皆さんこんにちは!
月曜日の14:00から15:30にデスクにおります、能登です!
2025年3月に大阪で開催された「日本化学会第105春季年会」に参加してきましたので、今回はその様子を報告します。こんな学会もあるんだ~と楽しんで読んでいただければ幸いです。
参加した学会の概要は以下になります↓
学会名:日本化学会第105春季年会(2025)
開催地:関西大学千里山キャンパス(大阪)
日程:2025年3月26日~2025年3月29日
主催:公益社団法人 日本化学会
分野:化学全般
かなり大きな学会で、化学に関する様々な分野の研究者が集います。有機化学と無機化学など、自分の研究分野とは異なる分野で活躍する研究者と知り合うことも出来る絶好の機会になります。
では私の学会参加スケジュールに沿って、日本化学会春季年会がどんな学会だったのかお話していきます。
一日目(3月26日)
まず一日目、学会は朝9時からスタートしています。各分野、セッションごとに分かれて、複数の教室で同時に発表が進行していきます。
発表スケジュールや発表の概要は事前に告知されているため、学会参加者は興味のある発表が行われている教室に自由に足を運んで発表を聞くことができます。キャンパスを丸々使って開催されているので、どこで何が発表されているのかを把握するのも一苦労です。
私は一日目、特に聞きたい発表や用事もなかったため、学会に参加せずにのんびりしていました。昼頃に東京を出発して夕方に大阪に到着するスケジュールで大阪まで行き、ホテルに荷物を置いて飲み会に出発!
そうなんです、学会といえば普段交流のない他大の学生と交流を持つ絶好の機会……!
学会の方で公式に開催される飲み会や、非公式に学生が主催して開催される飲み会など、様々な飲み会が催されます。お酒には強くないし、初対面が多い飲み会は怖いけど、とりあえず行っとく精神で学生が主催する非公式な飲み会に参加しました。
それは以前に知り合った他大の方が主催している飲み会で、有機合成化学などを専門とする学生を集めたものでした。学年も学部から博士課程まで幅広く参加していて、研究の話やら、研究室の日常やら、進学・就職の話やらで散々盛り上がりました……。参加前は緊張していましたが、他大の学生と連絡先を交換して、知り合いも増えて大満足でした!
二日目(3月27日)
この日は9:00から私の発表があったため、かなり緊張しながら会場へ……。
広大なキャンパスで迷いそうになりながらも、自分が発表する教室に到着。他大の先生などが何人も聞いている中、パソコンの接続やマイクの接続を確かめてから朝イチで発表をしました。
緊張で手も声も震えましたが、7分間の発表+2分間の質疑はどうにか終了(緊張のせいか自分がどんな感じで発表したかあんまり覚えてません)。
「天然物化学」というセッションでの発表でしたが、同じ分野の研究をしている知り合いも聞きに来てくれました。
午前中はそのまま「天然物化学」の発表を聞き続け、学食でご飯を食べてから午後の探索へ。
午後は「アジア国際シンポジウム」というセッションを聞きに行きました。内容は天然物化学・生命科学で、海外と日本国内の研究者が交互に英語で発表を行い、海外の研究者は30分間、国内の研究者は20分間発表します。
20分を超える内容で、聞いたことのない研究について聞けたのでとても面白かったです。……英語で内容が分かるのかと思われるかもしれませんが、詳しい内容は聞き取れていません。図を食い入るように眺め、多用される単語をスマホで調べながらフィーリングで納得しました。自分の英語能力を省みる良い機会にもなりました……。
夜はまたしても飲み会です。今度は普段から交流している研究室同士で開催された小規模のもので、もともとの知り合いと近況を話したりして気兼ねなく楽しめました。
三日目(3月28日)
もう自分の発表は終わったので、あとは興味のある発表を聞きに行くだけです。この日は知り合いが何人か発表していたので、そちらを聞きに行きました。
知り合いの発表とはいえ基本は天然物合成の発表なので、勉強になることも多く、刺激をもらえて楽しかったです。
空いた時間で企業ブースにも行ってみました。企業ブースでは、最新の実験器具やデータベース、分析装置や試薬などについて、企業のPRを個別に聞くことができます。普段研究室で使っている器具のメーカーがいれば、「いまいち調子が悪いんだよな…」みたいな悩みの相談もできます!あまりお目にかかれない最新装置も見ることができ、なかなか面白かったです。
さらに企業ブースの楽しいところは、話を聞いたり企業のアンケートに答えたりすることで、試供品がもらえるところです。私は 50 mL のビーカーとか、変わったところでは寝るときに使うアロマミストとか、ウッドチップの入浴剤とかをもらいました!
……という感じでかなり満喫できたので、これから学会へ行かれる人は、もし企業ブースがあればぜひ足を運んでみてください。
あとはポスター発表も聞きに行ってきました。ポスター発表は口頭発表と違い、発表者と一対一で会話できるので、聞き逃したところや理解しにくかったところをどんどん質問できます。個人で会話できることから、知り合いを増やしやすいというメリットもあります。自分のペースで発表を聞けるので、口頭発表を連続で聞いて疲れてきたタイミングなどで覗いてみるのもいいと思います。
ちなみに、せっかく大阪に来たのだから!と、この日の夜は串カツを食べに行きました。本場の串カツ、サクサクしててとても美味しかったです。
四日目(3月29日)
いよいよ最終日です。この日も午前中は天然物合成の発表を聞きました。
午後も発表を聞くかどうか悩んだのですが、同じように発表を聞いていた他大の知人と一緒にお昼ご飯を食べに行くことになり、グリコの看板で有名な道頓堀まで行ってお好み焼きを食べました。ふわふわで美味しかったです。
あとはちょこっとだけ街をぶらぶらしてから新幹線に乗って帰ってきました。
学会を終えて
四日間で結構な数の発表を聞くことができ、今まで知らなかった海外の研究者の研究内容について聞いたり、新たな知見が得られたり、刺激をもらえた学会でした。知り合いを増やすこともできたので、今後別の学会で再会するのが楽しみです。他大の学生に負けないように研究しようというモチベーションも湧いてきました。
余談ですが、たこ焼きもちゃんと買って帰りの新幹線で食べました。大阪土産で有名な某チーズケーキも買って食べたのですが、驚くほどふわふわしゅわしゅわで美味しかったです。大阪に行くときは是非食べてみて下さい。
半分くらい学会ではなく食べ物や飲み会の話になってしまいましたが、学会の雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました!
能登
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