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ラーニングサポート木曜担当の近藤です。
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学部三年生の皆さんは、秋学期に研究室選びが控えています。どの研究室を選ぶかによって四年生以降の学生生活や場合によっては進路にまで影響が出てくるので、研究室選びには皆さん慎重だと思います。
研究室を選ぶ上で重要なのが研究室見学。この研究室見学の機会を有効活用することで自分に合った研究室を選べる確率がグッと上がります。この記事では、研究室見学で見るべきこと・聞くべきことを紹介します。
1. 研究室見学で「研究の面白さ」を推し量るのは困難
研究室見学に行くと先生から研究に関して説明されますが、それを学部3年の知識で理解することはほぼ不可能です。先生方は説明が上手いので、話を聞いた直後は納得するかもしれませんが、難しい部分を端折った説明なので、学生側は分かった気になっているだけです。いざ研究を始めてみると「思っていたのと違う」ということも。
ですから、研究室見学を通して「研究の面白さ」を見極めようとしなくて良いと思います。全然興味のなかった研究テーマでも始めてみたら意外と面白かったり、その逆もあったりします。
研究の面白さについては、「この研究テーマは興味持てそう」という何となくのイメージを持つに留めて、他の要素に目を向けた方が建設的です。
2. 「○○研究室だから就活に有利」ということはない
研究室の権威や研究活動の経験はさほど就活に影響しません。研究室で学んだ専門的な技能が就職先でそのまま活かせることは稀だからです。研究室の専門性に近い分野を就職先に選べば、研究活動の経験を活かせるかもしれませんが、それでも研究室で学んだ知識と技術だけで働くことはできないので、改めて就職先に合わせた勉強をすることになるはずです。
結局、就活が上手くいくかどうかは所属研究室ではなく自分の頑張りにかかっています。ただ、いざ頑張ろうと思った時に、研究活動が忙し過ぎて身動きがとれなくなることがあります。そうした状況に陥ることを防ぐために、研究室の忙しさには注視する必要があります。
3. 研究室の忙しさは発表系活動の頻度で確認
研究室の忙しさを知りたければ、ゼミや論文紹介、進捗報告などの頻度を確認しましょう。この手の活動は発表練習も兼ねており、担当者が資料を作って発表する形式をとっていることが多いので、発表当番がどのくらいの頻度で回ってくるかも確認しましょう。また、可能であれば実際の発表資料を見せてもらうと活動の温度感をはかることが出来ます。資料のクオリティやボリュームから、発表にどれだけの準備が求められるか推測可能です。
「忙しさ」を評価する上では学会参加の頻度も重要です(ただし、学会に参加するのは基本的に修士課程に入ってからが多いので、学部卒で就職予定の人にはあまり関係ありません)。学会参加が決まると、発表要旨作成や発表資料作成、発表練習など、かなり忙しくなります。研究者としてのキャリアに興味がない人であれば、年1回以下の頻度が望ましいでしょう。
ちなみに、研究室の忙しさをはかる上で「コアタイム(研究室にいることを義務付けられた時間)」を気にする方も多いと思いますが、コアタイムはしばしば形骸化しているので過信しない方が良いです。コアタイムの厳密さについては先輩から話を聞いてみて下さい。
4. 「他の研究室について聞く」の有効性はケースバイケース
ちょっとしたテクニックとして、研究室の先輩に敢えて他の研究室に関する情報を聞く、という小技があります。他の研究室に関する客観的な情報を得られるというメリットがありますが、そもそも研究室同士の交流が限られているので、情報が間違っていたり、誤解があったりします。
自分の気になっている研究室について悪い噂を聞いても、すぐに見切りはつけず、ちゃんとその研究室へ見学に行って話を聞いた方が良いです。他の研究室からの情報は「質問事項の材料」くらいに考えて、鵜呑みにしないようにしましょう。
5. 研究室メンバーから見た先生の印象も要確認
研究室見学において、先生抜きで研究室の先輩と話す機会を得られることがあります。そのような状況になったら、先生の印象は確認しましょう。
「先生の印象?もう知ってるよ」と思うかもしれませんが、講義をしているときと研究を行っているときで印象が変わる先生は結構います。学部三年までに皆さんが見ている先生の姿は一面でしかありません。講義のときよりも優しくなる先生もいれば、その逆も...
特に、進捗報告における先生の印象は確認しておいた方が良いです。進捗報告とはその名の通り、学生が自身の行っている研究の進捗を先生に報告する場です。当然ながら先生方も普段以上に真剣に厳しくなり、学生の研究の進め方に気になる点があると、容赦なく突っ込んできます。学生が先生に詰められ、タジタジになるのは日常茶飯事です。
「進捗報告で詰められるのが嫌だから、この研究室はやめとこうかな」などと言っていると、どこの研究室にも行けなくなります。詰められることはもう諦めて受け入れて下さい。ただ、「どんな風に・どの程度」詰められるかは先生によって異なります。その部分の話を聞ければ、その先生が自分に合っているか何となく分かるはずです。
最後に
いかがだったでしょうか。この記事が少しでも皆さんの研究室見学に役立てば幸いです。
今更ですが、研究室見学には絶対に行きましょう。レポート等で忙しいとは思いますが、それでも行きましょう。最低3つは行きましょう。
皆さんが自分に合った研究室に入れることを願って、この記事を締めさせて頂きます。ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
近藤