2022年12月9日金曜日

LaTeXエディタのすすめ(金曜担当 南)

こんにちは。

皆さんはLaTeXを使っていますか?

LaTeXとは論文の作成によく使用されるマークアップ言語です。
以前、他のスタッフさんがLaTeXに関する記事を書かれていたので、知らない方はこちらを見ていただくと何となく概要がわかるかなと思います。

LaTeXのすゝめ(2018年12月14日)


LaTeX自体はソフトウェアではないので、様々なエディタが存在しています。
今回は私が使ったことのあるLaTeXエディタと使ってみた感想を紹介したいと思います。

TeXworks

LaTeXをインストールしたときに大体一緒にインストールされるエディタです。
個別でインストールする必要がないため、環境構築が楽です。(ですが、LaTeXの環境構築自体が少し面倒なので、試しにLaTeXを使ってみたい人は後述のOverleafの方がおすすめです。)
機能は後述の2つの方が豊富なので、しっかり使いたい人はそちらの方が良いかもしれません。
〇メリット
・後述のVS Codeよりは環境構築が楽。(LaTeXを入れたらすぐに使える。) 〇デメリット ・見づらい。 ・便利な機能があまりない。



●Visual Studio Code (VS Code)

プログラミング用エディタとしても人気が高いVS Code。LaTeX用にも様々なパッケージが用意されています。カスタマイズ性が高いことが魅力です。
〇メリット
・複数のコンパイルを一回のクリックで行うような設定ができる。
・数式のプレビューを見る(下図の中央付近参照)ことができる ・補完機能や色の設定など、ほかにも便利な機能がたくさんある。 ・LaTeX用以外にも便利なパッケージが多数存在している。 〇デメリット ・初期設定が少々面倒。


●Overleaf

https://ja.overleaf.com/
Overleafはクラウド上で管理されるLaTex文書作成サービスです。上で紹介した二つと違って、パソコンにLaTeXの環境を構築しなくても良い点が特徴です。
〇メリット
・クラウドで管理されているので、バックアップの管理が楽。
・他の人と共有して一緒に作業を行うことができる。(※有料会員が共有グループに一人いる必要があるので注意)
→論文を書く時などに便利。
・変更箇所に自動で色を付けることや、コメントをつけることができる。
→該当範囲を指定してコメントを書くことができるので見やすい。(下図オレンジ色の部分参照)
〇デメリット
・使用する画像をその都度、アップロードする必要がある。 ・インターネット環境がないと使用できない。 ・稀にOverleafのサーバーが不調になり、使用できない場合がある(らしい)。


まとめ

以上をまとめてみるとこんな感じでしょうか。

便利な機能を使って快適な環境を構築したい。自分好みの環境をカスタマイズしたい!→VScode
他人と一緒に論文を書きたい。クラウドで管理したい。とりあえずLaTeXを使ってみたい!→Overleaf


個人的には、バックアップがしやすくてコメント機能のあるoverleafが好きです。
他にもたくさんの種類があるので、気になる人は是非調べてみてください!

おまけ

●TeXclip

https://texclip.marutank.net/
LaTeXで数式を書いた数式の画像ファイルを作ってくれるwebサイトです。
プレゼン資料を作るときに大活躍しています!






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