2024年12月24日火曜日

流体力学のすすめ(水曜担当 谷尻)

みなさんこんにちは!

毎週水曜日12:30~14:00のラーニングサポートを担当する谷尻です。

皆さんのお役に立ちたいと考えております。

”機械系の授業で分からない部分がある”

”機械科の履修を相談したい”

”機械科の研究室について知りたい”

という方はお気軽にご相談ください!


今回は、流体力学と関連する研究室について説明させていただきます。

機械工学は、主に機械力学材料力学熱力学流体力学の4つの力学に分かれます。流体力学は難しいイメージを持っている方が多いですが、魅力がたくさんあると感じています。今回は、流体力学系の研究室の良いところと悪いところを紹介します。


良いところ

1. グローバル

流体力学系の研究室は、グローバルだと感じます。毎週「四研究室合同研究会」と呼ばれる1時間半の研究発表会があります。自分の研究をプレゼンしたり、他の研究室のプレゼンを聞いたりしますが、英語で発表と質疑応答を行うので、英会話の練習になります。また、研究室に留学生が多いため、英語でコミュニケーションをする機会が非常に多いです。


2. 真面目な学生が多い

流体力学系の研究室は、他の研究室と比較して、派手なイメージはありませんが、その分真面目な人が多いと感じます。自分で研究をコツコツと進める人がほとんどです。しかし、交流が少ないわけではなく、定期的な飲み会合宿もあり、研究室の仲も良いと感じます。


3. 応用先が多い

流体力学は、自動車、航空機、タービン、ポンプなど応用例が非常に多いです。そのため、就職活動や社会人になった時に役立つと考えています。私の研究室で扱う「キャビテーション」という現象も洗浄や医療、食品など多くのことに応用できます。このように、流体力学は学んで損はない学問だと思います。


悪いところ

1. 難しいイメージがある

流体力学には難しいイメージがあるかもしれません。特に、学部3年生の「流体力学」は難易度が高いです。流体力学では、Fluid Mechanics in SI Units (Frank M. White)、通称「ホワイト」という教科書を使います。ホワイトは、全編英語で、ページ数が800ページ弱もあります。なお、ホワイトについては、過去の記事(https://riko-learningsupport.blogspot.com/2024/05/23-01.html)で紹介しています。ホワイトが原因で流体力学に苦手意識を持つ方は多いようですが、研究室に配属されてからホワイトを使う機会はほとんどありません。そのため、流体力学に苦手意識を持っていても、研究は出来ると考えています。


2. 機械らしくない

機械工学科に入る学生は、ロボットやものづくりに興味がある学生が多いと感じます。そのため、機械力学や材料力学の研究室は人気があります。流体力学は、機械らしくないイメージがあるかもしれません。実際、私の研究テーマは「超音波洗浄」で機械らしくないと思われることが多いです。しかし、流体力学系の研究室では、多種多様な研究をしており、様々なことに挑戦できます。


3. 研究室の数が少ない

機械工学科で流体力学の研究室は多くありません。機械工学科はおよそ30の研究室がありますが、流体力学関連の研究室は5~6です。しかし、研究室の数は少ないですが、実験やシミュレーションなどで、多種多様な研究をしています。



このように、流体力学には多くの魅力があります。確かに、難しいイメージはありますが、多種多様な研究があり、応用先も非常に多いです。また、研究室の雰囲気も良く、グローバルで真面目な学生が多いです。


谷尻



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