2024年6月6日木曜日

読んで役に立った本(金曜担当 高桑)

 

皆さんこんにちは。
金曜(14:00~15:30)担当の高桑です。
今回は、学部生のころに私が「読んでよかった!」と思った本を紹介します。

「スバラシク実力がつくと評判の確率統計キャンパス・ゼミ」 マセマ出版

https://search.lib.keio.ac.jp/permalink/81SOKEI_KEIO/188bto4/alma9926786060904034

https://books.mathema.jp/books/fla8j9o4an98cimbos0julqmkftcit0w

マセマのキャンパスゼミシリーズは全国の大学生に人気なイメージがありますね。

このシリーズは理工学部の1年や2年で学ぶ数学・物理学をわかりやすく解説してくれます。マセマシリーズを授業の補助に使うことで、多くの学生が苦しむ微分積分や電磁気学であっても楽にクリアしていけると思います。

私の場合は管理工学科だったので、「確率統計」にお世話になりました。期末テストの前に1冊読んで、授業のわからなかった所を復習していました。特に「確率統計」では畳み込み積分やヤコビアンを使った確率変数の合成などについて丁寧に式展開しているため、ストレスなく理解できると思います。

これらマセマシリーズは、メディアセンター以外にも、生協だったり日吉の本屋にあるため入手しやすいです。試験対策にぜひ読んでみてください。



「現場ですぐ使える時系列データ分析~データサイエンティストのための基礎知識~」 技術評論社

https://gihyo.jp/book/2014/978-4-7741-6301-7

この本は、これから時系列データ分析の勉強をしたい方にオススメです。

時系列データとは、地震などで観測した波動、気温などの変化、マクロ経済指標の推移、株価変動など一定の時間間隔で何度も記録しているデータのことで、金融や経済分野でよく言われます。

この本は基礎の基礎から時系列分析を説明しており、専門書にしては読みやすいです。
最初に「見せかけの回帰」というデータサイエンスで研究者が陥りがちな問題に触れ、その後に確率過程、ホワイトノイズといった重要な概念を学び、最後のほうでは実務でよく使われているGARCHモデルを使った分析をしています。
本で説明している内容をサンプルデータで確かめられるよう、プログラムも併記されているのが本書の良いポイントです。そのため読者が手を動かして実践的に学習できるようになっています。

私も研究室に入る前にこの本を読みました。この本で大事な確率過程の概念をおさえられたので、他書の発展的な内容を学ぶときや卒業研究のデータ分析を行う際に役立ちました。この本もメディアセンターやAmazonで入手できるので、統計分析をしたい学生にぜひ読んでほしいです。


おわりに

今回は2冊、私の読んでよかったと思う本を紹介しました。もしどこかのタイミングで見かけましたら、パラパラめくってどんな感じか見てみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。