2024年6月11日火曜日

おすすめ本(火曜担当 竹内)

こんにちは!

2024年度ラーニングサポート担当の火曜担当の竹内です。

おすすめ本紹介シリーズとして、私からは2冊の小説を紹介しようと思います📚


さっそく1冊目に紹介するのは、

『愛なき世界』三浦しをん著(中央公論新社)

https://search.lib.keio.ac.jp/permalink/81SOKEI_KEIO/188bto4/alma990026032210204034

です。

私は中高生の頃、『神去なあなあ日常』や『舟を編む』など、三浦しをんさんの本を好んで読んでいました。

書店で三浦しをんさんのコーナーを見ていたときに出会った一冊です。

タイトルだけ見ると冷たい印象を受けるかもしれませんが、実際はあたたかくほのぼのとしたお話です🌱

舞台は本郷にあるT大の植物学の研究室、そこに配達に出向くようになった洋食屋の店員(藤丸陽太)が主人公です。

藤丸と研究室のメンバーたちとのやりとりや、学生が実験や研究に奮闘している様子が描かれています。

初めてこの本を読んだ高校生のときは、藤丸目線で描かれている研究室の和気あいあいとした雰囲気や、個性豊かなメンバーの様子が可笑しくて、理系の研究室は変わった人が多いのかな、など想像して楽しんでいました。

院生となった今は、私が所属している研究室と似た雰囲気を感じたり、研究室あるあるに大きくうなずいたりしながら、当時とは違った楽しみ方をしています。

まだ研究室を経験したことがない方は藤丸の目線で、今研究にいそしんでいる方は研究室メンバーの目線で、それぞれ楽しめる本です!


もう1冊は、

『博士の愛した数式』小川洋子著(新潮文庫)

https://search.lib.keio.ac.jp/permalink/81SOKEI_KEIO/188bto4/alma990013123340204034

です。

本屋大賞受賞作なのでご存じの方も多いと思いますが、大好きな本なのであえて紹介させていただきます。

記憶が80分しかもたない「博士」と、博士の家に家政婦として通うようになった「私」とその息子ルート(√)の交流を描いたあたたかいお話です。

数学を愛している「博士」は「私」やルートに、美しい数式や数の関係について話します。

純粋に数学を楽しむ「博士」に影響されて、「私」やルートも数の魅力に気付いていきます。

数学の内容ばかりではなく、3人が交流している様子もとても素敵に描かれているので、もともと数学が好きな方はもちろん、そうでない方も楽しめるはずです!


紹介は以上です。

どちらも、勉強や研究に疲れたとき、ほっと一息つくのにぴったりな本です🍵

メディアセンターで借りることができるので、ぜひ手に取ってみてください☺