2023年2月2日木曜日

文献検索の方法 (数理向け) 吉川(2022年度秋、水曜担当)

こんにちは、水曜担当の吉川です。


皆さんは最近いかがお過ごしでしょうか。

私は年末年始で風邪を引いて 12/30-1/3 を布団の上で過ごしました。年越しそばやおせちも食べられなければ、年末年始のテレビ番組も見ていないのであまり年を越した気がしません。


さて、今回は (特に数学の) 調べ物をするときのコツをいくつか紹介します。


前提として、KOSMOS で検索して気になった本をメディアセンターで見てみたり、受けている講義に関する内容であれば、参考文献にあたったりするというのは良い方法ですし、私もそうしています。今回はそれ以外の方法について書いてみます。


電子書籍

慶應では、多くの数学書が電子書籍として利用可能です。学部レベルの内容なら、何か一冊はヒットすると思います。

利用可能な電子書籍については KOSMOS で調べるとわかりますが、その多くが洋書です。

和書はほとんどないので、英語に慣れていない方は早めに慣れておくことをおすすめします。


また、Springer という出版社の本に限定するなら Springer link で調べた方が検索しやすいです (学外からは KOSMOS 経由でアクセスが必要です)。


インターネット

数学は主張の正しさを自分で確かめられるというメリットがあるので、インターネットで検索するのは非常に有効です。

ここで言いたいのは、日本語ではなく英語で調べましょうということです。

専門的な内容になると顕著になりますが、日本語よりも英語で調べた方が圧倒的に多くの情報が得られます。


例えば、次のページを比較するとわかりますが、Wikipedia でも日本語より英語の記事の方が詳しく書かれていることがあります。

Hausdorff space

ハウスドルフ空間


Mathematics Stack Exchange という数学の質問ができるサイトもあり、私もよく助けられました。


また、数学者が自身の web サイトでレクチャーノートや出版した本を公開している場合もあります。(例:Durrett 著, Probability: Theory and Examples, URL: https://services.math.duke.edu/~rtd/)


まとめ

調べ物をするときのコツを紹介しますと言いながら、実際は英語で数学をしろと言っているだけの説教臭い記事になった気もしますが、参考になれば幸いです。それではまた。

(吉川)