選びのポイントです。
研究内容を重視する人が多い印象がありますが、研究内容にこだわるのであれば、日々何をしているかまで気にした方が、自分のイメージと実際の研究のずれが小さくなって良いと思います。
ちなみに、私が研究室を選んだときは研究内容にも興味がありましたが、ほぼ飯盛先生の印象で決めました。(実は飯盛先生の授業は受けたことがなく研究室見学で初対面だったのですが......(笑))実際に配属されてからも飯盛研究室を選んで良かったと感じています。
(少し宣伝を、飯盛先生はよく学生の話を聞いてくださるので環境としてはとても良いと思います。システムデザイン工学科の人は興味があれば是非見学に来てください!)

最後になりますが研究室配属は成績が良ければ必ず希望の研究室へ行けるというわけではない(これは学科による可能性があります。)ので、過度に期待しないことも重要だと思います。第1希望の研究室に配属されなくて全く興味のない研究をすることになっても、研究を進めていくうちに興味が出てくることもありますし、やっぱり違うと思えば大学院で研究室を変えることも可能です。柔軟に考えてみて下さい


以下はシステムデザイン工学科の方向けのおまけです。
システムデザイン工学科では建築系と制御系で何となく2つに分かれています。特に建築系の人数に対して建築系研究室の数が少ない傾向があり、建築系の研究が出来なかったら大学院に進学するタイミングで研究室を変えようと考える人も比較的多いかと思います。
しかし、学部4年生の1年間は配属された研究室で研究をしなければなりません。そうなった際にも困らないように、第2、第3志望の研究室についてもHPを確認、見学に行くなどして、少しでも自分が頑張れそうな研究室を選んでおくと良いと思います。


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