はじめまして!今年度秋学期木曜日の前半(12:30~14:00)を担当します応用化学科修士2年の杉原です。
化学B、C、Dや無機化学、マテリアル科学に関する相談を中心に受け付けています。また、学部3年時に交換留学でアメリカのUC Berkeleyに留学していたため、留学に関する相談も受け付けています。
今回は私の自己紹介をさせて頂きます。
プロフィール
・学科:応用化学科
・研究室:藤原忍研究室
・研究内容:色素増感太陽電池の電極開発
・サークル:陸上競技同好会
研究について
私の研究テーマである色素増感太陽電池について簡単に紹介させて頂きます。
太陽電池には既存のもの・新規のものを含めて様々な種類があり、それぞれに実用上の長所と短所があります。例えば、建物の屋根等に設置されているシリコン太陽電池には発電効率が高いという長所がある一方、原材料・製造コストが高いという短所があります。シリコンは太陽電池以外にも様々な半導体製品に使用されるため、シリコン以外の材料を使った太陽電池の研究開発が進められています。
私が研究している色素増感太陽電池(Dye-sensitized solar cells: DSSCs)は、安価なコストと簡便な製造プロセス、毒性元素を使用しない安全性や曲げ伸ばし可能な加工性などを特徴とした環境に優しい太陽電池です。これらの特徴を生かし、パソコンのマウス(株式会社リコー)やヘッドホン(Exeger社)の電源として実用化されています。さらなる実用化への課題として発電効率や耐久性の向上が求められ、私はこれらの性能改善を目標に研究をおこなっています。
DSSCsの主な構成要素は、酸化物半導体、色素、電解液、対極です。高効率な色素の開発やより安全な電解液の開発というように、有機化学や電気化学など様々な専門分野から研究されています。僕の所属する無機構造科学研究室(藤原研究室)では、20年以上にわたって無機化学・固体化学の観点から酸化物半導体(酸化亜鉛など)電極を研究しています。私の研究では、発電効率を向上させるためにはどのような構造の酸化物電極が良いか、その構造を作製するためにはどのような方法・条件でおこなうと良いかを考え実験をしています。試料を作製した後は、電子顕微鏡などを使って解析し、太陽電池を組み立てて発電効率を測定することで、DSSCsの性能改善に取り組んでいます。
サークルについて
研究の少し硬い話が続きましたので、次に私が所属していたサークルについて紹介させて頂きます。
学部生の時に陸上競技同好会(陸同、りくどう)に所属していました。陸同では、記録更新を目標に陸上競技にがっつり取り組む人や、健康のためにジョギングする人など、様々な目的を持った人が日吉陸上競技場やその周辺で活動をしています。例えば、ジョギングパートではよく武蔵小杉までジョギングしているため、日吉周辺でジョギングしている集団を見かけたら、それは陸同のメンバーかもしれません。ちなみに私は長距離パートに所属し、1500m、5000mに取り組んでいました。
最後に陸同で個人的に一番好きなイベントである「マラソン合宿」について紹介させて頂きます。陸同ではマラソン合宿と題して、毎年11月に行われる富士山マラソンに参加しています。富士山マラソンと聞くと大変そうと思うかもしれませんが、実際に富士山を走るのではなく、富士山を見ながら河口湖湖畔を走ります。コースは42.195kmのフルマラソンですが、長距離パートやジョギングパートの人が練習の成果を発揮するのみでなく、普段は100mを専門としている人も参加し、みんなで自己ベスト更新や完走を目指すのが醍醐味です。完走後に振る舞われる豚汁は格別においしいです。マラソン合宿にはOB、OGの方々が参加され、働きながら日々ランニングをして毎年マラソンを完走している姿に刺激を受けました。私も社会人になってからまた参加したいなと思っています。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
杉原
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